東寺と西寺

若村 亮

2007年01月18日 12:00

 『 東寺と西寺 』

  中国長安の都に倣い、陰陽五行説に基づいて造営された 平安京 は、南端中央に正門として 羅城門 が建設され、その東西には国を護る寺として 『 東寺 』『 西寺 』二大官寺 が建立されました。

  東寺 は長い歴史の中で幾度も火災に遭いましたが、弘法信仰 を中心とする民衆の厚い信仰に支えられ、幾度も再建されて現在に至っています。

  しかし、西寺 は平安王朝の崩壊によって庇護を失い、衰退の一途を辿りました。 天福元 ( 1233 ) 年には 五重塔が焼失 し、以来、西寺は歴史の表舞台から永遠に姿を消してしまいました。

地図 : 西寺跡

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