2006年11月18日

油小路事件

油小路事件 『 油小路事件 』

  文武に優れた 伊東甲子太郎 ( いとう かしたろう ) は、新選組へ入隊 するとともに 参謀文学師範 として抜擢され、局長 近藤勇の厚遇 もあって、その存在感は大きなものとなりました。

  しかし、次第に 新選組との思想の違い が明らかとなり、ついに伊東が率いる一派は 新選組を脱退 し、勤王倒幕へと傾倒 していきました。

   新選組 『 局中法度 』
     一、士道に背くまじき事
     一、局を脱するを許さず
     一、勝手に金策致すことを許さず
     一、勝手に訴訟を取り扱うことを許さず
     一、私闘を許さず
     条文に背く者には切腹を申し付ける

油小路事件  新選組からの脱退は、隊務の戦闘による戦死、もしくは、自ら腹を切る切腹 のどちらかであり、つまり 脱退は 「 死 」 を意味していました。

  慶応3 ( 1867 ) 年 11月18日 ( 今日 ) 深夜、近藤勇は七条の妾宅に伊東を招いて酒宴を催し、その帰路に 七条油小路で待ち伏せしていた新選組隊士によって伊東は暗殺されました油小路事件 )。

  伊東甲子太郎の墓は泉涌寺塔頭 戒光寺 にあり、事件から 140年近く経た現在でも、墓前には美しい花が静かに供えられています。

地図 : 油小路事件の地
地図 : 伊東甲子太郎の墓 ( 泉涌寺塔頭 戒光寺 墓地 )


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Posted by 若村 亮  at 12:00 │Comments(0)人物コラム

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