鎧掛けの松

若村 亮

2006年11月25日 12:00

 『 鎧掛けの松 』

  平安時代末期、源氏と平氏が互いの興廃をかけて戦った 一の谷の戦い において、源氏方の武将 熊谷直実 ( くまがやなおざね ) が、平氏方の若き貴公子 平敦盛 ( たいらのあつもり ) を涙ながらに討つ話しは 「 平家物語 」 で世に広く知られています。

  熊谷直実 はのちに殺生の虚しさを感じ、建久3 ( 1192 ) 年 11月25日 ( 今日 )、浄土念仏を唱える 法然上人 の庵 ( 現在の金戒光明寺 ) を訪ねて出家しました。

  金戒光明寺 には、直実が出家した際に鎧を掛けたと伝えられる 『 鎧掛けの松 』 が今も残されています。

地図 : 金戒光明寺

関連記事