林下

若村 亮

2014年09月13日 12:00

 『 林下 』

  京都の禅寺には、室町幕府の庇護と統制下にあって 五山十刹 ( ござんじっさつ ) という寺格を定められた寺院一派と、それらとは一線を画した 在野の寺院 がありました。

  五山十刹に属した寺院を 禅林 ( ぜんりん ) または 叢林 ( そうりん ) と呼んだのに対して、在野の寺院を 禅林下 ・ 叢林下 という意味で 『 林下 』 ( りんか ) と呼びました。

  五山十刹が 権力志向 であったのに対し、大徳寺や妙心寺など林下の寺院は、修行を重んじる厳しい禅風 を受け継いできました。

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