棲霞観

若村 亮

2007年06月28日 12:00

 『 棲霞観 』

  平安初期に 嵯峨天皇の皇子 として生まれ、源氏姓 を授けられて皇族を離れて臣籍 ( しんせき : 臣下の身分 ) となった貴族の 源融 ( みなもとのとおる ) は、嵯峨野に 『 棲霞観 』 ( せいかかん ) と呼ばれる山荘を営んでいました。

  源融の没後に 棲霞観棲霞寺 ( せいかじ ) に改められ、貫和元 ( 985 ) 年には、僧の “ ちょう然 ” が釈迦如来像を中国より持ち帰り、寺名を 清凉寺 ( せいりょうじ ) としました。

  清凉寺の境内には、源融の墓と伝えられる墓所が現存しています。

地図 : 清凉寺

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