2009年08月04日

二条城との第2回協議

今日の午後、京都市未来まちづくり100人委員会 ≪ 城と堀川チーム ≫ のメンバーとともに、6月10日の第1回協議に引き続いてさらに議論を深めるために 二条城 を訪ねてきました。

京都市未来まちづくり100人委員会 とは、京都の未来へ向けたまちづくり政策 を話し合い、京都市への提言市民による行動 を行なうために市長によって設置された委員会です。 ( 過去の記事は その1その2 へ )

若村が議長を務める ≪ 城と堀川チーム ≫ は、二条城 ( 京都市所有 ) と 堀川 ( 2009年3月末に水の流れが復活 ) を中心とする新しいまちづくりを進め、さらなる観光客の誘致と地域の活性化を行うために提案して結成されたチームになります。 ( 詳しくは最後の追記をご覧ください )



現在の二条城では、一般観光客は 東大手門 のみを通用口としていますが、他の門を開くことによって周辺地域や交通機関との新しい導線 ( 人の流れ ) ができないかどうか・・・ など、様々な検討項目について研究を重ねています。



また、二条城の周囲には城らしい景観のひとつである 外堀見えない ほどの 高い生垣 が施されています。 この生垣は大正天皇の即位御大典の際に施された生垣という由緒のある生垣ではありますが、江戸時代の二条城本来の景観を取り戻すために高さをもう少し低くして外堀を見えるようにしてはどうか・・・ など、今後の検討課題のひとつと考えています。



ちなみに、先月に 彦根城視察 した際の視察項目のひとつに 生垣 があり、彦根城はどのような生垣や柵が施されているのか、また外堀に観光客が落ちない安全面をどのように考えているのかを視察してきました。

こちらは彦根城の外堀と道路の写真 ( 2009年7月4日 撮影 ) で、基本的には外堀を隠すような高い生垣や柵はなく、膝下程度の低い柵が施されていますが、過去に外堀への転落事故などは確認されていないとのことでした。
八幡堀&彦根城 の視察の模様は こちら をご覧ください )



さて、その後、二条城において約2時間にわたって様々な協議を行い、9月末の第1期・提言案をまとめるための情報交換を行いました。

現在、二条城では文化財の調査が行なわれていて、どの建物がどの程度の修復や耐震補強が必要なのかなど、詳細な調査が行なわれています。

今後の長期的な案件にはなりますが、東大手門 など現在 非公開 部分の文化財が公開ができないかどうかについても意見交換を行いました。 老朽化耐震性 の問題から補修や補強を行なった上で公開を検討しないといけない文化財も多く、また予算の問題から補修や補強になかなか踏み切れない建物や、年間140万人に及ぶ観光客に公開するには狭すぎる建物もあり、公開に向けては様々な検討項目があることもよくわかりました。

今日は特別に 東大手門 の視察をさせていただきましたが、やはり文化的な価値は高く、観光客が 二条城に入城する価値を高める ひとつの文化財であることを強く認識しました。



ただし、あまりにも急な階段を上らないといけないことから、多くの一般観光客に公開するためには予算をかけて緩やかなスロープを設置するなど、予算と安全性の確保が必要不可欠など、様々な検討項目も見えてきました。



東大手門の内部は現在、文化財の調査が行なわれていました。



門を通過する敵の侵入を防ぐため、石などを落とす仕掛けもありました。



東大手門の窓からは、通常は眺めることができない風景が広がり、今後の長期的な目標になりますが、東大手門など非公開文化財を公開することができるようにして、ぜひ皆さんにもご覧いただく機会があれば・・・ と思っています。





本日の二条城との協議も含めて、今後1ヶ月くらいをかけてチームで討議を重ねて、9月末の第1期・提言をまとめていく予定です。

また、機会があれば随時、計画の進捗などをご報告をしたいと思います。 皆さんからもどしどしとご意見をお寄せください、参考にさせていただきまして、より良い提言案を作っていきたいと思っています。


  ↓ 京都市未来まちづくり100人委員会 【 城と堀川チーム 】 概要

京都市未来まちづくり100人委員会 【 城と堀川チーム 】
≪ 二条城と堀川を軸にする まちづくり ≫

■ 目的 ■
二条城( 京都市所有 )と 堀川( 水の流れが復活 )を中心とする新しいまちづくりを進め、二条城・堀川・西陣界隈に < 町なか観光 > < 堀川周辺を歩いて巡る観光 > など新しい観光の形を定着させて魅力的な観光地とし、さらなる観光客の誘致と地域の活性化を行う。

■ 現状と将来 ■
京都市が所有する二条城は、年間約120万人の入城者数を誇りますが、観光客の目線で見直すと、城の景観を損ねる城前の駐車場、城らしい堀を隠すような高い生垣、周辺に土産屋や飲食店が少なく観光地になっていないなど多くの課題が挙げられます。二条城は歴史的・文化的価値の高い文化財であり、課題を改善して観光地としての魅力を磨くことでさらに入城者を増やすことができると考えています。

また、二条城の周辺に目を転じれば、2009年3月、長年の夢が現実となり、堀川に水の流れが復活しました。堀川はかつて豊富な水が流れ、船による水運のまちとして流域は栄え、今も堀川周辺には染織や和菓子など伝統的な産業と職人のまちが広がるなど、平安京以来の歴史と伝統が脈々と受け継がれています。水の流れが復活した今こそ堀川周辺のさらなる魅力を引き出し、堀川と地域の活性化を図る良いタイミングと考えています。また、二条城周辺にはアクセスの良い地下鉄東西線・二条城前駅があり、さらにJR山陰本線・二条駅周辺が再開発されるなど、二条城周辺は総合的な魅力を増しています。

東山や嵐山など市街地周辺部を訪れる観光客を、二条城の集客力を上げることでまちなかへと呼び込み、また二条城のみの“ 点 ”の観光にとどまらず、周辺地域を魅力的な観光地へと整備して観光客を堀川周辺や西陣界隈へと誘導して < 町なか観光 > < 堀川周辺を歩いて巡る観光 > を推進することで、二条城を中心とした“ 面 ”の観光を定着させ、周辺地域を活性化することができると考えています。

二条城周辺における新しい観光の形と地域活性化を図り、これをモデルケースとして将来的には他エリアにも展開し、京都全体において 新しい観光の形と地域活性化を広げていきたいと考えています。

※ 2009年4月末 中間発表時の資料より抜粋



Posted by 若村 亮  at 23:55 │Comments(0)

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