火灯窓

若村 亮

2008年11月17日 12:00

 『 火灯窓 』

  臨済宗などの禅宗寺院の建築物に見られる、上部が尖頭アーチ形をしている窓は、炎をかたどっていることから 『 火灯窓 』 ( かとうまど ) と呼ばれ、木造建築物に “ 火 ”不吉 として 「 華頭窓 」 ( 読みは同じ 「 かとうまど 」 ) とも書かれてきました。

  また 「 源氏窓 」 ( げんじまど ) とも呼ばれ、これは 紫式部源氏物語 を執筆した 石山寺 ( 滋賀県大津市 ) の本堂内の 「 源氏の間 」 に火灯窓があり、このことから火灯窓のことを 「 源氏窓 」 と呼ぶようになったと伝えられています。

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