稲荷造

若村 亮

2013年06月09日 12:00

 『 稲荷造 』

  伏見稲荷大社本殿 は、応仁の乱の兵火によって焼失し、のちの明応8 ( 1499 ) 年に再建され、修復を重ねて現在に至っています。

  社殿建築としては大型に属しますが、細部に注目すると、装飾金具や牡丹唐獅子・唐草などの彫刻を意匠とする蟇股などに、安土桃山時代力強さ優美な趣き が伝えられています。

  社記には 「 御本殿五社相殿ウチコシナガシ作四方ニ高欄有ケタ行五間五尺ハリ行五間五尺 」 とあり、『 稲荷造 』 とも称されています。

関連記事