2012年03月17日

殿司

 『 殿司 』

  東福寺涅槃図 を描いた室町初期の画僧・明兆 ( みんちょう ) は、墨の線描きと強い色彩を調和させた手法で多くの 頂相 ( ちんぞう : 高僧の肖像画 ) など描きました。

  明兆東福寺殿司 ( でんす ) となったために 兆殿司 ( ちょうでんす ) とも呼ばれています。

  『 殿司 』 ( でんす ) とは 禅寺 において、殿堂の掃除灯燭 ( とうしょく : ろうそく )、香華 ( こうげ : 仏前に供える香と花 )、供物 ( くもつ : 供え物 ) などを取り扱う 役僧 をいいます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2012年03月16日

≪ 京料理 ちもと ≫ 恒例 「 お雛祭り 」

昨年 ( 過去の記事は こちら ) もお伺いしましたが、今日は 朝日カルチャー梅田・現地散策講座 として、京料理ちもと さんの 「 お雛祭り 」 に行ってきました。 やはり、何度拝見しても立派な御殿雛です!

京料理 ちもと 「 お雛祭り 」 御殿雛


もちろん、雛祭りゆかりの京料理も大満足の美味しさでした ( 笑 )

昼食の後は、いよいよ18日で催しが終わる 【 京の冬の旅 】 特別公開寺院 のひとつ・ 長講堂 を拝観して、無事に現地散策講座は終了しました♪ 週末で特別公開が終わりますので、ぜひ週末にお出掛けくださいね。

■ 京料理 ちもと : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 17:39Comments(2)らくたび日記

2012年03月16日

鷹司家

 『 鷹司邸跡 』

  鎌倉時代以降、天皇を助けて政務をつかさどる摂政・関白の重職を任ぜられる、公家の 近衛家九条家二条家一条家鷹司家 の五家を 「 五摂家 」 ( ごせっけ ) といいます。

  『 鷹司家 』 ( たかつかさけ ) は、鎌倉中期に藤原北家嫡流の近衛家実の四男兼平を祖とする公家の名家です。

  戦国時代には鷹司忠冬を最後に一度断絶しましたが、江戸初期に二条信房が鷹司家を再興し、江戸後期から幕末にかけては鷹司家が関白を務めることが多く、名家として近代まで続きました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2012年03月16日

香しい京都御苑の梅

いよいよ美しい梅の花が満開になってきました♪

京都御苑


ほんのりとした赤い梅、やさしい香りを届けてくれます ( 笑 )



一重、八重、梅にも様々な種類がありますね。



今日の京都は晴れのち曇り。 もうすでにうっすらと雲がかかってきていますが、梅は春の知らせを届けるように空に向かって咲き誇っています♪


  

Posted by 若村 亮  at 10:28Comments(0)季節の花・紅葉

2012年03月15日

お松明式

 『 お松明式 』

  毎年3月15日、嵯峨野の 清凉寺 では釈迦の入滅 ( 死 ) を悲しみ遺徳を偲ぶ 「 涅槃会 」 が行われ、続いて夜になると 『 お松明式 』 が行なわれ、境内に立てられた3本の大松明に火が点けられて瞬く間に大きな炎が夜空を焦がします。

  この 「 お松明式 」 は、釈迦の荼毘 ( 火葬 ) を表すと言われ、また稲作が始まる前の行事のため、3本の大松明がそれぞれ早稲、中稲、晩稲を表わすとして、それぞれの燃え方で 稲作の出来を占う儀式 ともなりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2012年03月15日

九州・博多の爽やかな朝

博多の朝です! 爽やかな清々しい朝を迎えています♪



九州新幹線の全線開通とともに1年前に開業したばかりの博多駅ビル、とってもスタイリッシュな駅ですね。

博多駅ビル・新幹線改札口


九州新幹線の車両が停車していました♪



さぁ、朝8時30分発の新幹線に乗り、午前11時過ぎには京都へ戻ります。

北九州市


午後1時から京都リビング特別講座 『 平清盛 』 -平氏・源氏・天皇家 三者が覇権を争う激動乱世 - と題して講座を行います、ご参加いただきます皆さま、こうご期待ください! ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 10:13Comments(0)らくたび日記

2012年03月15日

博多の夜に博多ラーメンは欠かせない!

無事に会議・講演も終わり、夕方は懇親会に。 そして、博多の夜の締めはもちろん博多ラーメン!ということで、場所はよくわかりませんが ( 笑 )、地元の方オススメの 「 一竜 」 へ大勢で行ってきました!

博多ラーメン 一竜


こってり豚骨スープです♪



細麺~、いいですね~、美味しいですね~ ( 笑 )



こちらはチャーシューと煮たまご。 ビールが進みそうです ( 笑 )



いや~、会議と講演も無事に終わり、夜はたっぷり博多ラーメンもいただきまして、これで思い残すことなく、明日は京都へ戻れそうです!


  

Posted by 若村 亮  at 00:00Comments(2)らくたび日記

2012年03月14日

快晴の下、九州・博多へ

いつもは京都駅から、東京方面に向かう新幹線に乗りますが、今日は大阪・博多方面へ! なんだかホームを間違ったような感覚です ( 笑 )



新幹線の窓から見える景色も新鮮! 大阪の高層ビル群です♪



車内では、東海道の名物ぎっしりの駅弁を食べて、いざ博多へ!



午後に博多で講演して、今夜は宿泊して、明日の早朝の新幹線で京都へ戻り、午後は京都リビングで 『 平清盛 』 講座です。 さて、まもなく初の九州・博多講演です!
  

Posted by 若村 亮  at 14:37Comments(0)らくたび日記

2012年03月14日

猫入り涅槃図

 『 猫入り涅槃図 』

  涅槃図 には 釈迦 の涅槃 ( 死 ) を嘆き悲しむ大勢の弟子とともに、象や虎や孔雀など様々な 鳥獣 が描かれています。

  ところが昔から涅槃図に が描かれることはなく、“ 釈迦の使いである鼠を猫が食べたから ”“ 猫は鼠にだまされて釈迦の涅槃 ( 死 ) に間に合わなかった ” など諸説が伝えられています ( ゆえに猫は干支にもいない ) 。

  ところが 東福寺 の涅槃図は 『 猫入り涅槃図 』 ( 室町時代 ) と呼ばれ、作者の 明兆 が描いている時に絵の具 ( 染料 ) を裏山 ( 現、絵具谷 ) から持ってきた猫を描いた、といわれています。

『 東福寺涅槃会 』  東福寺
   3月14日~16日
   縦15m×横8mの涅槃図
   室町時代の画家明兆作 「 猫入り涅槃図 」
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2012年03月14日

京の冬の旅・特別公開 ≪ 妙心寺・玉鳳院 ≫

昨日は 京都リビング・現地散策講座 で、現在 「 京の冬の旅 」 で特別公開されている寺院のひとつ・妙心寺の塔頭・玉鳳院 ( ぎょくほういん ) へ行ってきました!

妙心寺・玉鳳院


「 京の冬の旅 」 は3月18日までの開催ということで、特別公開の期間もあと少しです、まだ見逃している社寺があるという方はお急ぎください♪ ( 笑 )

■ 第46回 【 京の冬の旅 】 詳細は こちら

そして、今回の現地散策では、妙心寺の門前にお店を構える精進料理 「 阿じろ 」 さんへ♪ 野菜中心のヘルシーな料理の数々、健康にもバッチリの美味しい食事をいただきました!

妙心寺御用達・精進料理 「 阿じろ 」




ちょっと寒い一日でしたが、これぞ禅寺という妙心寺をたっぷりご案内しました♪

■ 臨済宗妙心寺派大本山 【 妙心寺 】 公式HPは こちら
■ 妙心寺御用達 精進料理 【 阿じろ 】 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 07:16Comments(0)らくたび日記

2012年03月13日

涅槃

 『 涅槃 』

  『 涅槃 』 ( ねはん ) とは、あらゆる煩悩 ( ぼんのう ) が消え去り、苦しみを離れた安らぎの理想の境地である 悟りの世界 を意味し、それゆえに 「 死 」 そのものを 「 涅槃 」 ともいい、また一般的には仏教を開いた 釈迦の死「 涅槃 」 といいます。

  釈迦の涅槃は 陰暦 2月15日 ( 現在の新暦は3月15日 ) とされ、釈迦の遺徳をたたえる 『 涅槃会 』 ( ねはんえ ) が各地の寺院で行われ、堂内には釈迦が死を迎える光景を描いた 涅槃図 ( ねはんず ) が掲げられます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2012年03月12日

≪ 梅の香り ≫ 太秦・広隆寺

古代豪族・秦氏の謎を追い求めて、太秦 ( うずまさ ) 界隈を巡る散策講座に行ってきました。 時折、雪が舞う寒い一日でしたが、古代の歴史ロマンを秘めた太秦を熱く巡ってきました ( 笑 )

太秦・広隆寺


境内は美しい梅の花が咲き誇り、一面に香りが漂っていました♪





国宝・弥勒菩薩像 など貴重な仏像が一同に会する霊宝殿をたっぷりと見学し、広隆寺の次にこちらも秦氏ゆかりの 蚕ノ社 を参拝しました。



日射しがある時は暖かかったですね~、もう、太陽は春仕様です!
  

Posted by 若村 亮  at 16:44Comments(0)季節の花・紅葉

2012年03月12日

御璽と国璽

 『 御璽と国璽 』

  法律や条約の公文書や内閣総理大臣の任命辞令書などに押す 天皇の公印『 御璽 』 ( ぎょじ ) といい、国書・親書や勲記 ( 勲章の証書 ) に押す 国家の公印『 国璽 』 ( こくじ ) といいます。

  現在の御璽と国璽は、明治7 ( 1874 ) 年に京印章の名匠・安部井櫟堂 ( あべいれきどう ) が1年がかりで製作したもので、どちらも大きさ約 9cm 四方の角印で、純金製で重量 4.5kg の印章です。

  御璽 には 「 天皇御璽 」 の4文字が、国璽 には 「 大日本國璽 」 の5文字が刻まれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月12日

小雪が舞う京都

今朝はグッと冷え込んで、ちらほらと小雪が舞っています。 オフィス・四条京町家の中庭では、沈丁花 ( ジンチョウゲ ) がもう少しで咲きそうですが、この寒さでちょっと踏みとどまっているような感じです ( 笑 )



昨日は震災からちょうど一年。 復興を願って各地で追悼式やイベントが催されましたが、弊社でも京都散策を実施してご参加いただきました皆さまからの参加費をすべて義援金とさせていただきました。 30名を越えるご参加をいただきまして、またご参加いただけなかった方からも義援金として参加費をいただきまして、本当にありがとうございました。

一年たっても復興はまだまだ、来年、再来年、そして復興が叶うまで、弊社としてもできることをできるだけしていきたいと思っています! らくたび・若村

■ 昨日のチャリティー京都散策の模様は こちら


  

Posted by 若村 亮  at 10:36Comments(0)らくたび日記

2012年03月11日

綜芸種智院

 『 綜芸種智院 』

  かつて 国家の官僚育成機関 として主に 貴族 を受け入れた教育機関 「 大学寮 」 ( だいがくりょう ) や、地方の役人育成機関 として主に 地方官の子弟 を受け入れた教育機関 「 国学 」 ( こくがく ) が設けられていました。

  しかし、庶民が大学寮や国学で学ぶことはかなり狭き門であり、それを憂いた 空海庶民の教育機関 として平安京の左京九条二坊に 『 綜芸種智院 』 ( しゅげいしゅちいん ) を設立し、儒教・仏教・道教などを総合的に学ぶことのできる教育施設にしたと伝えられています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月10日

浴室

 『 浴室 』

  風呂とは元来 「 蒸し風呂 」 を指す言葉とされ、現在のような浴槽に湯を入れて浸かる風呂は 湯屋 ( ゆや ) や 湯殿 ( ゆどの ) と呼ばれて区別されていました。

  寺院に建つ風呂は 『 浴室 』 ( よくしつ ) と呼ばれ、“ 入浴は七病を除き、七福を得る ” という教えから僧侶が功徳を積み、また身を清めるために入浴を行いました。

  8世紀後半には、寺院の浴室が庶民に開放され、身を清める 「 施浴 」 ( せよく : 布教の目的もある ) が始まったという記録が残されています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)仏教コラム

2012年03月09日

数珠

 『 数珠 』

  数多くの玉を糸で貫いて輪形にした法具を 『 数珠 』 ( じゅず ) といいます。

  古代インドのバラモン教で用いられた道具を原型とし、のちに釈迦によって仏教でも用いられ、中国から日本へ伝来したとされています ( 諸説あり )。

  一般的な数珠の玉の数は煩悩の数とされる 108個 を基本とし、唱えた念仏の回数を数える 時に玉をつまぐる目的で用いられたことから、鎌倉時代に入って 浄土の教え が流行して念仏が盛んになるとともに世間一般に広く普及しました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月09日

≪ 雨の東京 ≫

おはようございます! 昨日から東京へ来ていますが、昨日は新幹線のダイヤが大幅に乱れてちょっと大変でした ( 笑 ) 今日の東京はしとしと雨が降っていて、気温もグッと下がって冬へ逆戻りという感じです。。



西新宿の高層ビル街は、垂れ込めた雨雲にてっぺんを突っ込んでいます! こちらは東京都庁舎ですが、最上階はうっすらと雲の中ですね ( 笑 )

さて、今回の東京も今日と明日の2日間で5講演を行うという強行スケジュール ( 笑 )、もう体力勝負になりますので、しっかり食べて気力・体力満タンで乗り切ります♪
  

Posted by 若村 亮  at 09:12Comments(0)東京日記

2012年03月08日

定朝

 『 定朝 』

  平安前期、遣唐使 の往来によって中国から多くの文化や制度が日本へ伝来し、朝廷や貴族の間では 唐風文化 が盛んになりました。

  しかし、唐風文化の伝来は逆に日本独自の 和様文化 を見つめるきっかけとなり、遣唐使が廃止された平安後期、貴族による和様の 国風文化 が盛んになりました。

  仏像彫刻 も日本史上屈指の仏師として名高い 『 定朝 』 ( じょうちょう ) によって 和様彫刻 が完成され、穏やかで優しい姿をした 定朝様式 と呼ばれる仏像が数多く作られました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)人物コラム

2012年03月08日

3/11 ≪ 東日本大震災・復興チャリティーさんぽ ≫

お知らせ ≪ 東日本大震災・復興チャリティーさんぽ ≫

この一年、私たちは何をすべきなのか、何ができるのか・・・、考え続けた一年でした。 そして、今はとにかく、未来に向かって一歩を踏み出し、二歩、三歩・・・ 全力で前に進んでいきたいという想いを込めて ≪ 東日本大震災・復興チャリティーさんぽ ≫ を企画しました!


■ 散策概要・お申し込みは こちら

当日は京都マラソンも開催されますが、私たちは京都の室町通を南へ南へ歩く京都ウォークを開催します。 地下鉄・北大路駅に集合して室町通を南へ歩き、京都駅付近まで歩きながら、もちろん社寺史跡をたっぷりとご紹介します。 7kmの行程を歩きますが、地下鉄と平行する室町通を歩きますので、途中までのご参加OK、離脱OK、ご自身の歩ける距離だけご参加ください。

これまで今年度に開催してきました弊社 ≪ 京都さんぽ ≫ では、収益の一部を義援金として寄付してきましたが、3/11 の参加費は全額を東北復興義援金として寄付したいと思っています。 少しだけのご参加でも大歓迎です、ぜひ多くの皆さまにご参加いただけましたら幸いです。

■ 散策概要・お申し込みは こちら

ご参加をお待ちしています! らくたび・若村
  

Posted by 若村 亮  at 11:13Comments(0)らくたび最新情報

2012年03月07日

権現造

 『 権現造 』

  北野天満宮 の本殿を側面から拝見すると、右の 本殿 と左の 拝殿 が軒の低い 石の間 によって結ばれており、また拝殿の両側には 楽の間 が続いていることから屋根の構造が複雑で、俗に 「 八棟造 」 ( やつむねづくり ) といわれています。

  この形式が徳川氏 ( 東照大権現 ) ゆかりの日光東照宮などに継承されたことから、一般的に 『 権現造 』 ( ごんげんづくり ) と呼ばれています。

  現在の社殿は、慶長12 ( 1607 ) 年に豊臣秀頼の寄進によって建築されたもので、国宝に指定されています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2012年03月06日

京都の春はすぐそこ?

朝には降り続いた雨も止んで、午後になるとグッと気温が上がってきました。 春がすぐそこまでやってきたかな? と感じさせてくれるような柔らかい暖かさになっています。

最近、清水寺や金閣寺など超メジャーな社寺の案内をすることはほとんど無くなりましたが、今日の午後は珍しく 清水寺 の参道からスタートして 産寧坂 ・・・ 二年坂 ・・・ 八坂の塔 ・・・ 庚申堂 ・・・ 高台寺 ・・・ 八坂神社 ・・・ 知恩院 と、東山の観光ゴールデンコースを歩いてご案内してきました ( 笑 ) 

清水寺の参道


午後になると青空が戻り、ぽかぽか陽気で上着がいならいほどでした!

八坂神社・西楼門


現在、知恩院御影堂平成30年 まで 大修復 に入りましたので、境内は工事用のスペースのために狭くなっていますが、法然上人の木像が祀られている御堂をはじめ、阿弥陀堂や鐘楼など、境内を散策してきました。

知恩院・三門


春のような陽気に誘われて、開花が遅れていた梅の花もかなり咲きつつあり、北野天満宮では5分咲き程度まで咲きそろってきたそうです♪

もう、春はすぐそこでしょうかね ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 18:10Comments(0)らくたび日記

2012年03月06日

浮世絵

 『 浮世絵 』

  “ 浮世 ” ( うきよ ) とは、“ 憂き世 ” ( うきよ : つらい世の中 ) と “ 浮世 ” ( ふせい : はかない世の中 ) のふたつが重なり合った言葉で、今の世の中 ( 俗世間 ) という意味になります。

  江戸時代、浮世の風俗を題材に描かれた肉筆画や多色刷りの版画 ( 錦絵 ) を 『 浮世絵 』 ( うきよえ ) といい、芝居・遊里・相撲など町人階級の好んだ風俗や似顔絵・風景などが多く描かれました。

  明治時代になると浮世絵は軽んじられ、多くの優れた作品が海外に散逸してしまいました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)文化コラム

2012年03月05日

東寺・蓮花門

 『 東寺・蓮花門 』

  広大な境内を誇る 東寺 には内外を隔てる六つの門があり、そのうち南西に位置する 『 蓮花門 』 ( れんげもん ) は古く 鎌倉初期 の再建と伝えられ、現在は 国宝 に指定されています。

  平安初期、東寺で民衆の救済に尽力していた 空海 は、高野山で隠棲するために東寺の南西の門をくぐって旅立ったと伝えられています。

  その際、念持仏 として 西院 に祀っていた 不動明王 が門に立って 空海を見送った と伝えられ、その足下には 蓮の花 が咲き誇っていたことから、以来、その門は 『 蓮花門 』 と呼ばれるようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月04日

旧二条城

 『 旧二条城 』

  「 二条城 」 といえば、江戸初期に 徳川家康 が築城し、現在は世界遺産に指定されて多くの観光客が訪れる二条城が知られていますが、歴史上、「 二条城 」 と呼ばれた城はいくつも存在していました。

  その始まりは室町時代、初代将軍・足利尊氏 から3代将軍・足利義満 までが 二条通屋敷 を構えていたことから、将軍家の屋敷「 二条城 」 と呼ぶようになり、その後は二条通から屋敷が離れても、将軍の屋敷を 「 二条城 」 と呼ぶようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月03日

桃の節句、下鴨神社と三十三間堂へ

3月3日桃の節句。 ちょうど講演などもありませんでしたので、娘がスクスクと育つことを願って京都の雛祭り行事へ行ってきました!

まずは、流しびな を 行う 下鴨神社 へ♪

下鴨神社・流しびな


ちょうど11時半に到着して、これから儀式が執り行われるところでしたが、もうすごい人で儀式が行われる御手洗池には近寄れない感じでした ( 笑 )

儀式次第


儀式後は、一般の方も流しびなを行いますが、大賑わいでした ( 笑 )



さて、帰ろうかな~っと思いながら、下鴨神社の糺ノ森を歩いていると、あれっ! らくたろう さんとバッタリ出会い、流しびなの様子を撮影した写真を見せてもらいました。

photo : らくたろう


ここからは、らくたろうさんによる娘・涼佳の撮影会になりました ( 笑 )









さて、下鴨神社から続いて、三十三間堂・春桃会 ( しゅんとうえ ) へ。

三十三間堂


こちらはちょうど、瀬戸内寂聴 さんによる青空説法が行われていました。



さすがにすごい人・人・人でした!

瀬戸内寂聴・青空説法


さて、三十三間堂・春桃会のお目当ては、これ、雛うどん です♪



麺類が大好きな娘、食べる、食べる、食べる、でした ( 笑 )







最後に、下鴨神社・流しびな に参加していた京都タワーのマスコット・たわわちゃん に境内でバッタリと遭遇して一緒に写真を撮影させてもらいましたが、娘はビックリして泣いてしまいました ( 笑 ) たわわちゃんも、ちょっと慌てた表情ですね ( 笑 )



らくたろうさん、素敵な写真をありがとうございました。 
思い出に残る、とっても素敵な雛祭りになりました!


  

Posted by 若村 亮  at 23:55Comments(4)年中行事

2012年03月03日

雛祭

 『 雛祭 』

  お内裏さま と お雛さま~♪
          童謡 : ひなまつり

  3月3日 は女の子の健やかな成長を願う 『 雛祭 』 です。

  豪華な雛飾りの最上段に飾られる 男雛女雛 は、天皇 ( お内裏さま ) ・ 皇后 ( お雛さま ) を意味し、昔から京都の人びとは、親しみを込めて天皇を 「 お内裏さま 」 ( 内裏とは御所のこと ) と呼んでいました。

  一般とは異なり、京都 では向って 右に男雛 が飾られますが、これは京都御所の紫宸殿において、向って 右に天皇 ・ 左に皇后が位置する習わしに従っています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月02日

しとしと雨、春の足音が・・・♪

朝から本格的な雨が降り続き、午後も止みそうにはありません。。

京都御所


これから春に向けてゆっくりと暖かくなるようで、京都御苑も梅が3分咲き程度ではありますが、ゆっくりと春の装いへと移ろいつつあります。

京都御苑・梅園


紅梅


降り続く雨に濡れて、しっとりとした紅梅です。 つぼみも大きくふくらんで、もうすぐ一気に咲きそうな雰囲気です ( 笑 )



白梅


梅の種類にもよると思いますが、京都御苑は白梅の方がつぼみが固い感じですね。



桃の節句は明日ですが、さすがにまだ桃の花は咲いていませんね。

桃園


例年、桜とほぼ同時に咲く桃の花♪ まだまだ、つぼみは固そうです!



明日は雛祭り、ちょうど休みになりそうなので、娘と一緒に 下鴨神社 「 ひいな流し 」三十三間堂 「 春桃会 」 に行ってみようと思います ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 12:58Comments(0)季節の花・紅葉

2012年03月02日

上巳の節句

 『 上巳の節句 』

  3月3日は 『 上巳の節句 』 ( じょうしのせっく ) です。

  上巳 とは陰暦3月の最初の巳 ( み ) の日にあたり、古くから中国では川のほとりに人びとが集まって災厄を祓う 上巳の祓い という行事が行なわれていました。

  平安時代には日本の宮中でも天皇や貴族によって同じような行事が行なわれ、「 源氏物語 須磨巻 」 にも主人公の 光源氏が海辺で祓いをおこなう 場面がえがかれています。

  室町時代になると、災厄を祓う “ 上巳の祓い ” は、女の子のすこやかな成長を願う 「 上巳の節句 」 ( 雛祭り ) となりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2012年03月01日

弥生

 『 弥生 』

  旧暦3月は 『 弥生 』 ( やよい ) と呼ばれ、新暦となった現在でも3月の別称として 「 弥生 」 を用いています。

  「 弥生 」 という言葉は、“ 春になって草木がいよいよ生い茂る月 ” という意味の言葉である 「 木草弥や生ひ月 」 ( きくさいやおひづき ) が短縮されて 「 やよい 」 となったと考えられています。

  また、3月の別称として他に、花月 ( かげつ )、嘉月 ( かげつ )、花見月 ( はなみづき )、夢見月 ( ゆめみつき )、桜月 ( さくらづき )、暮春 ( ぼしゅん ) などがあります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム