2012年03月26日

西行

 『 西行 』

  平安末期から鎌倉初期の歌僧として知られる 『 西行 』 ( さいぎょう ) は、もとは 北面の武士 ( 上皇や法皇などの院御所の北面に詰めて近侍した武者 ) で、23歳で出家をし、陸奥から四国・九州まで諸国を旅して歌をのこし、最期は桜が咲き誇る頃に河内国 ( 大阪 ) 南葛城の弘川寺にて没しました。

  願はくは
    花のしたにて 春死なむ
                 その如月の望月のころ  - 西行 -

  西行の歌は心中の思いを述べた 述懐歌 に優れると評され、新古今集では最高の94首が入集しています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム