2011年01月31日

防鴨河使

 『 防鴨河使 』

  平安以降の官職のひとつ 『 防鴨河使 』 ( ぼうかし ) とは、天長元 ( 824 ) 年、鴨川の水害対策 として堤防補修など治水を目的に設置された臨時官職の名称です。

  鎌倉時代の安貞2 ( 1228 ) 年、鴨川が大雨で洪水となった際、防鴨河使の 中原 氏 が四条橋の近くに祀られた 地蔵菩薩雨止み を祈願したところ、見事に雨が止んで 鴨川の洪水も治まった ことから、その地蔵菩薩を祀る寺院は朝廷から 「 仲源寺 」 の寺号を下賜されたといわれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年01月30日

夜叉

 『 夜叉 』

  『 夜叉 』 ( やしゃ ) とは、古くインドでは人を害する悪鬼・ヤクシャ とされ、後世になって 仏教 に取り込まれた際に 「 夜叉 」 と呼ばれ、仏教を守護する 護法善神 ( ごぼうぜんじん ) となりました。

  インドでは 財宝の神クベーラ ( クベーラも仏教に取り込まれて毘沙門天と呼ばれる ) の 眷属 ( けんぞく : 従う者 ) とされ、仏教でもその関係性は保たれ、毘沙門天 の眷属として 北方を守護する鬼神 とされています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年01月29日

尾形光琳

 『 尾形光琳 』

  「 燕子花 ( かきつばた ) 図屏風 」「 紅白梅図屏風 」 などの代表作を残した江戸中期の画家 『 尾形光琳 』 ( おがたこうりん ) は、万治元 ( 1658 ) 年、京都の 呉服商・雁金屋 の当主・尾形宗謙の次男として生まれました。

  本阿弥光悦俵屋宗達 を師と仰ぎ、二条家 ( 公家 )、津軽家酒井家 ( 大名 )、三井家住友家冬木家 ( 豪商 ) などに出入りし、大和絵 ( 平安時代以来の伝統的な絵画様式 ) を革新した大胆華麗な装飾画風を大成しました。

 妙顕寺 の東隣にある塔頭・泉妙院 に尾形光琳の墓があります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)人物コラム

2011年01月28日

陽数と陰数

 『 陽数と陰数 』

  中国や日本では古くから、奇数 は 偶数で割れない数字 ( 固い、割れない、分かれない、に通じる ) であることから良いことをあらわす 『 陽数 』 とされ、逆に 偶数『 陰数 』 と考えられてきました。

  奇数が重なる月日は大切な節目の日とされ、3月3日 桃の節句5月5日 菖蒲の節句 などの節句行事が行なわれてきました。

  また、熊野三山阿弥陀三尊 など、神様や仏様も三柱や三尊の形が尊ばれ、結婚式の三三九度や、御祝儀の金額 ( 3万円・5万円など )、三重塔や五重塔ども陽数が用いられています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年01月27日

大国主命

 『 大国主命 』

  神話の登場する 『 大国主命 』 ( おおくにぬしのみこと ) は、天の象徴 である 天照大神 ( あまてらすおおみかみ ) に対して、大地を象徴する神様 とされています。

  大国主命は、神徳の高さから 大物主神 ( おおものぬしのかみ ) や 大己貴神 ( おおなむちのかみ ) など、多くの別名を持つとされています。

  下鴨神社 の本殿前に並ぶ えとの社 では、十二支の守護神 として 七つの社七つの別名 で祀られ、商売繁昌・事業繁栄の信仰を集めています。

  大国魂神 ( おおくにたまのかみ )  ( 巳・未歳 守護神 )
  顕国魂神 ( うつしくにたまのかみ ) ( 午歳 守護神 )
  大国主神 ( おおくにぬしのかみ )  ( 子歳 守護神 )
  大物主神 ( おおものぬしのかみ )  ( 丑・亥歳 守護神 )
  志固男神 ( しこおのかみ )     ( 卯・酉歳 守護神 )
  大己貴神 ( おおなむちのかみ )   ( 寅・戌歳 守護神 )
  八千矛神 ( やちほこのかみ )    ( 辰・申歳 守護神 )
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年01月26日

静岡駅で新幹線に乗り換え

甲府駅を出て約2時間半、今度は静岡駅で新幹線に乗り換えです。

以前、スターバックスのドリンクのプレゼントチケットをいただいていましたので、静岡駅構内の店舗でチケットと交換でラテをいただきましたが、サイズはどれでもいいですよ、とのことでしたので、最大のものをいただいてみました~。

めちゃくちゃデカい! 京都駅に到着するまで約1時間半、その間に飲みきれるか・・・ ( 笑 )  

Posted by 若村 亮  at 19:10Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

夕焼けに照らされる赤富士

甲府から最後に素敵な贈り物をいただきました〜(笑)

絶景かな、絶景かな!

  

Posted by 若村 亮  at 17:10Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

日暮れ

空は青から赤へと移り変わり、今日も太陽が沈もうとしています。。

先ほど静岡へ戻る電車が甲府駅を出発しました。

今日の講演でお伺いした中学校の皆さん、また京都でお会いしましょう!

そして、また甲府に来る機会があれば、次は武田神社に行くぞ〜!♪(笑)

  

Posted by 若村 亮  at 17:07Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

甲府城・天守閣跡から眺める富士山

さらにズームアップ♪

  

Posted by 若村 亮  at 17:02Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

甲府城・天守閣跡から眺める絶景の富士山

甲府盆地を囲む山並みの向こうにそびえる富士山は、また格別な趣きですね。


  

Posted by 若村 亮  at 17:01Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

甲府盆地

広いですね〜!

  

Posted by 若村 亮  at 16:58Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

甲府城・天守閣跡

青空の下、天守閣跡に上がって甲府盆地を眺めてみたいと思います〜!

  

Posted by 若村 亮  at 16:55Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

甲府城跡(舞鶴城公園)

甲府の歴史は、武田氏が滅んだ後は織田信長や豊臣秀吉の支配下に置かれ、秀吉の命で築城が始められ、浅野長政の手によって完成したそうです。

ちなみに、武田信玄の屋敷跡は現在の武田神社 ( 甲府駅から北へ車で10分程度 ) がある場所ということですが、今回は帰りの電車まで1時間しかないので断念しました ( 笑 )

では、甲府城跡に行ってみます!

  

Posted by 若村 亮  at 16:47Comments(3)携帯から京都

2011年01月26日

甲府といえば武田信玄!

山梨県甲府市にやってきました!

駅の南口には、武田信玄の大きな銅像があります〜。

無事に講演も終わりましたので、電車の時間まで武田信玄ゆかりの地を巡ってきます〜(笑)

  

Posted by 若村 亮  at 15:53Comments(0)携帯から京都

2011年01月26日

虚空蔵菩薩

 『 虚空蔵菩薩 』

  『 虚空蔵菩薩 』 ( こくうぞうぼさつ ) とは “ 虚空を蔵する菩薩 ” という意があり、広大な宇宙のような 無限の智恵と慈悲 を持って人びとの望みに応じて分け与える菩薩とされています。

  また、虚空蔵菩薩は古くから 丑寅年生れの守本尊 としても厚く信仰されてきました。

  虚空蔵菩薩を本尊とする嵐山・法輪寺 ( ほうりんじ : 通称・嵯峨の虚空蔵さん ) では、本堂の前に ( 牛 ) と ( 虎 ) の石像が安置されています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年01月26日

山梨県甲府市へ

今日は山梨県甲府市へ向かっています。

静岡駅で新幹線から在来線に乗り換えていますが、初めて「特急ふじかわ」に乗ります!

富士山を眺めながら約2時間の鉄道の旅です〜(笑)

  

Posted by 若村 亮  at 11:13Comments(0)携帯から京都

2011年01月25日

初天神

 『 初天神 』

  平安時代、政治家として活躍した右大臣・菅原道真 は、左大臣・藤原時平謀略 によって 失脚 し、延喜元(901)年1月25日、九州・太宰府の地方役人として 左遷 され、京都を追われてしまいました。

  25日は菅原道真の縁日とされ、菅原道真を祀る 北野天満宮 では 毎月25日縁日天神さん が催されていますが、新年最初の縁日・天神さんは特に 『 初天神 』 ( はつてんじん ) と呼ばれ、多くの参拝者が北野天満宮を参拝して賑わいます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年01月24日

朱鷺メッセ 展望台

せっかくなので、新潟の雪景色を展望するために、市街地に立つ
朱鷺メッセ ( ときめっせ ) の高層ビルの展望台へ行ってきました。



31階からの眺望。雪の天候でちょっと視界は悪いですが、それでも
一面が雪に覆われた銀世界がわかります~。

手前の町並みの奥が日本海で、晴れていれば海の向こうに佐渡の
島が見えるそうです!



信濃川の河口に佐渡へ向かう汽船の港がありました。



新潟市街地




北越製紙・新潟工場


展望台には新潟のお土産コーナーがありました。



なんといっても新潟はおいしいお米ですね。



お米がおいしいということは、日本酒も最高です ( 笑 )



さらに、お米から作る米菓も名物です。



おっ! ご当地検定ですね~ ( 笑 )



また新潟へ来ることもあると思います。次回は、おいしい海の幸を
いただきながら、おいしいお酒を飲みたいと思います~♪
  

Posted by 若村 亮  at 16:51Comments(0)らくたび日記

2011年01月24日

新潟の雪

新潟市内はまだ山手に比べると積雪は少ないそうですが、それでも道端には除雪した雪が積み上げられていました。  

Posted by 若村 亮  at 16:25Comments(0)らくたび日記

2011年01月24日

新潟名物・タレかつ丼

新潟に来たからには名物を!ということで、タレかつ丼を
いただいてきました ( 笑 )

普通のかつ丼といえば玉子とじですが、新潟ではタレを
つけたカツがご飯の上にのっています~。



普通のかつ丼といえば、もっと分厚いカツですが、こちらは
ほどよい厚さで、サクサクとした歯ざわりも最高です♪



今回は、とんかつ 「 みっちゃん 」 へ行ってきました!

※詳細情報は、ぐるなび・みっちゃん ( こちら ) へ
  

Posted by 若村 亮  at 12:51Comments(0)らくたび日記

2011年01月24日

摂政と関白

 『 摂政と関白 』

  『 摂政 』 ( せっしょう ) とは、国家君主である 天皇幼少病弱、国都不在などの理由で政務や国事行為を行うことができないとき、天皇に代わって “ 政を摂 ( と ) る ” ( 政務を行なう ) 役職のことです。

  『 関白 』 ( かんぱく ) とは、成人後の天皇 を助けて政務を “ 関 ( あずか ) り白 ( もう ) す ” ( 政務をつかさどる ) 役職のことです。

  摂政関白の役職は、藤原道長の子孫にあたる 近衛家九条家鷹司家一条家二条家五摂家 ( ごせっけ ) のうちで最も官位の高い者が代々就任し、明治維新まで続きました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年01月24日

新潟へ

新潟へやってきました!

週間天気予報でもずーっと雪マークでしたが、やっぱり雪の新潟です ( 笑 )

さぁ、講演に行ってきます!  

Posted by 若村 亮  at 10:50Comments(0)らくたび日記

2011年01月23日

開基と開山

 『 開基と開山 』

  『 開基 』 ( かいき ) と 『 開山 』 ( かいさん ) は、同じ “ 寺院を開いた人 ” を意味する言葉ですが、実際に 寺院を建立した人開基初代の住職となった人開山 とする場合がほとんどです。

  つまり、鹿苑寺 ( 金閣寺 ) の開基は足利義満 ( 将軍 )、開山は夢窓疎石 ( 禅僧 ) となります。

  ちなみに 開祖 ( かいそ ) とは “ 初めて宗派を開いた人 ” を意味し、例えば 栄西禅師 は 臨済宗の開祖 となります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)文化コラム

2011年01月22日

大阪へ

五条大橋から眺める鴨川と比叡山です。

快晴の京都、寒さも少し和らいでいます。

鴨川には、ユリカモメなど冬ならではの鳥たちが集まっています♪

さぁ、大阪で講演がありますので、京阪電車で行ってきます〜。

  

Posted by 若村 亮  at 12:29Comments(0)携帯から京都

2011年01月22日

下鴨神社

 『 下鴨神社 』

  森厳とした 糺の森 に包まれて鎮座する 『 下鴨神社 』 ( しもがもじんじゃ ) は、平安時代以前に創建された京都最古の神社のひとつで、京都盆地の北部に定住した 古代豪族賀茂氏 が祖先にあたる神様を祀る神社として創建しました。

  平安京遷都後は、国家安泰万民安寧 を願う 国家鎮守の神社 として崇められ、一定期間で社殿を新築して神様を旧殿から新殿へと遷す 式年遷宮の制 などが定められ、賀茂祭葵祭 ) は 国家の祭祀 として執り行われました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年01月21日

久しぶりの、駅弁レポート♪

伊那市から再び高速バスで約3時間、21時に名古屋駅へ戻り、
さらに乗り換え20分で新幹線に飛び乗って22時1分、京都駅に
帰ってきました~。

名古屋駅でのわずかな乗り換え時間に、せっかくなので駅弁の
お店に立ち寄り、もう21時ということでお弁当類はすべて半額!
という大セールに誘われて駅弁を買いました ( 笑 )

≪ 豪華三色御膳 ≫


冬季限定の駅弁で、旬の海の幸が3種類も楽しめる駅弁です♪



いくらと鮭の親子ゾーン、かにゾーン、うにゾーンと、なんと
贅沢な3種類なんでしょうか~ ( 笑 )



アンコウの天婦羅もあり、大満足の駅弁でした。 しかし、
名古屋駅と京都駅の間はわずか36分間で、駅弁を食べて
いたら、あっという間に京都駅に到着していました。

さぁ、明日は大阪で講演、明後日は京都で散策があり、
週が明けて月曜日と火曜日は1泊2日で雪の新潟へ、
そして水曜日は山梨県の甲府へ!
頑張ってるなぁ~ って実感するスケジュールです ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 23:25Comments(0)らくたび日記

2011年01月21日

高遠そば

長野県伊那市高遠町は、桜の名所として全国的に知られて
いますが、古くは高遠城の城下町として栄えた町だそうです。

今日は伊那市に到着して、まずはお昼!ということで、名物
の 高遠そば をいただくために高遠町へ行ってきました。

腹が減っては戦はできぬ! です ( 笑 )

食事処・華留運 ( けるん )


高遠そば


高遠そばの特徴は、薬味に辛み大根や、味噌を溶いて
食べることだそうで、たしかに辛み大根と味噌があります。



美味しくいただきました!
  

Posted by 若村 亮  at 23:13Comments(0)らくたび日記

2011年01月21日

初弘法

 『 初弘法 』

  宝亀5 ( 774 ) 年、讃岐国 ( 香川県 ) に生まれた 空海 は、15歳で論語・史伝などを学び、18歳で京都の大学に入りました。 しかし大学の勉学に飽き足らず、山林で修行を重ねながら広く仏教の教えを学び、東大寺において正式な僧となりました。

  その後、遣唐使船に乗って中国 ( 唐 ) へ渡って 密教 を学び、帰国して 真言宗 を開きました。

  東寺において毎月21日、縁日 「 弘法さん 」 が催されていますが、一年最初の弘法さんは 『 初弘法 』 ( はつこうぼう ) と呼ばれて賑わいます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年01月21日

長野県伊那市へ

今日は、京都への修学旅行を前にした事前学習の京都講演を行うために、長野県伊那市の中学校へ向かっています。

京都から名古屋まで新幹線で移動して、そこからは高速バスになります~ ( 笑 )
今は高速道路の途中、恵那狭サービスエリアで休憩しています。

高速バスで3時間の長旅ですが、楽しみながら向かっています♪

講演が終わったらすぐにUターン、日帰りで京都に戻ります!  

Posted by 若村 亮  at 10:51Comments(0)携帯から京都

2011年01月20日

東寺と西寺

 『 東寺と西寺 』

  中国・長安の都に倣って造営された 平安京 は、南端中央に正門として 羅城門 が建設され、その東西には国を護る寺として 『 東寺 』『 西寺 』二大官寺 が建立されました。

  東寺 は長い歴史の中で幾度も火災に遭いましたが、弘法信仰 を中心とする民衆の厚い信仰に支えられ、幾度も再建されて現在に至っています。

  しかし、西寺 は平安王朝の崩壊によって庇護を失って衰退の一途を辿り、天福元 ( 1233 ) 年には 五重塔が焼失 し、歴史の表舞台から永遠に姿を消してしまいました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)仏教コラム