御衣黄桜

若村 亮

2007年04月20日 12:00

 『 御衣黄桜 』

  寝覚 ( ねざめ ) 桜、胡蝶 ( こちょう ) 桜、平野妹背 ( ひらのいもせ ) 桜、手弱女 ( たおやめ ) 桜など、千年の都にふさわしい名桜が咲き誇ってきた京都では、晩春に咲く最後の桜として 『 御衣黄 ( ぎょいこう ) 桜 』 が桜花を咲かせています。

  御衣黄桜は 黄緑色の花 を咲かせる珍しい桜で、よく見ると緑色、黄色、ピンクと花びらの色をわずかながら変化していきます。

  御衣黄桜という名は、昔の貴人が好んで着た黄緑色の気品ある衣の色に桜花の色が似ていることから命名され、仁和寺で栽培されたのが始まりと伝えられています。

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