2010年10月31日

木魚

 『 木魚 』

  お経を読む時に叩く木製の仏具を 『 木魚 』 ( もくぎょ ) といい、バチで叩くと 「 ぽくぽく 」 という音が鳴ります。

  元は 禅寺 で使われていた 魚板 ( ぎょばん ) が原型といわれ、その名の通り、魚の形をした板を叩き鳴らして行事や儀式の時刻を報じて集合の合図としました。

  魚は日夜を問わず常に目を開けていることから 修行に精進する ことの象徴とされ、また、魚の腹を叩くことで 煩悩を吐き出させる という意味もあったと伝えられています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)仏教コラム

2010年10月30日

市章

 『 市章 』

  『 市章 』 ( ししょう )とは、行政区の 市を象徴する紋章 のことで、一般的にはその行政区の風土や歴史・文化などが象徴的に表現されています。

  京都市市章 は、昭和35(1960)年に制定されたもので、「 京 」 の文字を図案化したものに 御所車 を配したデザインで、古都 を象徴する 紫色 が用いられています。

  また、神戸市 では夜になると市章をかたどった電飾が山に灯ることで知られ、その山は 市章山 ( ししょうざん ) と呼ばれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月30日

台風を追いかけて東京へ

東海道新幹線は、通常通りに運行しています。

今日は大学時代の後輩の結婚式があり、明日はらくたび初の東京開催となる《江戸たび》があります。

明日の東京は天気が回復する予報で、ほっとひと安心です(笑)

  

Posted by 若村 亮  at 10:37Comments(0)携帯から京都

2010年10月29日

京都霊山護国神社

 『 京都霊山護国神社 』

  『 京都霊山護国神社 』 ( きょうとりょうぜんごこくじんじゃ ) は、明治元 ( 1868 ) 年、明治維新で活躍した 勤王の志士たちを祀る ために 「 霊山官祭招魂社 」 ( りょうぜんかんさいしょうこんしゃ ) として創建されました。

  現在も 坂本龍馬 ( さかもとりょうま )・中岡慎太郎 ( なかおかしんたろう ) をはじめ、長州藩士の 桂小五郎 ( かつらこごろう ) や 高杉晋作 ( たかすぎしんさく ) など、多くの志士たちがここで静かに眠っています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2010年10月28日

逆鱗

 『 逆鱗 』

  想像上の神獣である の体には81枚の鱗 ( うろこ ) が生えているとされていますが、喉元には一尺四方の 逆さに生えた鱗 があり、『 逆鱗 』 ( げきりん ) と呼ばれています。

  龍は喉元の逆鱗に触れられることを非常に嫌い、触られると 激しく怒って触れた者を殺す といわれています。

  このような伝説から、主君 ( 目上の人物 ) の激しい怒りを 「 逆鱗 」 というようになり、激しい怒りを買うような行為を 「 逆鱗に触れる 」 と表現するようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(2)文化コラム

2010年10月28日

全旅連青年部 ≪ 全国大会 in 縁結びの地 しまね ≫

11月25日(木) 島根・松江 で開催される ≪ 第20回 全旅連青年部 全国大会 in 縁結びの地 しまね ≫ において、地域の魅力発信法と集客術について講演とパネルディスカッションをさせていただく予定をしています。

全旅連青年部とは、未来の宿泊産業を支える人材を育成する目的のために設立された組織で、47都道府県の組合青年部が加盟する全国組織であり、経営全般に関する研修をはじめ、情報交換や発信などを行っているそうです。

今回ご縁がありまして、京都での着地型観光の先進事例などをお話させていただく機会をいただきました。



関係者で出席される方がおられましたら、ぜひ松江でお会いしましょう♪

全旅連青年部 : 公式HPは こちら
講演予定の分化会 : 公式HPは こちら
  

Posted by 若村 亮  at 04:17Comments(0)らくたび最新情報

2010年10月28日

季節外れの御室桜

四国・徳島発の仏像入門バスツアーに講師として同行して
きました。今回のコースは、太秦・広隆寺 → 嵯峨・清凉寺
→ 御室・仁和寺 と巡り、国宝の仏像を拝観してきました。

仁和寺 ・ 仁王門




仁和寺といえば、春の御室桜で知られていますが、なんと!
御室桜の木々に桜の花が咲いていました~ ( 笑 )



数輪ちらほらと咲いていて、季節を迷って咲いてしまったかな ( 笑 )
  

Posted by 若村 亮  at 03:49Comments(2)らくたび日記

2010年10月27日

四天王

 『 四天王 』

  『 四天王 』 ( してんのう ) は、本尊が安置される須弥壇の四隅に配され、四方を守護しています。

  四天王はそれぞれ古代インドの神話に登場する神々で、東方を守護する 持国天 ( じこくてん ) は 国を支える者 という意味があり、南方を守護する 増長天 ( ぞうちょうてん ) は 大きく育つ、西方を守護する 広目天 ( こうもくてん ) は 千里眼を持つ者、北方を守護する 多聞天 ( たもんてん ) は すべてを一切聞きもらさぬ知恵者 という意味があります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月27日

本日の京都新聞・朝刊

本日の京都新聞・朝刊で、地域の情報を掲載するページに
観光関連の記事が掲載され、らくたびが行う講座や散策の
ことが紹介されています。





ぜひ、ご覧ください♪
  

Posted by 若村 亮  at 10:36Comments(2)らくたび日記

2010年10月26日

落飾

 『 落飾 』

  家族や家庭との関係を断ち切り、世俗 ( せぞく : 世の中 ) を離れて僧侶になることを 「 出家 」 ( しゅっけ ) といい、とくに貴人が髪を剃り落として仏門に入って僧侶になることを 『 落飾 』 ( らくしょく ) といいます。

  また、出家して僧侶になった者が再び世俗に戻って俗人 ( ぞくじん : 世間一般の人 ) になることを 「 還俗 」 ( げんぞく ) といい、また 「 落飾 」 の反対語として 「 復飾 」 ( ふくしょく ) ともいわれています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月26日

冷え込む京都

今日はグッと冷え込んで、最高気温も18℃の予報です。

明日は最高気温14℃という予報で、さらに冷え込んで、秋を通り過ぎて冬のような季節感になりそうです。。

この冷え込みで、木々の色づきも少し進むでしょうかね、銀杏は次第に黄色に染まりつつあります♪  

Posted by 若村 亮  at 09:38Comments(4)らくたび日記

2010年10月25日

親王

 『 親王 』

  日本の政治体制の中で、古くは 天皇兄弟皇子『 親王 』 ( しんのう ) といいましたが、奈良時代の第47代・淳仁天皇の時代以後は、天皇皇兄弟皇子女皇孫 に対して 親王の称号 を許す 「 親王宣下 」 ( しんのうせんげ ) を受けた者のみが 「 親王 」 とされました。

  平安末期、皇族に生まれた 以仁王 ( もちひとおう ) は、父の第77代・後白河天皇と疎遠であったことから、親王宣下を受けることができなかったとされています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月24日

出雲阿国

 『 出雲阿国 』

  『 出雲阿国 』 ( いずものおくに ) とは、歌舞伎の創始者 とされている 安土桃山時代の女性芸能者 です。

  生年や没年には諸説があり、その人生には不明な部分も多くありますが、元は 出雲大社の巫女 とされ、文禄年間に 出雲大社の勧進 ( かんじん : 寺社の造立や修復のために寄付を集めること ) のために芸能団を組織して各地を巡ったところ評判になったと伝えられています。

  京都へ入って念仏踊りを興行して人気を得て、さらに簡単な所作を加えて 阿国歌舞伎 に発展させました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月23日

勢至丸

 『 勢至丸 』

  浄土宗祖・法然上人 は、幼少期から 智慧の化身 といわれ、智慧を象徴する 勢至菩薩 ( せいしぼさつ ) の再来 とされました。

  そのため、法然上人は幼い頃から 『 勢至丸 』 ( せいしまる ) と呼ばれ、「 智慧第一の法然坊 」 とも称えられ、弟子の親鸞聖人は 「 大勢至菩薩は源空上人 ( 法然 ) の御本地 ( 本来の姿 ) である 」 という言葉を残しています。

  「 勢至 」 とは、偉大なる智慧の 「 勢 」 いで悟りの世界へ 「 至 」 らしめるという意味があります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月22日

鞍馬の火祭

 『 鞍馬の火祭 』

  毎年10月22日、鞍馬の 由岐神社 ( ゆきじんじゃ ) において 京都三奇祭 のひとつ 『 鞍馬の火祭 』 が行われます。

  平安時代、京都御所内に祀られた神様を由岐神社に遷す際、神様の遷宮行列を鞍馬の人びとが松明を焚いて迎えた のが祭りの始まりと伝えられています。

  夕方、里の各家の門口にかがり火が焚かれ、武者わらじを履いた里人が大松明をかついで 「 サイレイ、サイリョウ 」 の掛け声とともに神社前に集まり、火の粉の中を神輿が出発する勇壮な祭りです。

『 鞍馬の火祭 』 鞍馬・由岐神社
  10月22日(金)
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2010年10月22日

カメラマンも準備万端

早いですね、時代祭の撮影ベストポイントには、すでに多くのカメラマンが陣取っています!

  

Posted by 若村 亮  at 09:45Comments(0)携帯から京都

2010年10月22日

時代祭の準備は万端!

今日は金曜日、KBS京都《ほっかほかラジオ》の出演も無事に終わり、京都御苑に来ています。

時代祭の準備は万端ですね。12時に京都御苑を出発して、堺町御門を出て丸太町通を西へ向かい、烏丸通→御池通→河原町通→三条通→神宮道→平安神宮と時代風俗行列が歩みます。

天気も回復しているので、爽やかな秋空の下、素敵な時代祭になること間違いなし!ですね(笑)

  

Posted by 若村 亮  at 09:40Comments(0)携帯から京都

2010年10月21日

時代祭

 『 時代祭 』

  京都三大祭のひとつ 『 時代祭 』 は、明治28年、平安京遷都1100年を記念した奉祝行事として始められた時代風俗行列で、平安京遷都を行なった桓武天皇が延暦13 ( 794 ) 年 10月22日に入京したと伝えられることから、毎年10月22日に行われています。

  鼓笛を響かせ整然と行進する維新勤王隊列を先頭に、江戸安土桃山室町吉野鎌倉藤原延暦 の各時代の人物が時代絵巻を繰り広げます。 総勢2000名、総延長2キロにわたる行列は 一大歴史風俗絵巻 そのものです。

『 時代祭 』  
   10月22日 ( 金 )
   12:00 京都御所を出発 → 平安神宮まで
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)祭事コラム

2010年10月20日

月刊らくたび通信

今月から、KBS京都ラジオ ≪ 羽川英樹の京・奈良・近江☆みつけ旅 ≫ の出演が毎月・第3水曜日になりました。

今日も昼は休みを取って病院にいましたが、先ほど放送局に入りました。

今日の話題は、今秋に特別御開帳される必見の仏像をご紹介します。

ぜひ聴いてください~ ( 笑 )  

Posted by 若村 亮  at 19:11Comments(0)携帯から京都

2010年10月20日

鹿苑寺 ( 金閣寺 )

 『 鹿苑寺 ( 金閣寺 ) 』

  衣笠 一帯は古くから 風光明媚な景勝地 として知られ、鎌倉時代に 西園寺家 の豪壮な山荘・北山第 が建立されました。

  その後、西園寺家の衰退とともに荒廃していた北山第を、室町幕府第3代将軍・足利義満 が譲り受け、応永4 ( 1397 ) 年、荘厳華麗な別荘・北山殿 の造営を始めました。

  足利義満の没後、北山殿は寺院として改められ、義満の法号 ( 戒名 ) 「 鹿苑院殿 」 より寺名は 『 鹿苑寺 』 ( ろくおんじ : 通称・金閣寺 ) とされました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2010年10月19日

私事ですが…

先ほど16時45分、元気な第一子( 女の子 )が誕生しました♪
新しい家族が増えて、ますます家庭と仕事に励みます! 若村  

Posted by 若村 亮  at 17:52Comments(14)携帯から京都

2010年10月19日

屋根の葺き方

 『 屋根の葺き方 』

  伝統的な日本建築では、植物 を材料として屋根を葺 ( ふ ) いた建築物があります。

  古民家 には ( わら ) を葺いた 『 藁葺き 』 ( わらぶき ) や、 ( すすき )・ ( ちがや )・ ( あし ) などを葺いた 『 茅葺き 』 ( かやぶき ) が多く見られます。

  また、御所社寺 の建築では、 ( すぎ ) や ( ひのき ) の 樹皮 を葺いた 『 檜皮葺 』 ( ひわだぶき ) や、 ( さわら ) などの 薄い削り板 : こけら ) を葺いた 『 柿葺 』 ( こけらぶき ) が見られます。

木片 のことを 「 こけら 」 といいます。 ( かき ) と ( こけら ) は同じ漢字に見えますが、画数が違い、異なる漢字です。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2010年10月18日

六歌仙

 『 六歌仙 』

  平安前期、醍醐天皇 の命によって編纂された 古今和歌集 には、仮名 ( かな ) で書かれた 仮名序 と呼ばれる 序文 ( じょうぶん : 書物のはじめに趣旨などを書き記した文章 ) があり、本格的に和歌を論じた初の 歌論 として後世に大きな影響を与えました。

  この 古今和歌集仮名序 には、紀貫之 が名をあげて歌風を評した 六人の歌人 があり、在原業平僧正遍昭喜撰法師大友黒主文屋康秀小野小町 がその名を連ねています。

  六人の歌人は後世になって 『 六歌仙 』 ( ろっかせん ) と呼ばれるようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月18日

秋の嵐山・嵯峨野めぐり

昨日はTASKの学生の皆さんと、今日はKBS京都ラジオの企画で、
2日連続の嵐山・嵯峨野めぐりに行ってきました~。

昨日は天龍寺の名勝庭園も鑑賞しました。
いい天気で、池が輝いて眩しいくらいでした!



境内には美しい花が咲き誇っていましたが、これは・・・??
芙蓉の花でしょうかね ( 笑 )



秋の嵯峨野といえば、、彼岸花とコスモス♪
今、嵯峨野はコスモスが可憐な花を咲かせていますよ。

奥に見える茅葺の屋根は、江戸時代の俳人として知られる
向井去来ゆかりの落柿舎です。



昨日も今日も訪れた寺院が、嵯峨釈迦堂と呼ばれる清凉寺!
秋の特別御開帳が始まっていて、本堂では国宝・釈迦如来像を
拝むことができ、霊宝館では国宝・阿弥陀三尊像など貴重な諸仏
を拝むことができます。ぜひ皆さんも、11月末までにご参拝ください。



ほんとに今、散策には最高の季節ですね♪
  

Posted by 若村 亮  at 00:46Comments(0)らくたび日記

2010年10月17日

善女龍王

 『 善女龍王 』

  弘法大師空海が遺した言葉によると、清瀧権現 ( せいりゅうごんげん ) はインド神話に登場する 八大竜王 のひとつ 沙掲羅 ( しゃから ) の第三王女と伝えられ、幸をもたらす 善龍 であることから 『 善女龍王 』 ( ぜんにょりゅうおう ) と呼ばれていました。

  弘法大師 空海神泉苑祈雨の修法 を行なった際、この 善女龍王 が現われて平安京に 恵みの雨 をもたらしたと伝えられ、現在も神泉苑の社殿に祀られています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月16日

即成院

 『 即成院 』

  正暦3 ( 992 ) 年、僧の 源信 ( げんしん ) が伏見に 光明院 を建立し、のちに藤原頼道 ( よりみち ) の子である 橘俊綱 ( たちばなのとしつな ) が伏見の広大な山荘に光明院を移し、即成就院 と称したのがはじまりと伝えられています。

  平安後期は阿弥陀如来の導きによって極楽浄土へ生まれ変わることを願う 浄土信仰 が盛んとなり、堂内に 阿弥陀如来二十五菩薩 が祀られました。

  仏像群が居並ぶ壮観な空間は、まるで 極楽浄土 が目の前に広がる感覚を見る者にもたらしてくれます。

『 二十五菩薩お練り供養法会 』  即成院
   10月17日 ( 日 ) 13時 ~
   本堂を浄土とし、地蔵堂を現世に見立て、菩薩装束を
   つけた25人が、50mの橋をゆっくりと渡ります。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)京都コラム

2010年10月15日

冷泉院

 『 冷泉院 』

  平安時代、平安京大内裏の東隣には 天皇の離宮貴族の邸宅 が数多く建ち並び、第52代・嵯峨天皇後院 ( ごいん : 天皇を譲位した後に住んだ邸宅 ) として建立された 『 冷泉院 』 ( れいぜいいん ) もそのひとつでした。

  元は 「 然 」 の文字を用いて 「 冷然院 」 とされていましたが、度重なる火災で焼失と再建を繰り返し、「 然 」「 燃える 」 に通じることから 「 泉 」 ( 水は火に強い ) の文字を用いて 『 冷泉院 』 と改められました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月14日

講演 in 京都ブライトンホテル

今夜は京都ブライトンホテルで講演依頼があり、先ほどホテルに到着しました。

関東からの団体旅行で、昨日は高知で坂本龍馬ゆかりの桂浜や記念館を見学し、明日が京都観光ということで、京都の歴史や龍馬ゆかりの史跡などを料理を食べながら楽しく聞くディナーのようです。

楽しく講演してきます~!

  

Posted by 若村 亮  at 18:37Comments(0)携帯から京都

2010年10月14日

天皇

 『 天皇 』

  『 天皇 』 ( てんのう ) という言葉は、古代中国において道教 ( どうきょう ) の北極星を神格化した最高神である 「 天皇大帝 」 から生まれた言葉とされ、唐の高宗 ( こうそう : 第3代皇帝 ) が君主 ( くんしゅ : 国を統帥する最高の地位にある人 ) の正式名称として用いました。

  古代の日本では政治や軍事権力の頂点に立つ者を 「 大王 」 ( おおきみ ) と称しましたが、天武天皇の頃 ( 673 ~ 686年 ) から中央集権国家の君主に対して 『 天皇 』 の称号が用いられるようになりました。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)歴史コラム

2010年10月13日

荒御魂 と 和御魂

 『 荒御魂 と 和御魂 』

  神様御霊 ( みたま ) を 神霊 ( しんれい ) といい、神霊の中でも荒々しく活動的な作用をすると考えられる神霊を 『 荒御魂 』 ( あらみたま ) といい、静穏や平和に作用する神霊を 『 和御魂 』 ( にきみたま ) といいます。

  八坂神社の境内に鎮座する 悪王子社 は、素戔嗚尊 ( すさのおのみこと ) の 荒御魂 を祭神として祀る神社で、社名の 「 悪 」 とは 「 強力 」 の意味をあらわし、力強い霊験あらたかな神として祀られています。
  

Posted by 若村 亮  at 12:00Comments(0)祭事コラム