観世水

若村 亮

2009年09月21日 12:00

 『 観世水 』

  室町幕府 3代将軍・足利義満能楽 を好み、猿楽大和四座のひとつ 結崎座 ( ゆうざきざ : 後の 観世座 ) の始祖とされる父・観世清次 ( かんぜきよつぐ ) に 観阿弥 ( かんあみ )、その子・元清 ( もときよ ) に 世阿弥 ( ぜあみ ) の法名を授け、また現在の今出川大宮辺りに屋敷地を与えました ( 現在の 観世町 )。

  観世屋敷は後の応仁の乱で焼失しましたが、屋敷内の 鎮守社井戸 が今も西陣中央小学校の敷地内に残されています。

  かつて観世井に竜神が降り立ち、水面が常に動いて波紋を作ったと伝えられ、それが観世流の紋様 『 観世水 』 ( かんぜみず ) となっています。

地図 : 観世町

関連記事