樂焼

若村 亮

2011年09月24日 12:00

 『 樂焼 』

  桃山時代、陶工長次郎 が創始した焼き物 『 樂焼 』 ( らくやき ) は、茶道の千家を中心として広く茶の湯に好まれました。

  その歴史は、長次郎が茶の湯を大成者した 千利休 にしたがい、利休好みの茶碗 を製陶したことに始まります。

  当時、利休の邸宅は 聚樂第 ( じゅらくだい ) の一角にあり、その茶室で初めて長次郎の茶碗が用いられ、のちに 豊臣秀吉 から聚樂第の 「 樂 」 の一文字を賜って 「 樂焼 」 と称されました。

  樂焼には利休が極めた侘びの精神が色濃く反映されています。

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