2011年07月31日

東京ビアガーデン♪

金・土曜日と東京で講演を行いまして、京都へ帰ってきました!

金曜日の夜は、出版関係の方と“ 夏といえばビアガーデン♪ ”
ということでしたが、さすがに7月最後の金曜日とあって、どこの
ビアガーデンも満席で予約ができず、とうとうホテルのオシャレな
レストランのビアガーデンに辿り着きました ( 笑 )

シェラトン都ホテル東京
  カフェ・カルフォルニア ビアガーデン
 公式HPは こちら


各テーブルにトーテンポールのようなビールサーバーが設置されて、
透明な容器の中の冷えたビールが次々とグラスへ♪



サーバーのお隣りに座った方は、もうマスターのようにビールの泡を
入れて最高のビールを提供してくれました、ありがとうございました!



ビアガーデンを終えた後は・・・

The Meguro Tavern


Oli Vino


素敵な東京の夜でした♪ ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 14:39Comments(0)らくたび日記

2011年07月31日

疫神社・夏越祭

 『 疫神社・夏越祭 』

  7月1日の 吉符入 で幕を開けた 祇園祭 も、31日 『 夏越祭 』 ( なごしさい ) で 1ヶ月に渡る神事に幕を閉じます。

  朝10時、祇園祭の関係者が八坂神社の境内にある 疫神社 ( えきじんじゃ ) に参列して 疫病退散の神事 を行い、その後、一般の参拝者も鳥居に設けられた 茅の輪 ( ちのわ ) をくぐり、無病息災を祈願します。

  茅の輪 ( かや ) は疫病退散のお守りになると伝えられ、参拝者が家に持ち帰ります。

  終わりゆく祇園祭の名残を惜しむ最後の神事です。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月30日

梨園

 『 梨園 』

  演劇の世界 や、とくに 歌舞伎の世界『 梨園 』 ( りえん ) と呼ぶことがあります。

  これは古く中国・唐の故事 に由来し、舞踊音楽 を愛した 玄宗皇帝 が、梨が植えられた 梨園 ( りえん ) と称される庭園に芸人を集めて自ら 舞踊や音楽を教えた といい、その子弟たちを 梨園の弟子 と呼び、後世になって 舞踊や音楽の世界 そのものを 梨園 と呼ぶようになりました。

  江戸時代に 歌舞伎 が盛んになると、演劇の中でもとくに 歌舞伎の世界梨園 と呼ぶようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月29日

平重盛

 『 平重盛 』

  平清盛の長男 『 平重盛 』 ( たいらのしげもり ) は、温厚で冷静沈着・文武両道で、清盛が死んでも重盛さえいれば平家は安泰だ といわれるほどの人物でした。

  鹿ケ谷の陰謀に激怒した父清盛の後白河法皇幽閉を身をもって制止するなど、清盛を諌めることができる数少ない人物 でした。

  ところが、治承3 ( 1179 ) 年 7月29日 ( 今日 )、重盛は父清盛に先立ち、病に倒れました。 法皇との仲介役を失った平家一門は、関係を悪化させて凋落の道を辿ることになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)人物コラム

2011年07月28日

神輿

 『 神輿 』

  『 神輿 』 ( みこし ) とは 御神霊 が御旅所へ移動する際の 乗り物 であり、その神輿を清める神事として、祇園祭では 神幸祭前 ( 10日 ) と 還幸祭後 ( 28日 ) に 神輿洗 が行われています。

  八坂神社には3基の神輿があり、主祭神・素戔嗚尊 ( すさのおのみこと ) の分霊が乗る 中御座神輿 ( なかござみこし : 神輿洗に登場 ) の他に、櫛稲田姫命 ( くしいなだひめのみこと ) の 東御座神輿八柱御子神 ( やはしらのみこがみ ) の 西御座神輿 があります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月27日

枯山水庭園

 『 枯山水庭園 』

  坐禅 を重んじる 禅宗 は、坐禅によって自分の内なる心を見つめて悟りを究 ( きわ ) めていく、つまり禅語の 己事究明 ( こじきゅうめい ) を教えのひとつとしています。

  禅宗の高い精神性は寺院の庭園にも大きな影響を与え、池などの水を用いずに、限られた空間を 白砂樹木 のみで構成するという、きわめて高い 精神性抽象性 を凝縮した芸術的な 『 枯山水庭園 』 ( かれさんすいていえん ) が作られるようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月26日

番組収録 in 東山界隈

今日は朝から夕方まで、祇園の舞妓さんと東山界隈を巡り、
テレビ番組の収録を行いました。 お寺3ヵ所、神社1ヵ所、
料亭、カフェと、たくさん巡りました ( 笑 )

こちらは昼前の収録でお伺いした料亭で、ちょっと休憩中♪

紗月さん ( 左 )  杏佳さん ( 右 )


暑い一日でしたが、舞妓さんのおふたりも頑張って素敵な
収録ができたんではないでしょうか ( 笑 ) 

番組は9月の放送予定です、また詳細をお知らせします!
  

Posted by 若村 亮  at 23:00Comments(9)らくたび日記

2011年07月26日

池泉庭園

 『 池泉庭園 』

  池を中心とした 『 池泉庭園 』 は、長い歴史の中でさまざまな形式の庭園が作られました。

  平安前期、池に舟を浮かべて回遊する 舟遊 ( しゅうゆう ) 式庭園 があらわれ、平安後期になると、現世に極楽浄土をあらわした 浄土庭園 が数多く作られました。

  鎌倉時代には池の周りを歩きながら回遊する 回遊 ( かいゆう ) 式庭園 や、安土桃山から江戸時代になると、巨石を用いた力強い石組などを配した豪華な庭園がもてはやされました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月25日

鹿ヶ谷カボチャ供養

 『 鹿ヶ谷カボチャ供養 』

  寛政年間 ( 1789~1801年 ) のこと、ある旅人が津軽国 ( 青森県 ) へ旅した土産に かぼちゃの種 を京都へ持ち帰りました。

  その種を 鹿ケ谷 ( ししがたに ) で栽培していると、いつのまにか 瓢箪 ( ひょうたん ) の形となり、以来、京野菜の 鹿ケ谷かぼちゃ として珍重されるようになりました。

  京都では ≪ 夏の土用にかぼちゃを食せば病から逃れられる ≫ と伝えられ、安楽寺鹿ケ谷かぼちゃ供養 ( 毎年7月25日 ) では、参詣者に煮炊きした鹿ケ谷かぼちゃが振舞われます。

『 鹿ヶ谷カボチャ供養 』  安楽寺
   7月25日 ( 月 ) 9:00 ~ 15:00
   拝観料 500円
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(2)歴史コラム

2011年07月24日

祇園祭・還幸祭

まだまだ今日という一日は終わりません~! 濃い一日です ( 笑 )

四条京町家オフィスへ戻ると、いよいよオフィス前の四条通に神輿が
やってきました! そうです、祇園祭還幸祭 で、御旅所に奉安さ
れていた神様が、再び八坂神社へ戻るわけです。



素戔嗚尊が鎮座する中御座が、ちょうどオフィス前の四条通を西へ
向かうため、窓を開けて盛大にお迎えしました ( 笑 )



向かいのビル前で休息、しばしの滞在がありました。



そして再び、四条通を西へと向かいました。 この後、市街地を
巡りながら、最終的には夜9時過ぎでしょうか、八坂神社へと
神輿が戻り、神様が神社に戻られます。



ほんとに今日は密度の濃い一日でした! お祭り関係の皆さん、
おつかれさまでした。 ありがとうございました。
  

Posted by 若村 亮  at 22:01Comments(0)年中行事

2011年07月24日

くずきり ≪ 鍵善良房 ≫

料亭・中村楼を後にして、八坂神社を参拝して、本日の散策は
終了しました。 しかし、その後に ≪ 鍵善良房 ≫ さんへ。
甘味は別腹!という感じでしょうか ( 笑 )

芸舞妓さんもよく通うということで、うちわがズラリと。

机には、祇園祭の花とされる、魔除けを願って生けられる “ 桧扇 ”
( ヒオウギ ) がきれいに生けられています。



そう、今日までの期間限定で、「 祇園まもり 」 という和菓子が
特別販売されているんです。 八坂神社の神紋が入っている
格式高いお菓子です ( 笑 )



中は求肥がたっぷり!



今年はこれで販売が終了しましたので、ぜひ来年、皆さんもお買い
求めしてみてください。

そうそう、もちろん、鍵善良房さんといえば、くずきり! ということで、
喫茶スペースの方で黒蜜くずきりをいただきました。

ツルッとした食感で、あれほど京料理をいただいたはずなのに、
あっという間にいただいてしまいました ( 笑 )



鍵善良房 : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 21:50Comments(2)和菓子

2011年07月24日

二軒茶屋・老舗料亭 ≪ 中村楼 ≫

花傘巡行を見学した後、八坂神社の正門にあたる南楼門前に
店を構える 老舗料亭 ≪ 中村楼 ≫ さんへお伺いしました。

祇園神社 ( 八坂神社 ) に参詣する人びとの腰掛茶屋として
歴史が始まり、すでに450年近い歴史と伝統を誇っています。



なんと千坪の広大な敷地だそうです!





今日は献立を書いた紙がありませんでしたので、ちょっと記憶が
あいまいですが、わかる範囲でお料理をご紹介します ( 笑 )

先付け




お造り


祇園祭といえば 「 鱧祭 」 といわれるほど、この季節の京料理に
鱧は欠かせません! 梅肉をつけていただきました~。



あっさりした冬瓜が、美味しいですね。

お椀もの


こちら、今日のいち押しのお料理! 冷たい炊き合わせです♪



ん~、暑い夏にピッタリの料理で、柚子を削ったものがかかっていて
爽やかな酸味が広がり、あなごと賀茂ナスは特に最高でした!



こちらも夏の味覚、鮎の塩焼き。 大きな鮎でした♪



中村楼といえば、かつて神社の門前に二軒の茶店があったことから
“ 二軒茶屋 ” とも呼ばれ、名物が 祇園豆腐、味噌田楽です。



揚げ物


海老は、パンを巻いて揚げていますね、パン粉の元です ( 笑 )
これはなかなか面白いお料理で、美味しかったです。



鴨肉 と 壬生菜


れんこんご飯 と 香の物


フルーツ


祇園祭・花傘巡行を見た後に、八坂神社に縁の深い中村楼さん
へお伺いしましたので、これ以上ない夏満喫の食事になりました♪

また、食事後にご当主の方のご案内で、奥座敷の見学へと向かい、
尾形光琳筆と伝えられる襖絵や、伊藤博文・有栖川宮熾仁親王
などの書を拝見させていただきました! ありがとうございました。

さて、来月は貴船の川床へ、避暑に行く予定です!
  

Posted by 若村 亮  at 21:26Comments(4)京料理

2011年07月24日

≪ 花傘巡行 ≫ in 京都・祇園祭

台風が過ぎて涼しい日が続いていましたが、今日あたりから
また再び夏の京都に戻ってきました ( 汗笑 )

今日は 『 京都の隠れた社寺と四季の味めぐり 』 現地講座
があり、ちょうど日程的に 祇園祭・花傘巡行 が行われるという
ことで、京阪・祇園四条駅に集合して、八坂神社前で巡行
を見学し、それから二軒茶屋・中村楼さんへお伺いしました。







花傘とは、古来より厄除け・災難除けの傘とされ、天から降る
疫神を傘で避けて無病息災を願うという習わしに由来します。





行列の最後尾には、祇園東と先斗町の芸舞妓さんが乗った
車も巡行し、涼やかな笑顔をみせていました♪



八坂神社前には、多くの人びとが一目、花傘巡行を見ようと
石段に集まっていました。



この花傘巡行を終えて、いよいよ夕刻に還幸祭が行われ、
17日に八坂神社を出て御旅所に奉安されている三基の
神輿が、還幸祭で再び八坂神社へと戻ります!

今宵、八坂神社前は還幸祭で再び大賑わいです ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 12:47Comments(2)年中行事

2011年07月24日

花傘巡行・還幸祭

 『 花傘巡行・還幸祭 』

  山鉾巡行を終えて一段落した感のある京都の街ですが、四条寺町の御旅所では 神幸祭 ( 17日 ) にお迎えした 三基の神輿 を奉安しており、24日の夜、再び八坂神社へ神輿が還る 『 還幸祭 』 ( かんこうさい ) が執り行われます。

  その還幸祭に先んじて、24日10時から 『 花傘巡行 』 ( はながさじゅんこう ) が行われ、花傘を中心に約千人の華やかな行列が八坂神社から京都の街を巡行します。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月24日

下鴨神社・御手洗祭

昨日、太陽が沈みかける夕刻から、授業を担当している
学生の皆さんと、下鴨神社御手洗祭 に行ってきました!



平安時代の昔から、貴族は御手洗池に手や足を浸して
罪や穢れを水に流して身を正し、無病息災や暑気払い
を願ったといいます。 下鴨神社には糺ノ森が広がって
いますが、これは禊ぎ祓いによって“ 身を正す ”に由来
しているとも言われています。



無病息災を願いながら、御手洗社に灯明を献じて・・・



御手洗池の水は御神水とされ、ほんとに冷たい水です!



老若男女を問わず、夏の風物詩として多くの人びとが
御手洗祭に来ていました!



御手洗池からあがると、御神水をいただきます♪



冷たい御神水、ノドの乾きも潤してくれました。
体の中から清められていく感覚です~ ( 笑 )



最後に、無病息災を願って、足型のお札に氏名と年齢を
書いて奉納しました。



御手洗社の前の水に浮かべて、奉納です。



御手洗祭は、夕刻の時間帯がオススメ♪ 下鴨神社に到着
した頃はまだ空に明かりが残っていましたが、時々刻々と
空が変化していく中で御手洗池に足を浸し、終わる頃には
すっかり夜空が広がっていて、境内の提灯の明かりもまた
幻想の世界へと誘ってくれます。



帰る頃には参拝者は長蛇の列! 御手洗池に入るための
行列が、糺ノ森の中まで続いていました ( 笑 )

この後は、暗闇の京都御苑を歩いて解散となりましたが、
さすが若い学生! 焼き肉に行きましょう~ ということで
夜10時にもかかわらず焼き肉屋へ直行しました ( 笑 )

素敵な夏の禊ぎ祓い、御手洗祭でした♪
  

Posted by 若村 亮  at 07:20Comments(2)年中行事

2011年07月24日

瓢亭・朝がゆ

一昨日、朝日カルチャー梅田の京都・現地散策講座で
瓢亭 さんの 朝がゆ をいただいて、特別公開中の南禅寺
の塔頭・大寧軒へ行ってきました。

瓢亭さんでは、本館の座敷で名物・朝がゆをいただき
ました♪



江戸時代から瓢亭さんの名物として知られたのが、
こちらの煮抜き玉子こと、“ 瓢亭玉子 ” です。



鮎の塩焼きなど、いろんなお料理をおいしくいただいた
後に、いよいよおかゆさんをいただきました~♪

熱々なので、少しずつお茶碗によそって・・・



白がゆに、濃いめのだしが効いた吉野葛のあんをかけて
いただきました。



白がゆも、葛あんもたっぷりありましたので、お茶碗で
たっぷり3杯はいただくことができました。

さて、瓢亭さんで朝がゆをいただいた後は、京の夏の旅で
現在、特別公開中の南禅寺・大寧軒へ向かいました。

京都南禅寺畔 -瓢亭- : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 06:47Comments(0)京料理

2011年07月23日

御手洗祭

 『 御手洗祭 』

  平安時代の貴族は季節の変わり目に清らかな水に手足を浸し、過去の罪や穢れ ( けがれ ) を祓う 禊祓い ( みぞぎはらい ) をおこなっていました。

  下鴨神社『 御手洗祭 』 ( みたらしまつり ) は、この平安貴族の習わしに由来する伝統行事で、多くの老若男女が 御手洗池 に足を浸し、無病息災 を祈願します。

  御手洗池の池底から湧き水とともに水面にあがる白い水泡を模した和菓子こそ、御手洗池を発祥とする 御手洗団子 ( みたらしだんご ) です。

『 御手洗祭 』  下鴨神社
   7月20日 ( 木 ) ~ 24日 ( 日 )
   献灯料 200円
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月22日

黄檗宗

 『 黄檗宗 』

  萬福寺 ( まんぷくじ ) は、寛文元 ( 1661 ) 年、中国福建省から渡来した 隠元 ( いんげん ) 禅師によって宇治の地に建立された、『 黄檗宗 』 ( おうばくしゅう ) 大本山の寺院です。

  黄檗宗を伝える高僧として知られた隠元禅師は、日本からの要請で渡来し、後水尾上皇徳川家綱 ( いえつな : 江戸幕府第4代将軍 ) から厚い信仰を集め、宇治に土地を与えられて萬福寺を創建しました。

  萬福寺の境内には、天王殿、本堂、法堂など、明朝風 ( 中国風 ) の建物 が並んでいます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月21日

神光院・きゅうり封じ

 『 神光院 きゅうり封じ 』

  京都三弘法 ( 東寺・仁和寺・神光院 ) のひとつとして知られる 神光院 ( じんこういん ) は、本尊として弘法大師像が祀られ、厄除け大師 として信仰されています。

  神光院では7月20日・21日( 土用の丑の日 )に 弘法大師きゅうりに病苦を封じ込めて病を取り除いた という 『 きゅうり封じ 』 が行われています。

  きゅうりに氏名・年齢・病名を書いて白い紙に包み、祈祷を受けて身体の悪い部分をなでて土に埋めると病気を封じこめるといわれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(2)歴史コラム

2011年07月20日

夏の京町家

 『 夏の京町家 』

  京町家 には陽射しを遮る ( ひさし )、輻射熱 ( ふくしゃねつ ) を遮る 高塀、屋根の熱を一階に伝えない 中二階、上昇する暖気を越屋根 ( こしやね ) から逃がす 通り庭の高天井 など、暑い夏を涼しく過ごす知恵と工夫 が見られます。

  また、夏の建具には風を通す 簾戸 ( すど ) や 格子 を用い、表通りに打ち水をすることで気化熱による上昇気流が生まれ、奥の坪庭から表通りへと爽やかな風が部屋を吹き抜けます。

  涼風に泳ぐ風鈴の音を楽しむ・・・、京の夏の粋な過ごし方 です。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月20日

台風一過? in 四条京町家

薄日が射してきました! 京都は午前中の早い段階で警報が
解除されたようで、次第に天気が回復してきています ( 笑 )

四条京町家の玄関にも、太陽と影がくっきりと。



空を見上げると、屋根に囲まれた小さな空ですが、青空がちらり
と見えていますね。 植物も陽射しを喜んでいるようです ( 笑 )



外に出ると・・・



まだ余談を許さない地域もあると思います、被害が最小限に
なるように願っています。
  

Posted by 若村 亮  at 10:48Comments(2)らくたび日記

2011年07月20日

大雨・暴風・洪水警報 in 京都

おはようございます。
非常に速度の遅い台風で、まだ紀伊水道あたりを
ゆっくりと東北東に進んでいるとのことで、近畿は
まだ予断を許さない状況です。

しかし、今の京都は風雨が弱まり、不気味なくらい
静けさを保っています。。。



午前6時の時点で暴風警報が発令されています
ので、大学での授業は休講になりそうです。
  

Posted by 若村 亮  at 06:24Comments(0)らくたび日記

2011年07月19日

京都も深夜に暴風域に入りそう・・・

今晩はラジオ出演があり、その帰りはさほど風雨は
キツくありませんでしたが、今さっき窓の外を見ると、
次第に風が強くなってきています。。

台風の進路からすると、深夜には暴風雨の圏内へと
京都も入ってしまいそうです。



明日の午前中は京都伝統工芸大学校の授業があり
ますが、午前6時の時点で暴風雨警報が発令されて
いれば休講となります。

NHKニュースでは “ 最大限の警戒を! ” と繰り返して
いましたが、最小限の被害になることを願っています。
  

Posted by 若村 亮  at 23:53Comments(0)らくたび日記

2011年07月19日

法金剛院



 『 法金剛院 』

  関西花の寺・第13番札所の 『 法金剛院 』 ( ほうこんごういん ) は、平安初期に右大臣・清原夏野 ( きよはらのなつの ) が当地で営んだ山荘が没後に 双丘寺 ( そうきゅうじ ) となり、その後の大治5 ( 1130 ) 年、鳥羽天皇の中宮・待賢門院 ( たいけんもんいん ) が旧跡を復興して 「 法金剛院 」 としました。

  初夏になると庭園中央の大きな池には 美しい蓮の花 が一面に咲き誇り、極楽浄土 を現世にあらわしたような幻想的な光景があらわれます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月18日

日常の静けさ in 四条京町家

祇園祭は月末まで続きますが、宵山と山鉾巡行が終わり、
祇園鉾町では少しひと段落した感があります。

宵山は3日間で88万人の賑わいだったそうで、四条京町家にも
多くの方々がお越しいただきましたが、今日はいつもの静けさが
戻ってきています ( 笑 )







台風が近づいているとのことで、午後から本格的な雨模様になり、
奥庭の石も雨に打たれて濡れています。



四条通も静けさを取り戻し、すっかり山鉾の姿は見えなくなって
いますね ( 笑 ) 月鉾は土台が先ほどまでありましたが、今は
もう、その姿も見えなくなっています。。



祇園祭は今週末の還幸祭で再び盛り上がり、月末まで様々な
神事が続きます。 日曜日の花傘巡行などは見応えがあります
ので、ぜひお出かけの計画をしてみてください♪
  

Posted by 若村 亮  at 16:26Comments(2)らくたび日記

2011年07月18日

祇園祭・無言詣

 『 無言詣 』

  昨日 ( 17日 )、八坂神社の神輿四条寺町御旅所 へ奉安 ( ほうあん : 尊い物を安置すること ) されました。

  神輿は三基 あり、素戔嗚尊 ( すさのおのみこと ) を祀る 中御座 ( なかござ )、櫛稲田姫命 ( くしいなだひめのみこと ) を祀る 東御座八柱御子神 ( やはしらのみこがみ ) を祀る 西御座 です。

  24日の還幸祭で神輿が八坂神社へ戻るまでの 七日七夜誰ともしゃべらずに御旅所の神輿前に詣でる心願が成就する という 『 無言詣 』 ( むごんまいり ) の習わしがあり、舞妓さんや芸妓さんが願いを込めて無言詣をおこないます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月18日

祇園祭・宵々山の風景

15日の宵々山には、らくたろう さんも上洛し、四条京町家で一緒にひとときを過ごしました。 その際に、郭巨山や四条京町家で写真を撮ってもらいましたので、その一部をご紹介します~♪



四条京町家のオーナーで、NPO四条京町家の理事長・小泉さんと!



最後はオフィスの窓から。



素敵な写真をありがとうございました!
らくたろうさん、またの上洛を待ってます~。
  

Posted by 若村 亮  at 01:25Comments(0)らくたび日記

2011年07月18日

祇園祭 ≪ 神幸祭 ≫

昨日の 宵山、そして今日の 山鉾巡行 と、あっという間で写真をアップすることもできず、こちらは今日の夕刻より執り行われた ≪ 神幸祭 ≫ ( しんこうさい ) の模様です。

午後6時過ぎ、八坂神社・西楼門前に三基の神輿が集まり、威勢よく神輿を高く上げる “ 差し上げ ” が行われました。 娘と一緒に来た関係で、あまり八坂神社の近くまで行くと大混雑に巻き込まれるので、今年は奥の方に八坂神社が見える、この辺りから見学しました ( 笑 )



まずは八坂神社の主祭神・素戔嗚尊 ( スサノオノミコト ) が鎮座する 中御座 ( なかござ ) が四条通を西へと進みました!



櫛稲田姫命 ( クシイナダヒメノミコト : 素戔嗚尊の妻 ) が鎮座する 東御座 ( ひがしござ ) は、楼門前から東大路通を北へと進みますので四条通では間近に見ることはできませんが、続いて 八柱御子神 ( ヤハシラノミコガミ : 素戔嗚尊と櫛稲田姫命の子 ) が鎮座する 西御座 がやってきました!





法被に “ 錦 ” の文字が見られるように、京の台所・錦市場の商店主などが中心となって担いでいる神輿で、やはり威勢がいいです、祭りムードは最高潮になっています♪



西御座はすぐに四条通から花見小路へと入るため、祇園の一力茶屋では神輿をお迎えする準備も万端!という感じでした。 ( ※神幸祭の30分くらい前、一力茶屋前で撮影した模様です )



三基の神輿がそれぞれ京都の街へと巡行していった後、八坂神社・西楼門の石段へ行ってみると、四条通の奥へと進む神輿がはるか彼方に見えました ( 笑 )



太陽はすっかり傾き、美しい夕焼け空の京都でしたが、まだまだこの後、夜9時過ぎの神輿が 御旅所 へ奉安されるまで、街は祭りムード一色でした。



一週間後、24日(日)還幸祭 まで、三基の神輿は四条河原町の西側にある御旅所で祀られていますので、ぜひ皆さん、ご参拝してみてください♪

まだまだ祇園祭は終わりません、今月いっぱい、31日まで様々な神事が執り行われます。
  

Posted by 若村 亮  at 00:29Comments(0)らくたび日記

2011年07月17日

神幸祭

 『 神幸祭 』

  山鉾巡行が終わると、祇園祭で最も重要な神事 『 神幸祭 』 ( しんこうさい ) がおこなわれます。

  17日の夕刻、八坂神社神霊 を遷した 三基の神輿 が神社を出発し、法被姿の氏子達が荒々しく担いで 氏子町を巡行 します。 夜、三基の神輿は四条寺町にある 御旅所 ( おたびしょ : 神輿を迎えて奉安する所 ) に入り、還幸祭 ( かんこうさい : 24日 ) までの7日間、町内に滞在します。

  八坂神社の神様を迎える 神幸祭還幸祭 は、平安時代に始まる 祇園御霊会の古式を今に伝える神事 です。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年07月16日

山鉾巡行

 『 山鉾巡行 』

  全32基の山鉾が都大路を巡行する 祇園祭『 山鉾巡行 』 ( やまぼこじゅんこう : 7月17日 ) は、四条麩屋町において 長刀鉾稚児 による 注連縄切り が行なわれ、“ エンヤラヤア ” の掛け声とともに巡行がはじまります。

  四条烏丸を出発した山鉾は、四条堺町で巡行順を改 ( あらた ) める くじ改め を行い、四条河原町などの交差点において方向転換をする 辻まわし を行い、祇園囃子 を奏でながらゆっくりと巡行します。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム