タラヨウ

若村 亮

2011年10月07日 12:00

 『 タラヨウ 』

  糺の森 は平安以前の 原生樹林の植生 を残す貴重な森林で、約40種600本の樹木が生い茂っています。

  糺の森に鎮座する下鴨神社の境内には 『 タラヨウ 』 というモチノキ科の樹木があり、その葉は細い棒で傷つけると黒く変色して 文字が書ける ことから、古代インドでは経文を書く時に用い、ゆえに 「 多羅葉 」 ( タラヨウ : 多羅は仏教用語 ) と名付けられました。

  日本でも昔はタラヨウの葉に文字を書いて恋文や手紙とし、その故事が 「 葉書 」 ( はがき ) の語源となりました。

関連記事