2010年12月04日

臘月

 『 臘月 』

  12月の異名師走 ( しわす ) の他に 『 臘月 』 ( ろうげつ : 年の暮れ という意味 ) があります。

  現代では聞き慣れない言葉ですが、例えば12月に降る雪を 臘雪 ( ろうせつ )、大晦日の事を 臘日 ( ろうじつ ) といいます。

  仏教の世界では、仏教の祖である お釈迦さま が悟りを開いた 12月8日 のことを 臘八 ( ろうはち : 臘月八日 ) といい、禅寺において12月1日から8日にかけて 臘八会 ( ろうはちえ ) という法要が営まれ、8日間休まず座禅する修行・ 臘八接心 ( ろうはち / ろうはつ - せっしん ) が行なわれます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)言葉コラム

2010年12月03日

まねき

 『 まねき 』

  京の冬の風物詩・顔見世興行 が催されている 南座 の正面には、歌舞伎役者の名札 『 まねき 』 が掲げられています。

  まねき は 長さ一間 ( 180cm ) × 幅一尺 ( 33cm ) の檜の一枚板で、勘亭流 と呼ばれる独特の書体で役者の名前が書かれています。

  勘亭流縁起の良い書体 とされ、隙間のない太い文字で興行の満員大入りを願い、文字の撥ね ( はね ) を全て内向きに撥ねてお客さんが会場に入ってくることを願っています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)祭事コラム

2010年12月03日

京都御苑・落ち葉の歩道

京都の紅葉もいよいよ終盤にさしかかってきましたね。

昨日は新潟、明日は東京ですが、今日は一日、京都です(笑)


  

Posted by 若村 亮  at 08:59Comments(0)携帯から京都

2010年12月02日

新潟・長岡

今日は新潟・長岡で講演があり、強硬スケジュールですが日帰りします〜(笑)

京都と新潟・長岡は片道で4時間半、往復では9時間の長旅なので、今日はずっと新幹線に乗っている感覚です(笑)

さぁ、まずは長岡から東京へ戻ります!

  

Posted by 若村 亮  at 17:56Comments(2)携帯から京都

2010年12月02日

出雲阿国

 『 出雲阿国 』

  安土桃山から江戸初期にかけて活躍した、歌舞伎の創始者 とされる 『 出雲阿国 』 ( いずものおくに ) は、伝承によれば 出雲国松江 で生まれ、出雲大社の巫女 となり、出雲大社の勧進 ( かんじん : 修復のために寄付を集めること ) のため諸国を巡って踊りを披露したところ大評判になったと伝えられています。

  慶長8 ( 1603 ) 年には京都の 北野天満宮四条河原 ( 五条河原 ) で踊りを興行して町衆の人気を集め、その踊りは 阿国歌舞伎 へと発展し、現在の歌舞伎のはじまりとなりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年12月01日

南座・顔見世興行

 『 南座・顔見世興行 』

  京の師走の風物詩 と言えば、南座 で催される歌舞伎の 『 顔見世 ( かおみせ ) 興行 』 です。

  江戸時代、各座の歌舞伎役者は旧暦11月から1年間の契約を結び、その月初めの舞台において新しい顔ぶれで 口上 ( こうじょう : 舞台上から挨拶を述べること ) したことから 「 顔見世 」 と呼ばれるようになりました。

  南座の正面には縁起の良い 勘亭流 ( かんていりゅう ) という書体で書かれた歌舞伎役者の名札 「 まねき 」 が掲げられ、京都に師走の到来を告げます。

『 吉例 顔見世興行 』  南座
   11月30日 ~ 12月26日
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(2)京都コラム