お釈迦になる

若村 亮

2007年09月12日 12:00

 『 お釈迦になる 』

  作り損ねた不良品を捨てることを 「 おしゃかにする 」 といい、使い物にならなくなることを 「 おしゃかになる 」 といいます。

  この 「 おしゃか 」 とは 「 お釈迦 」 のことで、仏像彫刻にたずさわる職人 の間だけで通用した 隠語 ( いんご : 特定の職業 ・ 社会の者の間だけで通用する特殊な語 ) が語源である、といわれています。

  昔の仏像彫刻の職人たちが、阿弥陀如来像 を作るはずが、誤って 釈迦如来像 を作ってしまったときに 「 お釈迦になる 」 という言葉を用いていたというわけです。

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