六日の菖蒲

若村 亮

2014年05月06日 12:00

 『 六日の菖蒲 』

  五月五日の 端午の節句菖蒲の節句 とも呼ばれ、菖蒲 ( しょうぶ ) には 邪気を祓う力 があるとされ、古くから菖蒲を軒に挿し、菖蒲酒を飲む風習などが伝えられています。

  ところが、端午の節句 ( 五日 ) の 翌日六日 ) に菖蒲を用意していては遅く、そこから 時機を逃して役に立たない ことを喩えて 『 六日の菖蒲 』 というようになりました。

  ≪ 平家物語 ≫ では、屋島の合戦遅参 した武将・梶原景時 ( かげとき ) が、その遅参を 「 六日の菖蒲 」 と嘲笑されています。

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