2012年06月15日

巴の文様

 『 巴の文様 』

  神紋や家紋に見られる 『 巴 』 ( ともえ ) は、日本の伝統的な文様のひとつであり、コンマ 【 ,】 や勾玉 ( まがたま : 古代の宝器 ) のような形をしています。

  「 ともえ 」 の語源は 「 鞆絵 」 であり、弓を射る時に使う鞆 ( とも ) を形取ったものといわれています。

  「 巴 」 を円形に配すると 二つ巴 ( ふたつどもえ ) や 三つ巴 ( みつどもえ ) となり、これらの文様は 水が渦を巻いている形 をしていることから、火災除け の願いを込めて、社寺や民家の屋根瓦や土蔵などに好んで用いられています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム