裳階
『 裳階 』
妙心寺の法堂など、
外観 を一見すると屋根の枚数から
二重 ( 二階建て ) に見える建物があります。
しかし、
下層の屋根 は
『 裳階 』 ( もこし ) という
飾りの屋根 で、建物としては
一重 ( 一階建て ) となり、正しくは
「 一重裳階付き 」 という表記になります。
裳 ( も ) は古代に女性が腰から下にまとった衣服を意味することから、飾りの階 ( 屋根 ) を 「 裳階 」 と呼ぶようになり、当初は建物の保護を目的として設けられ、次第に建物の装飾・意匠を目的とするようになりました。
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