2008年11月05日

藤袴

藤袴 『 藤袴 』

  奈良時代の万葉集にも詠まれた秋の七草のひとつ 『 藤袴 』 ( ふじばかま ) は、キク科の多年草で、かつては日本各地の河原などに群生していましたが、現在ではすっかり姿を消して 準絶滅危惧種 ( 環境省レッドリスト ) に指定されています。

  昔から乾燥した藤袴は 香料 として重宝され、平安時代の宮中では女性達が香袋に藤袴を入れて十二単にしのばせていました。

  源氏物語第30帖 の巻名は、夕霧が詠んだ和歌にちなんで 「 藤袴 」 と名付けられています。


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Posted by 若村 亮  at 12:00 │Comments(4)言葉コラム

この記事へのコメント
藤袴、目立たない質素な感じがいいですよね。
藤袴の花は、若村さんが金曜日に出ておられるkbs京都の、源氏物語千年紀事業の一環で、キャンペーン「守ろう!藤袴」の仕事をさせていただいた時に、初めて知りました。(お恥ずかしい)
家内は野草が好きで、大原野神社だったか勝持寺だったか忘れましたが、
その近辺に行ったときに境内に咲いていました。
家内は早速、スケッチしてその日の絵日記に載せておりました。
私には、真似の出来ないことです。
Posted by 京都のカエル at 2008年11月06日 11:10
京都のカエルさん、こんにちは。
私も以前は草花の名前はほとんど知りませんでしたが、お客さんと京都を巡っている間に、あれこれを話すようになり、いろいろと教えていただきました。 今では花を見て楽しむ余裕まで出てきました ( 笑 ) それでも、まだまだ知らない花がありますね。
藤袴も以前は知りませんでした。 ほんと、小さな花がたくさん咲いて、とっても可憐な感じです。 奥様はスケッチをされるとのこと、絵日記は素敵ですね。 私も絵心はありませんので、真似できないです ( 笑 ) 若村
Posted by 若村 亮若村 亮 at 2008年11月06日 15:17
こんにちは。
準絶滅危惧種という指定があるんですね。
日本古来からある種の多くが絶滅危惧種となっているように想像してしまいます。

これは、海外からの種の侵入とか環境の悪化なんかが原因なんでしょうね。

今は、カブトムシとかクワガタなんかが高価格で取引されると聞きます。私が子供のころは、あたりまえのように、カブトムシなどがいたように思うんですが…

万葉集にも詠まれたような種を守ることと、奈良の観光産業を発展させることとが結びつくようなことになると、うまくいくのかなって思ったりしました。
Posted by スロー at 2009年12月29日 12:58
スローさん、こんにちは。
そうなんです、藤袴は準絶滅危惧種に指定されていて、後世に伝えるために、京都を中心に栽培を頑張っています。
いろいろな環境の変化の中で、植物も次第に場所を失っているものもあるのでしょうね。 動物も同じだと思います。。
そうですね、経済とうまくマッチすれば、保存への力は勢いを増すかもしれませんね。うまくコラボできるといいですね。 若村
Posted by 若村 亮若村 亮 at 2009年12月31日 11:50
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