天下三不如意

若村 亮

2007年03月23日 12:00

 『 天下三不如意 』

  いつも穏やかな流れで人びとを和まている 鴨川 は、昔はしばしば洪水を引き起こして人びとを悩ます 暴れ川 でした。

  平安時代、絶大な権力を誇った 白河上皇 でさえ 『 天下三不如意 』 ( てんかさんふにょい : 思いのままにならない三つの事柄 / 鴨川の流れ比叡の山法師サイコロの目 ) のひとつに “ 鴨川 ” をあげているほどでした。

  しばしば起こる洪水で最も恐れられたのは 疫病の蔓延 でした。 夏の祇園祭は、この疫病を鎮めるために町衆達が 御霊会 として始めた祭りでもあります。

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