2010年06月27日

初物

 『 初物 』

  その季節の最初にとれた野菜・果物・穀物・魚などを 『 初物 』 ( はつもの ) といい、この初物を好んで食べる人のことを 初物食い ( はつものぐい ) といいます。

  民間伝承では ≪ 初物七十五日 ≫ ( はつものしちじゅうごにち ) といわれ、初物を食べれば 寿命が七十五日延びる といいます。

  また ≪ 初物を食べた時は東を向いて笑う ≫ ともいわれ、太陽の昇る東の方角に感謝して初物をいただくと 福を招く ことができると伝えられています。
  

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2010年05月23日

滅法

 『 滅法 』

  仏教の絶対的真理 である 真如 ( しんにょ : あるがままにあること ) や 涅槃 ( ねはん : あらゆる煩悩が消滅し、苦しみを離れた安らぎの境地 ) など、因果関係に支配される世界を超えて、絶対に生滅変化することのないものを 「 無為 」 ( むい ) や 『 滅法 』 ( めっぽう ) といいます。

  「 滅法 」 には 「 因縁を超越した不変のもの 」 という意味が含まれることから、近世になって 「 めっぽう強い 」 など、「 桁外れ 」 という意味が派生しました。
  

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2010年05月20日

油を売る

 『 油を売る 』

  仕事の途中で怠けて無駄話をして時間を浪費する ことを 『 油を売る 』 といいますが、これは江戸時代の頃から使われるようになった言葉のようです。

  昔、油売りの商人 が客のところへ油を届けた際、枡 ( ます : 容器 ) で油を量ってから客の枡へと油を注ぎましたが、外にこぼさないようにゆっくりと時間をかけて注ぎ、さらに昔の油はとろりと 粘性が高い ことから油がスーッと糸を引いてなかなか切れないことから、すべての油を注ぎ終えるまで客と 世間話 をしながら待っていたといいます。

  そのような、ゆっくりと世間話をしながら仕事をしていた油売りの様子 から 『 油を売る 』 という言葉が生まれたといわれています。 ( 諸説あり )
  

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2010年04月30日

八咫烏

 『 八咫烏 』

  日本書紀古事記 などの神話に登場する想像上の鳥 『 八咫烏 』 ( やたがらす ) は、神武天皇東征の際、熊野国から大和国へ向う道案内を行なったと伝えられ、その姿は 3本足 の鳥とされています。

  熊野三山 では太陽神を意味する神聖の象徴として古くから信仰され、神使 として崇められています。

  また、賀茂建角身命 ( かもたけつのみのみこと : 下鴨神社の祭神 ) の化身とも伝えられ、ゆえに古代豪族・賀茂氏の祖 ともされています。
  

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2010年04月21日

護法善神

 『 護法善神 』

  仏教や仏教徒を守護する天部に属する神々のことを 『 護法善神 』 ( ごほうぜんじん ) といい、梵天・帝釈天・四天王・八部衆・十二神将などが知られています。

  護法善神の多くは、古代インドで信仰されていた バラモン教ヒンドゥー教 の神々が仏教に取り込まれ、仏教や仏教徒の守護神 となりました。

  古代インドでは 鬼神武神音楽神動物神 として信仰されていたことから、仏像の姿は鬼神や動物を象ったものなど様々な造形がみられます。
  

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2010年04月19日

観音開き

 『 観音開き 』

  仏像経典 を納める戸棚形の仏具を 厨子 ( ずし ) といい、その多くは漆や金箔などの美しい装飾が施されています。

  また、厨子の扉 は中央から左右両側に対称に開くように作られた 両開きの扉 が多く、仏像の観音様を納めた厨子の造りということから 『 観音開き 』 ( かんのんびらき ) と呼ばれています。

  寺院の仏像が 秘仏 とされている場合、特定の機会を除いては一般に公開していないため、厨子の扉が閉じられています。
  

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2010年02月20日

杉玉

 『 杉玉 』

  日本酒の造り酒屋の軒先に吊るされる 『 杉玉 』 ( すぎたま ) は、スギの葉 ( 穂先 ) を集めてボール状にした物で、酒林 ( さかばやし ) とも呼ばれています。

  青々とした杉玉が吊るされると 新酒 が出来たという目印となり、時間とともに色褪 ( あ ) せて茶色になり、酒の 熟成度 を人びとに知らせてくれます。

  杉を飾って酒の神の御加護を願う風習に由来し、また造り酒屋では杉の新芽 ( 防腐作用の成分を含有 ) を集めて、酒が腐りかけると杉の新芽を酒に浸けていました。
  

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2010年02月09日

首途

 『 首途 』

  “ 自分の家を出発して旅に向かうこと ”“ 新しい生活に向けて出発すること ”「 門出 」 ( かどで ) といい、古くは 『 首途 』 ( かどで ) とも表記しました。

  西陣の 首途八幡宮 ( かどではちまんぐう ) は、平安末期、京都を追われた 牛若丸源義経 ) が奥州平泉へ下る際、旅の安全を祈願した神社と伝えられ、以来 「 首途 」 ( かどで : 出発 ) を願う 「 首途八幡宮 」 と呼ばれるようになりました。

  現在も 旅行安全の守護神 として厚く信仰されています。

地図 : 首途八幡宮
  

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2010年02月04日

立春

 『 立春 』

  現在、世界の共通暦である グレゴリオ暦 とは、太陽の動きによって季節が変化する周期 ( 一太陽年 ) をもとに作られた 太陽暦 ( たいようれき ) の一種です。

  明治6 ( 1873 ) 年、明治政府によって日本国も太陽暦へと移行しましたが、それまでは月の動きを基準とする 太陰暦 ( たいいんれき ) に季節の変化など 太陽暦 の要素を加えて作られた 太陰太陽暦 ( たいいんたいようれき ) が用いられていました。

  今日は暦の上では、春の始まりとされる 『 立春 』 ( りっしゅん ) です。
  

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2010年01月23日

開基と開山

 『 開基と開山 』

  『 開基 』 ( かいき ) と 『 開山 』 ( かいさん ) は、同じ “ 寺院を開いた人 ” を意味する言葉ですが、実際に 寺院を建立した人開基初代の住職となった人開山 とする場合がほとんどです。

  つまり、鹿苑寺 ( 金閣寺 ) の開基は足利義満 ( 将軍 )、開山は夢窓疎石 ( 禅僧 ) となります。

  ちなみに 開祖 ( かいそ ) とは “ 初めて宗派を開いた人 ” を意味し、例えば 栄西禅師 は 臨済宗の開祖 となります。
  

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2009年12月29日

除夜

 『 除夜 』

  一年の最終日の夜を 『 除夜 』 ( じょや ) といい、昔から 年神 ( としがみ : 正月に家々で祀る神様 ) を迎えるために一晩中起きている習わしがあり、除夜に早く寝てしまうと “ 白髪になってしまう ”“ 顔に皺 ( しわ ) がよる ” という俗信が言い伝えられてきました。

  また、寺院で除夜に撞き鳴らす鐘を 除夜の鐘 といい、鐘の音は人びとの魔・悪・邪・罪・苦などを祓うとされ、108の煩悩を除く意味を込めて108回の鐘が撞かれます。
  

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2009年12月22日

冬至

 『 冬至 』

  12月22日は 『 冬至 』 ( とうじ ) にあたり、太陽の南中高度が1年で最も低くなり、昼間が最も短く、夜が最も長くなります。

  昔から京都では冬至に おかぼのたいたん ( かぼちゃを焚いたもの ) を食べて、中風除け厄除け としてきました。

  この習わしは、古代中国において 黄色魔除け難除け と考えられ、太陽 ( = 黄色 ) の力が最も弱まる冬至の日にかぼちゃ ( = 黄色 ) を食べて、厄除けや難除けとしたことに由来しています。
  

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2009年12月03日

まねき

 『 まねき 』

  京の冬の風物詩・顔見世興行 が催されている 南座 の正面には、歌舞伎役者の名札 『 まねき 』 が掲げられています。

  まねき は 長さ一間 ( 180cm ) × 幅一尺 ( 33cm ) の檜の一枚板で、勘亭流 と呼ばれる独特の書体で役者の名前が書かれています。

  勘亭流縁起の良い書体 とされ、隙間のない太い文字で興行の満員大入りを願い、文字の撥ね ( はね ) を全て内向きに撥ねてお客さんが会場に入ってくることを願っています。
  

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2009年11月14日

怨親平等

 『 怨親平等 』

  足利尊氏後醍醐天皇 の対立により、朝廷は 北朝 ( 京都 ) と 南朝 ( 吉野 ) の二つに分かれ、南北朝時代 となりました。

  その後、暦応元 ( 1338 ) 年に足利尊氏が 征夷大将軍 となって名実ともに 室町幕府 を開きましたが、その翌年、後醍醐天皇は吉野で崩御 ( ほうぎょ : 死去 ) しました。

  その際、武士から厚い崇敬を集めた禅僧 夢窓疎石 は、尊氏に対して 『 怨親平等 』 ( おんしんびょうどう ) の教えを説き、後醍醐天皇の菩提を弔う寺院の建立を強く勧めたと伝えられ、壮大な 天龍寺 が創建されました。

『 怨親平等 』 ( おんしんびょうどう )
  人間は生きていくうちに、必ず怨みを生じていく。
  その怨みを怨みで晴らしていくと、いつまでたっても
  それは消えていくことがない。
  

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2009年11月11日

お十夜粥

 『 お十夜粥 』

  念仏の修行をすることによって極楽浄土に往生することを願う法要 「 お十夜 」 ( おじゅうや ) では、秋に収穫したばかりの新米などの穀物を阿弥陀様にお供えして、その供えられた穀物で 『 お十夜粥 』 ( おじゅうやがゆ ) と呼ばれる お粥 を作っていただく習わしがあります。

  この 「 お十夜粥 」 が訛 ( なま ) って 「 おじや 」 という言葉になったとも伝えられ、お十夜粥を食べれば 中風除け のご利益があるとされています。
  

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2009年10月27日

四天王

 『 四天王 』

  『 四天王 』 ( してんのう ) は、本尊が安置される須弥壇の四隅に配され、四方を守護しています。

  四天王はそれぞれ古代インドの神話に登場する神々で、東方を守護する 持国天 ( じこくてん ) は 国を支える者 という意味があり、南方を守護する 増長天 ( ぞうちょうてん ) は 大きく育つ、西方を守護する 広目天 ( こうもくてん ) は 千里眼を持つ者、北方を守護する 多聞天 ( たもんてん ) は すべてを一切聞きもらさぬ知恵者 という意味があります。
  

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2009年10月25日

親王

 『 親王 』

  日本の政治体制の中で、古くは 天皇兄弟皇子『 親王 』 ( しんのう ) といいましたが、奈良時代の第47代・淳仁天皇の時代以後は、天皇皇兄弟皇子女皇孫 に対して 親王の称号 を許す 「 親王宣下 」 ( しんのうせんげ ) を受けた者のみが 「 親王 」 とされました。

  平安末期、皇族に生まれた 以仁王 ( もちひとおう ) は、父の第77代・後白河天皇と疎遠であったことから、親王宣下を受けることができなかったとされています。
  

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2009年10月19日

藁葺き・茅葺き・檜皮葺・柿葺

 『 藁葺き・茅葺き・檜皮葺・柿葺 』

  伝統的な日本建築では、植物 を材料として屋根を葺 ( ふ ) いた建築物があります。

  古民家 には ( わら ) を葺いた 『 藁葺き 』 ( わらぶき ) や、 ( すすき )・ ( ちがや )・ ( あし ) などを葺いた 『 茅葺き 』 ( かやぶき ) が多く見られます。

  また、御所社寺 の建築では、 ( すぎ ) や ( ひのき ) の 樹皮 を葺いた 『 檜皮葺 』 ( ひわだぶき ) や、 ( さわら ) などの 薄い削り板 : こけら ) を葺いた 『 柿葺 』 ( こけらぶき ) が見られます。

木片 のことを 「 こけら 」 といいます。 ( かき ) と ( こけら ) は同じ漢字に見えますが、画数が違い、異なる漢字です。
  

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2009年10月14日

天皇

 『 天皇 』

  『 天皇 』 ( てんのう ) という言葉は、古代中国において道教 ( どうきょう ) の北極星を神格化した最高神である 「 天皇大帝 」 から生まれた言葉とされ、唐の高宗 ( こうそう : 第3代皇帝 ) が君主 ( くんしゅ : 国を統帥する最高の地位にある人 ) の正式名称として用いました。

  古代の日本では政治や軍事権力の頂点に立つ者を 「 大王 」 ( おおきみ ) と称しましたが、天武天皇の頃 ( 673 ~ 686年 ) から中央集権国家の君主に対して 『 天皇 』 の称号が用いられるようになりました。
  

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2009年10月13日

荒御魂 と 和御魂

 『 荒御魂 と 和御魂 』

  神様御霊 ( みたま ) を 神霊 ( しんれい ) といい、神霊の中でも荒々しく活動的な作用をすると考えられる神霊を 『 荒御魂 』 ( あらみたま ) といい、静穏や平和に作用する神霊を 『 和御魂 』 ( にきみたま ) といいます。

  八坂神社の境内に鎮座する 悪王子社 は、素戔嗚尊 ( すさのおのみこと ) の 荒御魂 を祭神として祀る神社で、社名の 「 悪 」 とは 「 強力 」 の意味をあらわし、力強い霊験あらたかな神として祀られています。

地図 : 悪王子社
  

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2009年10月10日

ムラサキシキブ

 『 ムラサキシキブ 』

  花言葉は 「 聡明 」 。

  初夏に 可憐な淡紫色の花 を咲かせ、秋には 綺麗な濃紫色の実 をつけます。 その清楚で優美な実が平安時代の美しき女流作家 『 紫式部 』 と重ね合わせられ、いつしか 「 ムラサキシキブ 」 と呼ばれるようになりました。

  紫式部幼少から才女としての逸話 が多く、のちに 物語文学の最高峰 とされる 『 源氏物語 』、宮仕え中の日記 『 紫式部日記 』、全生涯にわたる歌集 『 紫式部集 』 など、後世の文学に大きな影響を及ぼす名作 をのこしました。
  

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2009年10月06日

殿上人

 『 殿上人 』

  京都御所清凉殿 ( せいりょうでん ) は 天皇の日常生活の場 として用いられた建物で、この清涼殿の 殿上の間 ( でんじょうのま ) に昇ることを 昇殿 ( しょうでん ) といいました。

  殿上の間に昇殿することが許された者は、一般的には日本の朝廷の官職における 五位以上の者、または 六位蔵人 ( くろうど : 朝廷の役職のひとつ ) の中で許された人だけに限られ、殿上の名簿にその名が記され、『 殿上人 』 ( でんじょうびと ) と呼ばれていました。
  

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2009年09月29日

護持僧

 『 護持僧 』

  『 護持僧 』 ( ごじそう ) とは、天皇が日常生活の居所とした清凉殿 ( せいりょうでん ) の二間に侍して、天皇を護持する ために日夜、勤行する僧侶 のことを言います。

  護持僧の制度は桓武天皇の時にはじまり、東寺 ( 真言宗 ) ・ 延暦寺 ( 天台宗山門派 ) ・ 園城寺 ( 天台宗寺門派 : 通称 三井寺 ) の高僧に限って選ばれてきました。

  夜も一晩中、天皇のそばに侍して、万一の危急があった時に 加持祈祷 を執り行うため、「 夜居 ( よい ) の僧 」 とも呼ばれていました。  

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2009年09月23日

秋分の日

 『 秋分の日 』

  『 春分・秋分の日 』 は、太陽がほぼ真東から昇ってほぼ真西に沈み、昼夜がほぼ同時間となります。

  浄土思想 では 西方 の遙か彼方に 極楽浄土 があると考えられ、太陽が真西に沈む日に極楽浄土に想いを馳せたのが 「 彼岸 」 の始まりとなりました。

  ちなみに春分・秋分の祝日は、前年 2月1日に 国立天文台 が発表する 「 暦要項 」 ( れきようこう ) に従い、閣議 で決定されて 官報 で告示される、天文学に基づいて決定する世界的にも珍しい祝日です。
  

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2009年09月10日

式年遷宮

 『 式年遷宮 』

  神様が祀られる社殿を常に清浄な空間に保つために、一定の期間をおいて新殿を造営し、旧殿から新殿へと神様を遷して祀る制度を 『 式年遷宮 』 ( しきねんせんぐう ) といいます。

  神域を清浄に保つ 目的以外にも、建物の耐用年数に関係して社殿を建て直す 建築技術の伝承 や、社殿内に納められる 御装束 ( おしょうぞく ) や 神宝 ( しんぽう ) などを新調することで 伝統工芸の技術伝承 などの意味があると考えられています。

  伊勢神宮 では 20年ごと式年遷宮の制度 が定められており、天武天皇13(685)年9月10日に制度化され、その5年後に第1回の式年遷宮が行われました。
  

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2009年09月09日

重陽

 『 重陽 』

  古来より、奇数割れない数字 ( 二分割できない数字 ) として ≪ 陽数 ≫ ( ようすう ) とされ、偶数割れる数字 として ≪ 陰数 ≫ ( いんすう ) とされてきました。

  九月九日 は、一桁の陽数で最大の数字 「 九 」 が重なることから 『 重陽 』 ( ちょうよう ) と呼ばれ、五節句のひとつとされてきました。

  重陽の節句 は、菊の露 を飲んで 不老長寿 を得たという中国の故事にちなみ、菊を愛で、菊の歌を詠み、菊酒を飲む 菊の節句 とされてきました。
  

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2009年08月10日

九相

 『 九相 』

  意識を集中させて、特定の対象を心に思い描くことによって仏教の真理を直観的に認識しようとする修行を 観法 ( かんぽう ) といい、その観法のひとつに 『 九相 』 ( くそう ) があります。

  九相 とは、人間の死体が腐乱して白骨化するまでの九段階 を想うことで、異性の肉体や美しさの儚 ( はかな ) さを思い知り、それに対する 煩悩欲望執着 を消して身の不浄を観じて貪欲を離れる方法とされ、九相図 が描き残されています。
  

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2009年08月04日

手水鉢

 『 手水鉢 』

  『 手水鉢 』 ( ちょうずばち ) とは、本来は神前や仏前で口をすすいで身を清めるための水を入れる器であり、神社や寺院に備えられてきました。

  その後、茶の湯の発展 にともない、石灯籠 と同じように露地などの庭園内に持ち込まれ、庭園を飾る景物のひとつ として好まれるようになりました。

  古い石塔や灯籠などの石造品を流用して水穴を掘った 見立物手水鉢 や、最初から庭園や露地に合わせて制作された 創作形手水鉢 など、その分類も多岐にわたっています。
  

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2009年08月02日

葉月

 『 葉月 』

  陰暦8月異名『 葉月 』 ( はづき ) といい、現在の新暦では9月上旬から10月上旬の 初秋 にあたり、樹木の葉が落ちる月 という < 葉落ち月 > が転じて 『 葉月 』 といわれています。

  その他にも、稲が実って穂が張る月 という < 張り月 > が転じて 『 葉月 』 になったという説など、諸説が伝えられています。

  8月上旬は、1年でもっとも暑い季節となりますが、すでに 暦の上 では 秋の始まり となります。
  

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2009年06月26日

怨霊

 『 怨霊 』

  怨みを抱いて祟りをもたらす悪霊を 『 怨霊 』 ( おんりょう ) と言い、延長8 ( 930 ) 年 6月26日、御所の清凉殿に天から雷が落ちて貴族が即死する事件が起こった際、これは菅原道真の怨霊による祟り とされ、その怒りを鎮めるために 北野天満宮 に祀られました。

  怨霊として神社に祀られた歴史上の人物として、崇徳天皇 ( すとくてんのう : 京都・白峯神宮 ) や 平将門 ( たいらのまさかど : 東京・神田明神 など ) が知られ、菅原道真と合わせて 日本三大怨霊 に数えられています。


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