小町通
『 小町通 』
数々の伝説を秘めた一条戻橋から東へ歩くと、一条通から北へ延びる細い道があり、その交差点の北西角に
『 小町通 』 と書かれた小さな石碑が立っています。
平安時代、
小野小町 ( おののこまち ) の名声を妬む
大伴黒主 ( おおとものくろぬし ) は、前夜に小町邸で歌を盗み聞いて
万葉集 の
草紙 ( そうし:綴じてある本 ) に書き加えて、翌日の歌合せで小町の歌が万葉集の
盗作 だと
批判 しましたが、小町が草紙を
井戸の水で洗う と、加筆された筆書きの文字が消えて
身の潔白が証明された という物語が伝えられています。
石碑の辺りが謡曲 「 草紙洗小町 」 の舞台とされる小野邸の井戸があった場所とされ、細い道は
小町通 と呼ばれ、石碑の側面には
小野小町雙紙洗水遺跡 と刻まれています。
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