2011年08月31日

京菓子

 『 京菓子 』

  『 菓子 』 は、もとは 「 果子 」 といわれる 木の実果物 のことを指し、また、宮中への献上品 として を加工したものが作られるようになり、これらが日本の菓子のはじまりとされています。

  平安時代になると遣唐使によって小麦や米の粉から作られる 唐菓子 が伝えられ、鎌倉時代には茶文化から 点心 といわれる間食の習慣が生まれ、室町後期にはポルトガル人によってカステラなどの 南蛮菓子 がもたらされ、江戸時代になって現在の京菓子へと発展しました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年08月30日

陽成天皇

 『 陽成天皇 』

  第57代・陽成天皇 ( ようぜい ) は、第56代・清和天皇第一皇子 として生まれ、9歳で天皇に即位しました。 ところが、宮中で 臣下を殴殺する事件 を起こし、時の摂政・藤原基経 ( もとつね ) によって 廃位 させられました。

  しかし、一連の事件は、藤原基経が権力を手中にし、様々な 確執 から 藤原基経陽成天皇関係を悪化させた結果 と考えられています。

  一説には、基経が御所の外に花見を口実に陽成天皇を連れだして、そのまま廃位したといわれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年08月30日

【 東京 】 2011年9月 プランタン銀座 スペシャル講座


2011年9月 東京 プランタン銀座 とっておきレクチャー

≪ 魔界都市・京都 ≫
千年の都に巣くう怨霊の影

9月8日(木)、東京・プランタン銀座において、
残暑が厳しい季節に背筋が寒くなる歴史をお届けする、
とっておきの魔界レクチャーを行います!

いつの時代も雅な京都。そんな京都にも古い都ならではの様々な魔界伝説がそこかしこに存在します。はんなり美しい表面上からはうかがい知ることのできない京都の影の部分を、ゆかりのスポットとともにご紹介します。いつもとは違う、ディープな京都を体感してみてください。。。

■ 講座名
   京都レクチャー < 魔界伝説編 >
■ 講師
   若村 亮 ( 京都の旅 (株) らくたび代表取締役 )
■ 講座日程
   9月8日 ( 木 ) 18:45 ~ 20:45
■ 講座場所
   プランタン銀座 ( アクセスは こちら へ )
■ 受講料
   3465円 ( 京菓子付き / 入会金不要 )
■ 詳細・お申込みは・・・
   1、 お電話でのお申込みは・・・
       電話 / エコールプランタン 03-3567-7235
   2、 エコールプランタンのHPは こちら をご覧ください。


  

Posted by 若村 亮  at 11:30Comments(2)東京

2011年08月30日

第2弾・江戸たび ≪ 上野さんぽ&寛永寺 ≫

9/11(日) 第2弾・江戸たび ※詳細は こちら


昨年秋の 第1弾・江戸城さんぽ に続いて、第2弾上野公園不忍池 を散策して史跡を巡り、徳川将軍家の菩提寺 として 最後の将軍・第15代・徳川慶喜 も眠る 寛永寺 へ。 谷中の墓地には徳川慶喜をはじめとして、老中・阿部正弘幕末四賢侯のひとり・伊達宗城 の墓も並びます。 江戸の栄華から幕末の動乱まで、上野界隈を歩く奥深い江戸たびを開催します。

また、昼食では 文豪・森鴎外 ゆかりの旅館・鴎外荘 で美味しい料理をいただきながら 懇親会 を催します。 締め切りが 明日 8/31(水) となっていますので、ご興味のある方はぜひご検討ください♪ 皆さまのご参加をお待ちしています~! らくたび・若村

9/11(日) 江戸たび : 詳細は こちら
  

Posted by 若村 亮  at 11:00Comments(0)東京日記

2011年08月30日

≪ ふだん着の京都 ≫ Hanako 最新号は京都特集!

マガジンハウスが出版する情報系雑誌 ≪ Hanako ≫
最新号は “ ふだん着の京都。 ” と題した京都特集が
掲載されていて、らくたびもちょっとお手伝いをさせて
いただきました♪



お手伝いをさせていただいたのは特集内の “ 体験 ”
京都でできる様々な体験教室やカルチャーをご紹介して
いるページで、スタッフの佐藤さんが実際に体験している
様子を撮影して記事にしています。



左上に佐藤さん本人が登場しています ( 笑 )



ぜひ、Hanako 最新号 をご覧ください!

マガジンハウス ≪ Hanako ≫ : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 02:29Comments(2)らくたび日記

2011年08月29日

六孫王

 『 六孫王 』

  平安初期の皇族に生まれた 貞純親王 ( さだすみしんのう ) は、第56代・清和天皇 ( せいわてんのう ) の 六男 として生まれ、さらに貞純親王がもうけた子は、六男がもうけた清和天皇の ということから 『 六孫王 』 ( ろくそんのう ) と称されました。

  六孫王は、後に皇族を離れて 清和源氏の祖 となる 源経基 ( みなもとのつねもと ) と称し、京都駅の西あたりに邸宅を持っていたことから、現在も当地の 六孫王神社 に祭神として祀られています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年08月29日

朝日新聞・朝刊 生活欄 ≪ 古地図を歩く ≫

本日 ( 8/29 ) の朝日新聞・朝刊、生活欄に “ 古地図を歩く ” と
いう連載記事が掲載されていますが、今回は京都や大阪の話題
が掲載され、8月上旬に受けた取材が掲載されています ( 笑 )



ちょうど関東の朝日カルチャーセンターで京都の洛中洛外図など
古地図にまつわる講座を開講したことがあり、その関係で東京の
記者が京都まで取材に来られまして、今回の掲載となりました。



洛中洛外図などの古地図には、現代の京都と変わらぬ社寺が
見られたり、すでに焼失などでその姿を失った幻の社寺などが
描かれていたりなど、面白い魅力が満載です♪

ぜひ本日の朝日新聞・朝刊の生活欄をご覧ください~。
  

Posted by 若村 亮  at 09:41Comments(1)らくたび日記

2011年08月29日

貴船神社

貴船の川床で美味しい京料理をいただいた後は、もちろん
しっかりと 貴船神社 の参拝もしてきました ( 笑 )



貴船の地は鴨川の水源地にもあたることから、古くから
水の神様として崇められてきました。





“ 水占みくじ ” は、水に浮かべるとおみくじの文字が浮かび
上がることから、参拝者は水に紙を浮かべて占っています。



“ きふね ”“ 木生根 ” ( きぶね ) に由来するともいい、
辺り一帯は深い樹木に覆われています。



最近ではパワースポットとして多くの参拝者が来ていますが、
この大きな御神木な見ているだけでも、大自然からあふれる
パワーを感じますね! ( 笑 )

さぁ、このパワーで厳しい残暑も乗り越えたいですね!
  

Posted by 若村 亮  at 01:28Comments(0)らくたび日記

2011年08月29日

≪ 料理旅館 ひろや ≫ in 京都・貴船の川床

今日は ≪ 京都の隠れた社寺と四季の味めぐり ≫
散策が催されて、真夏の晴天の下、京都の奥座敷 として
賑わう 貴船の川床 へ行ってきました♪

こちらは貴船の川床のお店の中でも、最も古い歴史を誇る
お店のひとつである 料理旅館・ひろや さんです。



貴船川の上に床が設けられ、涼しげな川の流れを楽しみ
ながら、美味しい京料理をいただきました♪



こちらは抹茶がかかった 冷たい茶碗蒸し です。



お造り


やはり夏は 素麺 ですね、ツルッといただきました ( 笑 )



鮎の塩焼き、とっても柔らかくて、頭からしっぽまで、
残すところ無く、すべていただきました!



揚げ物


小鉢


デザート


貴船の川床 は、京の夏の風物詩。 夏らしく浴衣を着て、
市内の喧噪を忘れて、夏の素敵なひとときを過ごしました!



料理旅館 ひろや : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 01:13Comments(2)京料理

2011年08月29日

真夏の京都さんぽ! in 西陣 & 船岡山

昨日は 真夏の暑い京都を歩こう! という散策を実施して、
歴史と伝統を誇る西陣界隈を歩いて歴史ある社寺や町を
参拝・見学しながら歩き、その後に船岡山に鎮座する、
織田信長を祭神に祀る建勲神社を参拝しました。

西陣といえば日蓮宗の大寺院が建ち並び、こちらは夏に
美しい芙蓉の花を咲かせる 妙蓮寺 です♪



途中で大雨に遭いましたが、ほどなく止んで無事に散策を
続けることができ、雨で少しだけ涼しくなった西陣を歩き、
船岡山建勲神社 ( たけいさおじんじゃ ) の参拝へ。



さすがに船岡山を登って汗をかいたので、今回の散策の
最後にはなんと 京都さんぽ初の銭湯へ! ( 笑 )

銭湯は・・・ という方のためにも、ここで 銭湯派カフェ派
分かれましたが、男性陣がほぼ銭湯、女性陣が全員カフェと
いうことになりました ( 笑 )



船岡温泉 といえば、京都では有名な銭湯で、大正時代に
料亭を営んだ建物が昭和になって銭湯として利用されて
いることから、脱衣所などの欄間や天井には素晴らしい
装飾の透かし彫りや絵画が施されているんです!

入り口からして、歴史と伝統を感じる雰囲気です~。



さすがに銭湯内の写真は・・・ ということで、風呂上がりの
コーヒー牛乳の写真を~。 懐かしい味でした ( 笑 )

※船岡温泉については、外部サイトの こちら



さて、ここで一次解散となりましたが、この日の企画はまだ
終わりではなく、二次企画は 上七軒のビアガーデンへ!
という、夏ならではの企画でした。



夏の暑い京都を歩いて汗をかいて、銭湯に入ってサッパリ
して、最後は花街・上七軒のビアガーデンで喉を潤すという、
やってみたかった企画を実現してみました! ご参加をいた
だきました皆様、ありがとうございました。 また来年の夏も
夏ならではの企画を実施してみたいと思います ( 笑 )

上七軒・ビアガーデン : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 00:33Comments(0)らくたび日記

2011年08月28日

清和天皇

 『 清和天皇 』

  平安初期の 第56代 『 清和天皇 』 ( せいわてんのう ) は、退位した後に 水尾 ( みずお : 京都市右京区の山間部にある集落 ) の地に入って隠棲したことから 水尾天皇 とも呼ばれています。

  清和天皇の六男・貞純親王 ( さだすみしんのう ) の子の 六孫王 ( ろくそんのう ) が 臣籍降下 ( 皇室を離れて臣下の位に降りること ) して 清和源氏の祖 となる 源経基 ( みなもとのつねもと ) となり、その子孫にあたる 源頼朝 は鎌倉幕府を開くなど、子孫は各地で繁栄しました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2011年08月27日

文徳天皇

 『 文徳天皇 』

  第55代・文徳天皇 ( もんとく ) は、寵愛していた更衣・静子 ( せいし ) が生んだ第1皇子・惟喬親王 ( これたか ) を皇太子とすることに期待を寄せました。

  しかし、次第に権勢を強めていた 藤原良房 ( よしふさ ) の圧力に屈し、良房が文徳天皇に嫁がせていた娘・明子 ( めいし ) が生んだ第4皇子・惟仁親王 ( これひと : 第56代・清和天皇 ) を皇太子とするなど、実権を良房に握られたまま、天安2 ( 858 ) 年 8月27日、32歳の若さで崩御しました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年08月26日

東京さんぽ ≪ 隅田川・新大橋 ≫

昨日まで東京に滞在して、講演などを行ってきました。

こちらは 東京 隅田川。 打ち合わせの後にちょっと
遠回りをして隅田川を渡ってみました♪ 京都の鴨川
とは違い、水がとうとうと流れています ( 笑 )



隅田川を渡るために通った橋が、こちらの 新大橋 です。

「 新大橋 」 と呼ばれていますが、最初に架橋されたのは
元禄6年 といいますので、西暦1693年 のことになります。



隅田川に架橋された三番目の橋で、「 大橋 」 と呼ばれた
両国橋 に続いて架けられた橋ということで 「 新大橋 」
名付けられたそうです。 昔の橋の様子が銅板として橋に
刻まれていました。



お~っ、隅田川クルーズ船 がやってきました!



最近、東京もあちこちと歩いてみています。 いつの日か
らくたび文庫 ならぬ 『 江戸たび文庫 』 も書けるよう・・・
なんてのは冗談ですが、東京歩きも楽しいですね ( 笑 )

次回の東京出張時は、いよいよ 上野寛永寺 をめぐる
江戸たび ( 詳細はこちら ) です! ぜひご参加ください♪
  

Posted by 若村 亮  at 18:23Comments(2)東京日記

2011年08月26日

根本中堂

 『 根本中堂 』

  寺院の境内中央に位置して、本尊を安置している建物 を一般的に 本堂 といいます。

  宗派によって本堂の呼び方は異なり、天台宗 では 中堂 ( ちゅうどう )、真言宗 では 金堂 ( こんどう )、臨済宗 では 仏殿 ( ぶつでん )、浄土宗 では 御影堂 ( みえいどう )、浄土真宗 では 阿弥陀堂 ( あみだどう ) と一般的に呼ばれています。

  天台宗総本山 延暦寺 では、比叡山内の東塔と呼ばれるエリアに位置して本尊・薬師如来を祀る本堂を 『 根本中堂 』 ( こんぽんちゅうどう ) と呼び、比叡山内の東塔・西塔・横川に広がる延暦寺全山の中心的な存在としています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年08月25日

文殊菩薩

 『 文殊菩薩 』

  『 文殊菩薩 』 ( もんじゅぼさつ ) は 知恵をつかさどる菩薩 とされ、文殊の知恵 ( 文殊菩薩のようなすぐれた知恵という意味 ) という言葉があるように知恵の象徴でもあります。

  金戒光明寺三重塔 は、江戸初期に江戸幕府 2代将軍 徳川秀忠 ( ひでただ ) の菩提を弔うために建立され、内部には本尊として 運慶作文殊菩薩 が祀られています。

  切戸の文殊 ( 京都府宮津市 )、安倍の文殊 ( 奈良県桜井市 ) とともに 日本三文殊 のひとつに数えられています ( 諸説あり )。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)仏教コラム

2011年08月24日

新島旧邸

 『 新島旧邸 』

  寺町通丸太町を少し北へ歩くと、同志社の創立者・新島襄 ( にいじまじょう ) の旧宅が残されています。

  明治11 ( 1878 ) 年に竣工し、外観は コロニアルスタイル ( 17~19世紀、植民地時代のアメリカの建築様式 ) を基本としながらも、構造は 和風寄棟木造二階建て住宅 であり、内部には 畳敷箱階段 などの伝統的手法も用いられています。

  明治初期に作られた 国産の洋家具 が数多く見られるなど、当時の貴重な面影を残しています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(4)歴史コラム

2011年08月23日

平等院

 『 平等院 』

  平安後期、悟りが開けない末法の時代が到来するという 末法思想 が広まり、貴族社会 を中心に極楽往生を願う 浄土信仰 が流行しました。

  そのような時代背景の中、永承7 ( 1052 ) 年、関白・藤原道長別荘・宇治殿 を息子・藤原頼通寺院 に改めて、現世に極楽浄土を現した 『 平等院 』 が創建されました。

  翌年の永承8 ( 1053 ) 年には 阿弥陀堂鳳凰堂 ) が造営されて 定朝作・阿弥陀如来坐像 ( 国宝 ) が安置されました。 阿字池 ( あじいけ ) に優美な姿を映す光景は、まさに 極楽浄土の趣 です。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(2)宇治

2011年08月22日

金閣寺

 『 金閣寺 』

  『 金閣寺 』 は正式名称を 「 鹿苑寺 」 ( ろくおんじ ) といい、応永4 ( 1397 ) 年、室町幕府3代将軍・足利義満 が造営した 別荘・北山殿 に始まり、義満の没後に 禅寺 に改められました。

  寺名は義満の 法号鹿苑院殿 から名付けられ、通称名は 舎利殿 である 金閣 に由来しています。

  金閣は昭和25年に焼失し、同30年に再建され、後に金箔の張り替えや天井画の復元が行われ、三層の造りは初層・法水院 と二層目・潮音洞 は同じ和洋の住宅風、三層目・究竟頂 は禅宗様の仏堂風となっています。 また、金閣を映す 鏡湖池 には 九山八海石 などの名石が配されています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年08月21日

六地蔵めぐり

 『 六地蔵めぐり 』

  地蔵菩薩 は、釈迦が亡くなった後、弥勒菩薩が如来となって出現するまでの 無仏世界 の間、六道を巡って苦しむ人びとを救済してくれる菩薩 とされています。

  六道の入り口に立って人びとの救済にあたるという 『 六地蔵 』 への信仰から、村や墓地の境界に六地蔵が祀られるようになりました。

  京の都の街道入り口にも六地蔵の信仰があり、8月22日~23日にかけて六地蔵を巡拝して厄病退散や福徳招来を願う伝統行事が行われます。

『 六地蔵めぐり 』
   8月22日 ~ 23日
   街道沿いにある六ヶ所のお地蔵さんを巡拝
   奈良街道 伏見六地蔵 大善寺
   大坂街道 鳥羽地蔵   浄禅寺
   山陰街道 桂地蔵    地蔵寺
   周山街道 常盤地蔵   源光寺
   鞍馬街道 鞍馬口地蔵 上善寺
   東海道   山科地蔵   徳林庵
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年08月20日

衣笠山

 『 衣笠山 』

  平安時代のある夏の暑い日の出来事、第59代 宇多天皇 はあまりの暑さにふっと “ 雪見がしたいものだ・・・ ” とつぶやきました。

  それを聞いた天皇の近臣は、さっそく近くの小高い山に 白い衣 ( きぬ : 絹 ) を掛けて、あたかも 夏山に雪が降った ように見せて 天皇の暑さを和らげた、という故事が伝えられています。

  それ以来、その山は 「 きぬかけ山 」 ( 衣掛山 ) と称され、現在は 『 衣笠山 』 ( きぬがさやま ) と呼ばれて親しまれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年08月19日

宗像三女神

 『 宗像三女神 』

  『 宗像三女神 』 ( むなかたさんじょじん ) とは、宗像大社 ( 福岡県宗像市 ) に祀られている 三柱の女神の総称 で、湍津姫命 ( たぎつひめのみこと )、市杵島姫命 ( いちきしまひめのみこと )、田心姫命 ( たごりひめのみこと ) と呼ばれています。

  宗像大社玄界灘 に面した 海上交通の要衝 にあり、古くから 海の神航海の神 として崇められてきました。

  平安末期には、平清盛 が大陸との 貿易航路の守護神 として安芸の 厳島神社 ( いつくしまじんじゃ : 広島県 ) に祀るなど、広く信仰されてきました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)文化コラム

2011年08月18日

豊臣秀吉

 『 豊臣秀吉 』

  尾張国の貧しい家に生まれた 木下藤吉郎 ( きのしたとうきちろう ) は、織田信長に仕えて次第に頭角をあらわし、羽柴秀吉 ( はしばひでよし ) と名乗りました。

  本能寺の変で織田信長が明智光秀に討たれた後、秀吉は信長の夢であった天下統一への道を歩み、天下人となって関白へ就任し、豊臣姓 を賜りました。

  慶長3 ( 1598 ) 8月18日 ( 今日 )、秀吉は五大老筆頭・徳川家康らに息子の豊臣秀頼を託して伏見城で没しました、享年 62歳。

   露と落ち
     露と消えにし 我が身かな

        難波のことも 夢のまた夢 - 豊臣秀吉 辞世の句 -
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)人物コラム

2011年08月18日

京朝スタイル ≪ 町家で給茶 & 早朝町家見学・貸室 ≫

= 京朝スタイル =
≪ 町家で給茶 & 早朝町家見学・貸室 ≫

京都市では、夜型生活を見直して、エネルギー消費量の少ない朝型の生活への転換を推奨するため、「 朝早く起きて、夜は早く寝る 」 という自然のサイクルに沿った、京都発の朝型のライフスタイルを = 京朝スタイル = ( きょうあさスタイル ) と命名して取組を昨年度から実施しています。

  京都市 = 京朝スタイル =
  http://www.city.kyoto.lg.jp/kankyo/page/0000103633.html

四条京町家 でも 連動企画 として ≪ 町家で給茶 & 早朝町家見学・貸室 ≫ を本日から実施することになりました! 



今、ビジネスパーソンを中心に、節電時間の有効活用 といったことを背景に 朝活 が流行しているそうで、四条京町家でも ① マイボトル持参者への給茶サービス ② 早朝の貸室・見学開放 を実施し、皆さんの朝活を応援します!



朝の京町家、打ち水をした奥庭は涼やかで清々しいです♪



早朝の貸室も朝活応援でお得になっていますので、ぜひ朝ならではの活動や催しに活用してみてください。



マイボトル持参者への冷たいほうじちゃの給茶サービスとして 300ml を 100円 で提供しますが、簡単な朝活アンケートにお答えいただいた方には無料で提供します~♪





ぜひ皆さん、ちょっとだけ生活を見直して、朝の時間を素敵な一日の始まりの時間に変えてみませんか? ( 笑 )

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= 京朝スタイル =  in 四条京町家
≪ 町家で給茶 & 早朝町家見学・貸室 ≫ 概要

1.実施期間
  2011年8月18日(木)~9月9日(金)の月火木金曜日

2.事業概要
  ① マイボトル持参者に冷たいほうじ茶サービス
    300ml相当100円にて提供いたします。
    なお、簡単なアンケートにお答えいただいた方は
    無料で提供いたします。

  ② 朝の貸室及び見学開放
    期間中6:30~8:30の間で、貸室・町家見学のために開放します。
    この時間帯のご利用でエアコンを使用せず、
    かつ簡単なアンケートにお答えいただいた場合、通常1階1500円
    2階1000円の貸室使用料を500円とします。
    ( 見学は無料、貸室料金はいずれも1時間あたり )

    また、希望者は打ち水体験もできます。
    お気軽にスタッフにお申し付けください。

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Posted by 若村 亮  at 08:58Comments(0)らくたび日記

2011年08月17日

≪ 五山の送り火 ≫ 特別講演&ラジオ生中継

昨日、京都では ≪ 五山の送り火 ≫ が行われて、お精霊さんをあの世へ送る火が夜空を焦がしました。

五山の送り火にあわせて、ホテルモントレ京都 では 「 夏古都シリーズ 」 として 五山の送り火 について学ぶ 文化講演 が開催されて、このような素晴らしい部屋で 京都の盂蘭盆お盆 ) や 五山の送り火の歴史・伝統・習わし について約90分ほど講演させていただきました。



講演が終わると、ホテル内にある 日本料理・隨縁亭 へ移動しまして、美味しい日本料理のディナータイムとなりました♪



夏から秋へ季節の移ろいを感じさせてくれる、虫駕籠をイメージした素敵な器に盛りつけられ、やはり五山の送り火は夏の終わりを感じさせてくれる行事であり、また秋の到来を感じる行事だなぁ、と改めて想いました。。



この後にKBS京都で五山の送り火の生中継がありましたので失礼ながら早めにホテルを退出しないといけませんでしたが、ホテルのスタッフの皆さんにご配慮をいただきまして、本来はゆっくりいただく日本料理ですが、後半の料理はすべて並べて一気にいただきまして、限られた時間でしたがすべての料理を美味しくいただくことができました。 ホテルモントレ京都さん、本当にありがとうございました♪ ( 笑 )

  ホテルモントレ京都 日本料理・隨縁亭 : 公式HPは こちら

その後は KBS京都 へ移動して羽川さんの番組で五山の送り火を屋上から生中継しましたが、さすがに生中継しながら送り火の写真撮影はできませんでしたので、今年は送り火の写真はないんです、すいません~ ( 笑 )

今年は例年とは違った、素敵な送り火の一日を過ごすことができました♪
  

Posted by 若村 亮  at 23:36Comments(0)らくたび日記

2011年08月17日

八月一八日の政変

 『 八月一八日の政変 』

  幕末の文久3 ( 1863 ) 年 8月18日、幕府勢力で 公武合体派会津藩薩摩藩 は、京都の中枢で勢力を広げていた 尊王攘夷派長州藩 を京都から追放する 『 八月一八日の政変 』 を起こしました。

  その翌日の8月19日には、長州藩とともに尊王攘夷を訴えていた 三条実美 など 七人の公卿 ( くぎょう : 公家 ) が人目を忍ぶように 都落ち して長州へと逃れることとなり、これが 七卿落ち ( しちきょうおち ) として歴史に刻まれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2011年08月16日

五山の送り火

 『 五山の送り火 』

  夏の夜空に浮かぶ 『 五山の送り火 』 は、盂蘭盆 ( うらぼん ) にあの世から帰って来た先祖の精霊を、再び あの世へ送り還す という 宗教行事 です。

  夜空に火を焚いてあの世へ通じる暗い道を明るく照らし、先祖の精霊があの世へ無事に帰ることを願ってはじめられたとされています ( 諸説あり )。

  16日 ( 今日 ) 午後8時に東山の大文字に点火されると、妙・法、船形、左大文字、鳥居形と、東から西へ位置する山々へと順次点火され、精霊を西方極楽浄土へと送り還します。

  五山の送り火は 夏の風物詩 であり、また 夏の終わりを告げる伝統行事 です。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(2)京都コラム

2011年08月15日

精霊馬

 『 精霊馬 』

  お盆の上の供物の中で “ きゅうり ”“ なす ” に楊枝をさしたものを 『 精霊馬 』 ( しょうりょううま ) と呼びます。

  昔から 先祖の精霊精霊馬に乗ってこの世とあの世を行き来する と伝えられてきました。

  “ きゅうり ” に楊枝をさしたものを にたとえて、少しでも早く霊があの世から帰って来るように、また “ なす ” に楊枝をさしたものを にたとえて、お盆が終わってのんびりとあの世へ帰って行くように、との願いを込めてお供えしています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(1)仏教コラム

2011年08月15日

夜の京都さんぽ ≪ 清水寺・千日詣 と 東大谷・万灯会 ≫

木曜日から土曜日まで2泊3日の東京講演が終わり、
昨夜に帰省ラッシュの波に乗って京都へ帰ってきて、
今日は暑い昼を避けて 夜の京都さんぽ へ~♪

まずは 清水寺・千日詣 へと向かい、普段は非公開の
本堂・内々陣に入って千日分の功徳をいただくために
しっかり参拝を行ってきました ( 笑 )



本堂前では、クラッシックの生演奏が行われて素敵な
音楽が奏でられ、辺りは幻想の世界となっていました。



今宵はとっても涼しい風が吹き、暑さもそれほど感じる
ことなく、石畳みが続く東山の京情緒あふれる道を歩い
東大谷・万灯会 へ。



盂蘭盆の期間中( 14日~16日 )に万灯会が行われ、
境内に約1万個の提灯に明かりが灯り、辺りは幻想の
世界となり、多くに人びとが墓参に訪れています。





今宵の京都さんぽにも多くの方のご参加をいただき、
ありがとうございました。

先祖の供養を行う行事がお盆ですが、いよいよ16日
には ≪ 京都・五山の送り火 ≫ が行われ、先祖の
精霊が再びあの世へ帰ることになります。

16日の夜は ラジオ出演 があり、羽川さんの番組の中で
送り火の生中継 を行いますので、ぜひ皆さん、16日の
夜はKBS京都ラジオ をお聴きください~♪
  

Posted by 若村 亮  at 00:19Comments(2)年中行事

2011年08月14日

清水寺・千日詣

 『 清水寺・千日詣 』

  清水の舞台 で知られる 『 清水寺 』 ( きよみずてら ) は、奈良末期に 延鎮上人 によって開創され、古くから 西国三十三カ所観音霊場・第16番札所 として厚い信仰を集めてきました。

  国宝・本堂 は、寛永10 ( 1633 ) 年、江戸幕府3代将軍・徳川家光 によって再建され、本尊・秘仏十一面千手観音像 を安置し、二十八部衆風神・雷神像 がずらりと堂内に立ち並んでいます。

  夏の 『 千日詣 』 ( せんにちまいり : 9日~16日 ) は 千日分の功徳 があり、夜の特別拝観6日~16日 ) にも多くの人びとが参拝に訪れます。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)清水寺付近

2011年08月13日

東大谷・万灯会

 『 東大谷・万灯会 』

  真宗大谷派東本願寺 ) の 飛地境内 として 東山大谷 に広大な敷地を有する 『 大谷祖廟 』 ( おおたにそびょう : 通称・東大谷 ) は、宗祖・親鸞聖人の遺骨 をはじめ、全国各地の門徒の遺骨が御廟に納められています。

  江戸初期に本願寺が東西に分立したことに伴い、寛文10 ( 1670 ) 年、現在地に東本願寺の廟所として移転・整備されました。

  盂蘭盆の期間中 ( 8月14日~16日 ) には 『 万灯会 』 ( まんとうえ ) が執り行われ、境内に約1万個の提灯に明かりが灯ってあたりは幻想の世界となり、多くに人びとが墓参に訪れます。

地図 : 大谷祖廟
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)祇園・円山付近