をけら詣り

若村 亮

2006年12月29日 12:00

 『 をけら詣り 』

  『 をけら詣り 』 とは、大晦日から元旦の未明にかけて 八坂神社 を参詣し、釣り灯籠に焚かれた 神火 ( しんか : けがれのない火 ) を縄に移して家に持ち帰る習わしです。

  神火は をけら火 といわれ、薬草の 白朮 ( おけら ) が一緒に燃やされて少し刺激的な香りがすることから 厄除けの神火 とされ、その火で元旦の 雑煮 を焚いて新年の 無病息災 を願います。

  をけら詣りは 悪口祭 ともいわれ、昔は参詣人が “ 争わず 恨まず ” の約束で互いの悪口を言い合い、相手を言い負かすと新年は好運に恵まれるとされ、すっきりした気分で新年を迎えようという庶民の間に伝えられた習わしです。

『 をけら詣り 』  八坂神社
   12月31日

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