2009年05月28日

彼は誰時

彼は誰時 『 彼は誰時 』

  東の空に太陽が昇る 明け方の時間帯 は、夜明け ( あかつき ) ・ 東雲 ( しののめ ) ・ ( あけぼの ) ・ 朝ぼらけほのぼの明け黎明 ( れいめい ) など、刻々と移り変わる情景をあらわす美しい言葉が数多くあります。

  そのひとつ 『 彼は誰時 』 ( かわたれどき ) は、明け方の薄暗い時は人の姿が見分けにくく、≪ 彼 ( か ) は誰 ( たれ ) と尋ねることが語源となり、同じく夕暮れ時も ≪ 誰 ( た ) そ彼 ( がれ ) と尋ねるところから 「 誰そ彼時 」 ( たそがれどき : 黄昏時 ) という表現が用いられています。


同じカテゴリー(言葉コラム)の記事画像
滅法
四親王家
仮名
睦月
京野菜
玄関
同じカテゴリー(言葉コラム)の記事
 滅法 (2012-05-23 12:00)
 四親王家 (2012-02-19 12:00)
 仮名 (2012-02-05 12:00)
 睦月 (2012-01-05 12:00)
 京野菜 (2011-12-19 12:00)
 玄関 (2011-11-05 12:00)

Posted by 若村 亮  at 12:00 │Comments(5)言葉コラム

この記事へのコメント
こんばんは
本当に日本語は語源をたどると、意味深く、ロマンがあります。
時を表す言葉として、学生時代に学んだ記憶も…
今の時代に使うのはちょっと難しいものもかなりありますが
気分だけは、と思います。
京都は新型インフルエンザの影響かなりあるようですね。
祇園祭に久しぶりに行こうと思っているので、早く終息してほしいです。
若村さんも沢山の人の中に出る事が多いでしょうから、気を付けて下さいね。
Posted by 横浜からの旅人 at 2009年05月28日 18:55
横浜からの旅人さん、こんばんは。
そうですね、日本語には奥深いロマンを感じますね!
なかなか使う機会はありませんが、そういう言葉があるって知っているだけでも違うような気がしますしね。 後世に伝えれるよう、いろいろな言葉を知ってみたいです。
京都の新型インフルエンザの影響は大きいです。 あちこちの観光地で、修学旅行生の姿が無くなっていて、旅館など観光関連業者は大きな打撃を受けています。 らくたびはほとんど影響がない・・・というか、影響を受けるほど大きな会社ではないので、ある意味、助かっています ( 笑 )
健康第一ですので、体調管理には気をつけて元気に頑張ります! 若村
Posted by 若村 亮若村 亮 at 2009年05月29日 00:06
若村さん こんにちは

今、三島由紀夫の「金閣寺」を読んでいると「かわたれどき」と言う言葉を使って金閣寺の朝の様子を描写していました。
若村さんに教えて貰っていなかったら、読み流してしまう所でした。
主人公が出奔する、重要な場面でしたので、じっくりと読めました。

有難うございました。
Posted by つれづれ at 2009年06月01日 16:26
三島由紀夫でさえ、「かわたれどき」とひらがなで書いていました。
Posted by つれづれ at 2009年06月01日 16:29
つれづれさん、こんにちは。
私も実際の生活の場で 「 かわたれどき 」 という言葉を使ったことはありませんが、やっぱり言葉は使ってこそ生きてくると思いますので、いろいろな場面で使ってみたいですね。 時間帯などを表す言葉を聞いて、その美しい情景が脳裏に浮かんでくるようになりたいです ( 笑 ) 若村
Posted by 若村 亮若村 亮 at 2009年06月01日 18:08
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。