2011年11月02日

京都御所 秋の一般参観

今日は秋晴れの下、京都御所 を巡る京都さんぽへ行ってきました。 いつもは皆さまの案内役で京都を巡っていますが、本日の散策は森講師の担当なので、私はただ単純に楽しく散策させてもらいました ( 笑 )

承明門 から仰ぐ紫宸殿


今日は平日とあって、週末の土日に比べると参観者は少なくて、ゆっくりと宮中の雅に満ちた御所建築を拝見することができました。 こちらは京都御所の正殿にあたり、天皇の即位式など国家的な儀式を執り行う 紫宸殿 ( ししんでん ) です。 手前の樹木は 右近の橘 で、反対側には一対となる 左近の桜 も植えられています。

紫宸殿


紫宸殿の中央奥には 天皇の玉座 にあたる 高御座 ( たかみくら ) が置かれています。 現在の高御座は、大正天皇の即位式の際に造られたもので、昭和天皇も今上天皇も高御座に座して即位式を執り行っています。

紫宸殿高御座


古来、日本は 天皇の正式な在所 をあらわす 玉座 ( 現在は 高御座 ) がある場所が首都と定義されてきた経緯があり、そういう解釈から歴史学者の中には現在でも 首都は玉座のある京都である! という学説が生きています ( 笑 ) 日本国憲法にも首都を定める規定はなく、明治天皇も東京遷都の詔 ( みことのり : お言葉 ) を発していないことも、その裏付けとなっています。 しかし、国際的にも首都は東京ですね ( 笑 )

御池庭


さて、明日は 「 初めての仏像 」 と題した仏像入門講演があるために、首都・東京へ日帰りで行ってきます~!
  

Posted by 若村 亮  at 18:42Comments(2)らくたび日記

2011年11月02日

小御所

 『 小御所 』

  広大な 京都御所 の中、正殿・紫宸殿の東北に建つ建物は 『 小御所 』 ( こごしょ ) と呼ばれ、かつて平安時代には 皇太子の御殿 として 昭陽舎代 ( しょうようしゃだい ) とも呼ばれ、鎌倉時代になって幕府の制度が宮中に取り入れられて 小御所 の名称になったと伝えられています。

  主に 皇太子立太子礼元服式 や用いられていましたが、江戸時代には 幕府の使者大名 と会う際にも用いられ、幕末の慶応3 ( 1867 ) 年12月には維新後の政治体制が決定された歴史的な 小御所会議 が開かれました。

『 京都御所 秋の一般公開 』
 10/31(月)~11/6(日) 9:00 ~ 15:30
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)御所・糺ノ森