殿司

若村 亮

2011年03月17日 12:00

 『 殿司 』

  東福寺涅槃図 を描いた室町初期の画僧・明兆 ( みんちょう ) は、墨の線描きと強い色彩を調和させた手法で多くの 頂相 ( ちんぞう : 高僧の肖像画 ) など描きました。

  明兆東福寺殿司 ( でんす ) となったために 兆殿司 ( ちょうでんす ) とも呼ばれています。

  『 殿司 』 ( でんす ) とは 禅寺 において、殿堂の掃除灯燭 ( とうしょく : ろうそく )、香華 ( こうげ : 仏前に供える香と花 )、供物 ( くもつ : 供え物 ) などを取り扱う 役僧 をいいます。

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