防鴨河使

若村 亮

2010年01月31日 12:00

 『 防鴨河使 』

  平安以降の官職のひとつ 『 防鴨河使 』 ( ぼうかし ) とは、天長元 ( 824 ) 年、鴨川の水害対策 として堤防補修など治水を目的に設置された臨時官職の名称です。

  鎌倉時代の安貞2 ( 1228 ) 年、鴨川が大雨で洪水となった際、防鴨河使の 中原 氏 が四条橋の近くに祀られた 地蔵菩薩雨止み を祈願したところ、見事に雨が止んで 鴨川の洪水も治まった ことから、その地蔵菩薩を祀る寺院は朝廷から 「 仲源寺 」 の寺号を下賜されたといわれています。

地図 : 仲源寺 ( 目疾み地蔵 )

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