末法思想

若村 亮

2009年01月14日 12:00

 『 末法思想 』

  平安後期、悟りが開けない 末法 ( まっぽう ) が到来するという 『 末法思想 』 が広まり、末法の到来におびえた貴族は 極楽浄土への憧れ をより強くし、現世に極楽浄土をあらわした庭園や建築を次つぎと造営しました。

  永承7 ( 1052 ) 年、藤原頼通 ( よりみち ) は 父 ・ 道長 ( みちなが ) の山荘であった宇治殿を寺院に改め、寺名を 平等院 としました。

  翌年には、境内に優美な 鳳凰堂 ( 国宝 ) が建立され、本尊として 阿弥陀如来坐像 ( 国宝 ) が祀られました。

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