空海
『 空海 』
約1200年前、唐 ( 中国 ) へ渡る
遣唐使船 にひとりの無名の学僧が乗り込みました。
若き日、室戸 ( 高知県 ) の岩屋での修行中に日夜見た広大な
空 と
海 から
『 空海 』 ( くうかい ) という名を持つ学僧は、密教の真髄を学ぶ ために唐の
青龍寺 ( せいりゅうじ : 密教の総本山 ) へ向かいました。
青龍寺には中国全土から三千人を超える学僧が集まっていましたが、その中でも
圧倒的な才能 を見せた空海は、わずか2年で密教の全てを習得し、
正統な密教の伝承者 として日本に帰国して
日本真言宗を開く とともに、
東寺 で
民衆の救済 に力を傾け、また高野山で多くの弟子を育てました。
日本史上最高の天才 といわれる
空海 は、承和2 ( 835 ) 年 3月21日、輝かしい足跡を残して
高野山 で
入定 ( にゅうじょう : 死ではなく永遠の宗教的瞑想 ) しています。
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