若村 亮

2009年08月12日 12:00

 『 印 』

  仏教発祥の地 である インド では、手や指などで心を表現する習わし があり、それが 仏像 の手指を様々な形に折り曲げて、仏の悟り を象徴的に表す 『 印 』 ( いん ) として取り入れられています。

  釈迦如来薬師如来 の多くは、右手 の掌 ( てのひら ) を胸の前あたりで前に向けた < 施無畏印 > ( せむいいん ) によって “ 人びとの不安を和らげる ” ことを示し、左手 の掌を下に垂らして前に向けた < 与願印 > ( よがんいん ) によって “ 願うものを与える ” ことを示しています。

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