2009年08月12日

印 『 印 』

  仏教発祥の地 である インド では、手や指などで心を表現する習わし があり、それが 仏像 の手指を様々な形に折り曲げて、仏の悟り を象徴的に表す 『 印 』 ( いん ) として取り入れられています。

  釈迦如来薬師如来 の多くは、右手 の掌 ( てのひら ) を胸の前あたりで前に向けた < 施無畏印 > ( せむいいん ) によって “ 人びとの不安を和らげる ” ことを示し、左手 の掌を下に垂らして前に向けた < 与願印 > ( よがんいん ) によって “ 願うものを与える ” ことを示しています。


同じカテゴリー(仏教コラム)の記事画像
一隅を照らす
お釈迦さまの命日 ≪ 涅槃 ≫
施浴
論湿寒貧
釈迦の誕生
浴室
同じカテゴリー(仏教コラム)の記事
 一隅を照らす (2020-04-21 20:23)
 お釈迦さまの命日 ≪ 涅槃 ≫ (2020-03-15 14:23)
 施浴 (2012-05-16 12:00)
 論湿寒貧 (2012-04-30 12:00)
 釈迦の誕生 (2012-04-08 12:00)
 浴室 (2012-03-10 12:00)

Posted by 若村 亮  at 12:00 │Comments(4)仏教コラム

この記事へのコメント
若村さん こんにちは
印は現代の手話にも通じるものがあるのでしょうか
仏様を見ながら、良く真似てみるのですが、どうしても同じ形にはなりません。
指の長さが足りなかったり、指先が余ってしまったり…
上品、下品など実際どのぐらいの結び方があるのでしょうか?
Posted by 横浜からの旅人 at 2009年08月12日 17:27
横浜からの旅人さん、こんばんは。
そうですね、印は手話のように意味を持つ形なんですよね。
仏様は長指相 ( ちょうしそう ) といって、手足の指が長いという特徴を持っていますので、その長い指で結んだ印は、真似るのは難しいものもあるかもしれませんね ( 笑 )
んー、どのくらい印の種類があるんでしょうね。 印とともに、手に持っている道具もまた、印と同じように意味がありますので、それらを合わせると、すごい数になると思います。 いつの日にか、千手観音像の持ち物をひとつひとつ、詳細に見ていきたいと思っています ( 笑 ) 若村
Posted by 若村 亮若村 亮 at 2009年08月12日 18:17
こんばんは
先日 仏像の本を見ていて 不思議な印に会いました。
阿弥陀如来ですが 右手は親指と人差し指でわっかをつくり、胸あたりで掌を前に向けています。
左手は なんと親指と中指でわっかをつくり下に垂らしています。
うううん???
これは上品下生? 中品下生? それとも上中品下生?
九品の他にもあるのでしょうか?
Posted by くにっこ at 2009年08月13日 00:28
くにっこさん、こんにちは。
仏像の印は、それぞれ基本形といえるような形式がありますが、例外もかなりたくさんあります。 例外に関しては、その仏像を彫った仏師にしか、なぜそのような印にしたのかは、わからないということです ( 笑 )
そのような例外の仏像を前にして、なぜ?と問いかけてみるのもいいかもしれませんね、何か教えを感じるかもしれません! 若村
Posted by 若村 亮若村 亮 at 2009年08月13日 12:00
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。