相応和尚
『 相応和尚 』
平安前期の
天台僧 『 相応和尚 』 ( そうおうかしょう ) は、天長8 ( 831 ) 年に近江国で生まれ、15歳で
比叡山延暦寺 に入って
円仁 の
弟子 として
天台密教 を修し、
悪霊の調伏 ( ちょうぶく : 怨敵や魔物を打破して降伏されること ) や
清和天皇の歯痛を治す など数々の霊験を示しました。
その後、貞観7 ( 865 ) 年、比叡山の南端に
不動明王 を本尊に祀る
無動寺 ( むどうじ ) を建立し、その辺り一帯の
無動寺谷 ( むどうじだに ) を中心に比叡山中を歩き巡って悟りを目指す
回峰行 ( かいほうぎょう ) を創始しました。
国師号 の始まりとなる
最澄 ( さいちょう ) の
伝教大師 ( でんぎょうだいし ) と
円仁 ( えんにん ) の
慈覚大師 ( じかくだいし ) は、相応和尚が朝廷に上奏 ( じょうそう : 申請すること ) して賜ったことに始まります。
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