伏見人形

若村 亮

2007年06月09日 12:00

 『 伏見人形 』

  中世以降の商工業の発展とともに、伏見稲荷大社商売繁盛の神様 としての印象が強くなりましたが、古くから 農業の神様 として庶民から厚い信仰を集めてきました。

  “ 稲荷山の土を持ち帰り、田畑に施せば五穀豊穣になる ” という 稲荷の土信仰 があり、参拝者は稲荷山の土を持ち帰る習わしがありました。

  その後、時代とともに稲荷山の土そのものではなく、稲荷山の土で作った簡素な素焼きの土人形 「 伏見人形 」 を手土産として買って帰るようになり、火難除け商売繁盛 を願って家に祀るようになりました。

『 田植祭 』  伏見稲荷大社
   6月10日 ( 日 )

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