猫入り涅槃図
『 猫入り涅槃図 』
涅槃図 には
釈迦 の涅槃 ( 死 ) を嘆き悲しむ大勢の弟子とともに、象や虎や孔雀など様々な
鳥獣 が描かれています。
ところが昔から涅槃図に
猫 が描かれることはなく、
“ 釈迦の使いである鼠を猫が食べたから ” や
“ 猫は鼠にだまされて釈迦の涅槃 ( 死 )
に間に合わなかった ” など諸説が伝えられています ( ゆえに猫は干支にもいない ) 。
ところが
東福寺 の涅槃図は
『 猫入り涅槃図 』 ( 室町時代 ) と呼ばれ、作者の
明兆 が描いている時に絵の具 ( 染料 ) を裏山 ( 現、絵具谷 ) から持ってきた猫を描いた、といわれています。
『 東福寺涅槃会 』 東福寺
3月14日~16日
縦15m×横8mの涅槃図
室町時代の画家明兆作 「 猫入り涅槃図 」
涅槃図のある本堂は無料、その他、特別拝観あり
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