常照皇寺の九重桜
『 常照皇寺の九重桜 』
京都市内から北へ車で約1時間半、都から遠く離れた山深い里に一人の天皇が静かに眠っています。 南朝と北朝に天皇家が二分して争った室町時代の初期、
北朝の初代天皇 として権力闘争の渦中にあった
光厳天皇 ( こうごんてんのう ) です。
晩年、激動の都を逃れた光厳天皇は この山深い里に
常照皇寺 ( じょうしょうこうじ ) を建立し、ひたすら
禅の道 を追い求めました。 現在も境内には
光厳天皇お手植え とされる樹齢600年余の枝垂れ桜
“ 九重桜 ” ( ここのえざくら : 国の天然記念物 ) が残っており、4月中 ~ 下旬に見事な花を咲かせます。
およそ宮中の優雅な暮らしと縁のなかった光厳天皇にとって、優雅に花を咲かせる九重桜の様は、あまりに眩しすぎる光景だったのかもしれません・・・。
地図 : 常照皇寺
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