穢土と浄土

若村 亮

2007年02月09日 12:00

 『 穢土と浄土 』

  『 穢土 』 ( えど ) は 煩悩 ( ぼんのう ) のある世界 で、凡夫 ( ぼんぷ : 仏教の真理に目ざめることなく、欲望や執着などの煩悩に支配されて生きている人間 ) の住む現世をいいます。

  それに対して 『 浄土 』 ( じょうど ) は 仏が住む欲望や苦しみのない世界 で、とくに 阿弥陀仏 のいる 西方極楽浄土 ( さいほうごくらくじょうど : 西の方角にある ) をいいます。

  阿弥陀仏を信じてひたすら念仏を唱えることで、死後に西方極楽浄土へ迎えられるとされ、位牌 ( いはい : 死者の霊を祀るために戒名を記す木の札 ) には ( くり ) の木 ( 栗=西+木 : 栗は西方極楽浄土の木 ) が使われることもあります。

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