杉玉

若村 亮

2007年02月11日 12:00

 『 杉玉 』

  日本酒の造り酒屋の軒先に吊るされている 『 杉玉 』 ( すぎたま ) は、スギの葉 ( 穂先 ) を集めてボール状にした造形物で、酒林 ( さかばやし ) とも呼ばれています。

  青々とした杉玉が吊るされると 新酒が出来た という目印でもあり、月日とともに次第に色褪 ( あ ) せて茶色になる杉玉は、酒の熟成度 を人びとに感じさせてくれます。

  昔は杉を飾って 酒の神様のご加護を願う風習 もあり、また造り酒屋では 杉の新芽 を集めて、酒が腐りかけると杉の新芽 ( 防腐作用のあるフーゼル油を含有 ) を酒に浸 ( つ ) けていました。

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