2007年10月26日

時 『 時 』

  「 梵 」 という文字は、古くサンスクリット語で 「 神聖な / 清浄な 」 という意味があり、梵鐘を撞いて響く音は人びとの魔 ・ 悪 ・ 邪 ・ 罪 ・ 苦などを祓うとされてきました。

  昔は神聖な仏教儀式に梵鐘が用いられていましたが、次第に決まった時刻に梵鐘を鳴らして庶民に 「 時 」 を報せる道具 となり、寺院と庶民をつなぐ大切な役割を担うようになりました。

  寺で日 ( 太陽 ) を見て、梵鐘を撞いて時刻を知らせる、つまり 「 日 + 寺 」『 時 』 という漢字が成り立っているということです。


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Posted by 若村 亮  at 12:00 │Comments(0)言葉コラム

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