護持僧

若村 亮

2009年09月29日 12:00

 『 護持僧 』

  『 護持僧 』 ( ごじそう ) とは、天皇が日常生活の居所とした清凉殿 ( せいりょうでん ) の二間に侍して、天皇を護持する ために日夜、勤行する僧侶 のことを言います。

  護持僧の制度は桓武天皇の時にはじまり、東寺 ( 真言宗 ) ・ 延暦寺 ( 天台宗山門派 ) ・ 園城寺 ( 天台宗寺門派 : 通称 三井寺 ) の高僧に限って選ばれてきました。

  夜も一晩中、天皇のそばに侍して、万一の危急があった時に 加持祈祷 を執り行うため、「 夜居 ( よい ) の僧 」 とも呼ばれていました。

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