別当大師

若村 亮

2015年06月24日 12:00

 『 別当大師 』

  平安初期の僧・光定 ( こうじょう ) は、伊予国北部 ( 愛媛県松山市北部 ) に生まれ、伝教大師・最澄弟子 となって 延暦寺大乗戒壇院 の建立に尽力しました。

  最澄亡きの後は天台宗の経営と維持に生涯を尽くすなど 天台宗の歴史上で忘れてはならない高僧 となり、延暦寺の総別当 ( 事務の総括 ) を任命されたことから 『 別当 ( べっとう ) 大師 』 の称号が与えられました。

  天安2(858)年、80歳で入寂し、墓は尊敬して止まなかった伝教大師・最澄の廟所 ( 浄土院 ) の隣に寄り添うようにして現在も佇んでいます。

関連記事