2010年03月26日

木花之開耶姫

 『 木花之開耶姫 』

  日本の神話に登場する女神 “ コノハナサクヤビメ ” は、古事記では 木花之佐久夜毘売、日本書紀では 木花之開耶姫 と記され、単に “ サクヤビメ ” とも呼ばれています。

  皇室の祖神の 天照大神 ( あまてらすのおおみかみ ) の孫である 瓊瓊杵尊 ( ににぎのみこと ) の妻となり、後世になって 富士の神 として祀られるようになりました。

  サクヤビメ には、富士山頂から花の種をまいて花を咲かせた という伝説があり、一説には “ サクヤビメ ” から “ 桜 ” の言葉が生まれた、といわれています。
  

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2010年03月01日

弥生

 『 弥生 』

  旧暦3月は 『 弥生 』 ( やよい ) と呼ばれ、新暦となった現在でも3月の別称として 「 弥生 」 を用いています。

  「 弥生 」 という言葉は、“ 春になって草木がいよいよ生い茂る月 ” という意味の言葉である 「 木草弥や生ひ月 」 ( きくさいやおひづき ) が短縮されて 「 やよい 」 となったと考えられています。

  また、3月の別称として他に、花月 ( かげつ )、嘉月 ( かげつ )、花見月 ( はなみづき )、夢見月 ( ゆめみつき )、桜月 ( さくらづき )、暮春 ( ぼしゅん ) などがあります。
  

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2010年01月08日

初ゑびす

 『 初ゑびす 』

 商売繁盛
   笹持って来いー!

  ゑびす囃子 ( えびすばやし ) が飛び交う 恵美須神社 ( えびすじんじゃ ) では、8日から12日にかけて 『 初ゑびす 』 が行われ、商売繁盛を願う多くの参拝者で賑わいます。

  は松竹梅の竹の葉で縁起が良く、“ 節目正しく真っ直ぐ ” “ 葉が常に青々と繁る ” ことから 家運隆昌商売繁盛 に通じるとされ、その笹の先に福俵 ・ 宝船 ・ 熊手などの縁起物をつけた 福笹 を持ち帰る習わしです。

 8日 餅つき神事・湯立て神楽
   9日 午後2時 宵ゑびす祭
     10日 午後2時 初ゑびす大祭
       11日 午後8時 のこり福祭
         12日 午後8時 撒福祭
  

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2010年01月05日

睦月

 『 睦月 』

  陰暦一月 のことを別名 『 睦月 』 ( むつき ) といい、その語源は、“ 新年を迎えて親疎ともども往来して仲睦 ( むつ ) まじくする月 ” であることに由来しているとされています ( 諸説あり )。

  そして、今日 ( 1月5日 ) は 二十四節気 のひとつ 小寒 ( しょうかん ) といい、暦の上では一年で一番寒いとされる ( かん ) と呼ばれる期間に入る 寒の入り ( かんのいり ) とされ、1月20日大寒 ( だいかん ) を中日とし、2月4日立春 を迎えると 寒の明け ( かんのあけ ) となります。
  

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2010年01月03日

白味噌雑煮

 『 白味噌雑煮 』

  京都の雑煮は 白味噌仕立て

  大晦日の夜に八坂神社で焚かれた神火 おけら火 を吉兆縄に移して家に持ち帰り、その神火で台所のかまどの火をおこして雑煮を焚きます。

  雑煮 とは、神様にお供えした 神饌 ( しんせん : 神に供える食べ物 ) を神棚から下ろし、神様からの戴き物として ごった煮 にして食べる正月料理です。

  雑煮を食べる時には両側が細くなった 柳箸 ( やなぎばし : 祝い箸ともいう ) を用いますが、これは一方で人間が、一方で神様が食事をするという、正月の習わしである 神人共食 を意味しています。
  

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2009年12月05日

臘月

 『 臘月 』

  12月の異名師走 ( しわす ) の他に 『 臘月 』 ( ろうげつ : 年の暮れ という意味 ) があります。

  現代では聞き慣れない言葉ですが、例えば12月に降る雪を 臘雪 ( ろうせつ )、大晦日の事を 臘日 ( ろうじつ ) といいます。

  仏教の世界では、仏教の祖である お釈迦さま が悟りを開いた 12月8日 のことを 臘八 ( ろうはち : 臘月八日 ) といい、禅寺において12月1日から8日にかけて 臘八会 ( ろうはちえ ) という法要が営まれ、8日間休まず座禅する修行・ 臘八接心 ( ろうはち / ろうはつ - せっしん ) が行なわれます。
  

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2009年11月08日

 『 橘 』

  『 橘 』 ( たちばな ) は ミカン科 の 常緑木 で、日本を原産とする唯一の柑橘類とされています。

  古く記紀 ( きき : 『 古事記 』 と 『 日本書紀 』 のこと ) にも、垂仁天皇田道間守 ( たじまもり ) を 常世 ( とこよ : 海の彼方の国 ) に遣わして < 時じくの香の木の実 > ( ときじくのかくのこのみ ) と呼ばれる 不老不死の力を持った霊薬 を持ち帰らせたという話があり、古事記では < 是今橘也 > ( これ今の橘なり ) と記されています。

  御所の 紫宸殿 にある 右近の橘 で知られています。
  

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2009年11月07日

嵐山

 『 嵐山 』

  天下の名勝 『 嵐山 』 は、いにしえより風光明媚な場所として愛されてきました。

  平安時代には貴族が川に舟を浮かべて宴席を設け、陽春の桜花初夏の新緑盛夏の避暑初秋の観月晩秋の紅葉厳冬の雪景色 と、四季折々の花鳥風月を感じ、多くの歌に詠んできました。

  桜や紅葉が嵐のように散る ことから 「 嵐山 」 と呼ばれるようになったと伝えられ、これから晩秋にかけての嵐山はまさに燃えるような紅葉を愛でることができます。

『 嵐山もみじ祭 』  嵐山・渡月橋一帯
   11月8日 ( 日 )
   箏曲小督船、今様歌舞船、能舞台船など
   平安時代の舟遊び絵巻が繰り広げられる
  

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2009年11月05日

藤袴

 『 藤袴 』

  奈良時代の万葉集にも詠まれた秋の七草のひとつ 『 藤袴 』 ( ふじばかま ) は、キク科の多年草で、かつては日本各地の河原などに群生していましたが、現在ではすっかり姿を消して 準絶滅危惧種 ( 環境省レッドリスト ) に指定されています。

  昔から乾燥した藤袴は 香料 として重宝され、平安時代の宮中では女性達が香袋に藤袴を入れて十二単にしのばせていました。

  源氏物語第30帖 の巻名は、夕霧が詠んだ和歌にちなんで 「 藤袴 」 と名付けられています。
  

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2009年11月03日

嵯峨菊

 『 嵯峨菊 』

  菊の原産地は中国であり、日本へは奈良時代の遣唐使によって漢方薬の一種・薬用植物として伝来し、齢草 ( よわいぐさ ) や 百代草 ( ももよぐさ ) など 長寿 にちなんだ名前で呼ばれています。

  平安時代のある秋のこと、嵯峨天皇大沢の池菊ケ島 に自生していた美しい野菊を手折られて 嵯峨離宮 ( 現在の 大覚寺 ) の瓶に挿して愛でたと伝えられ、古典菊 『 嵯峨菊 』 ( さがぎく ) として 王朝の気品 を今に伝えています。

『 嵯峨菊展 』  大覚寺
   11月1日 ~ 30日
   江戸期に品種改良が進んだ古典菊の一種の嵯峨菊
   茶筅を立てたような珍しい可憐な花
   嵯峨菊600鉢が優雅な王朝の花を咲かせて魅了します
  

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2009年10月03日

中秋の名月

 『 中秋の名月 』

  月を慈しむ お月見 とは、陰暦8月15日 ( 今年は10月3日 ) の夜空に浮ぶ月を鑑賞する伝統行事で、その美しく輝く満月を 『 中秋の名月 』 ( ちゅうしゅうのめいげつ ) や 十五夜 ( じゅうごや ) と呼んできました。

  ちょうど中秋の名月の頃は 里芋の収穫期 にあたり、古くは芋を月見に供えたことから 芋名月 とも呼ばれてきました。

  仏教を開いた 釈迦 は、月の光を満身に浴びて坐禅したと伝えられ、その姿が 月光菩薩 になったといわれています。
  

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2009年10月01日

神無月

 『 神無月 』

  実りの秋を迎える 陰暦10月異名『 神無月 』 ( かんなづき ) といいます。

  その語源は、五穀豊穣に感謝して 神を祭る月 であることから 「 神の月 」 とする説が最も有力で、「 無 」「 の 」 を意味する格助詞とされています。

  また、雷が収まって鳴らなくなる月ということから 「 雷無月 」 ( かみなしづき ) が転じたとする説、新穀で酒を醸造する月であることから 「 醸成月 」 ( かみなしづき ) が転じたとする説などがあります。
  

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2009年09月01日

長月

 『 長月 』

  夏から秋へ・・・、季節が移ろう 陰暦9月の異名『 長月 』 ( ながつき ) といいます。

  その語源は、夜が次第に長くなる月という ≪ 夜長月 ≫ から長月になったとする説や、雨が長く続く月という ≪ 長雨月 ≫ から長月になったとする説、稲穂が長くなる月という ≪ 穂長月 ≫ から長月になったとする説など諸説が伝えられています。

  また、木の葉が色づき始める長月は 色取月 ( いろどりづき ) ともいい、ゆっくりと秋が訪れてくる季節です。
  

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2009年08月15日

精霊馬

 『 精霊馬 』

  お盆の上の供物の中で “ きゅうり ”“ なす ” に楊枝をさしたものを 『 精霊馬 』 ( しょうりょううま ) と呼びます。

  昔から 先祖の精霊精霊馬に乗ってこの世とあの世を行き来する と伝えられてきました。

  “ きゅうり ” に楊枝をさしたものを にたとえて、少しでも早く霊があの世から帰って来るように、また “ なす ” に楊枝をさしたものを にたとえて、お盆が終わってのんびりとあの世へ帰って行くように、との願いを込めてお供えしています。
  

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2009年08月01日

八朔

 『 八朔 』

  月の満ち欠けを基準として定めた暦法・陰暦 において、月初めの日 は月全体が太陽光線を背後から受けるために地球からは月が見えない 新月 となり、そのような日時を昔は 「 朔 」 ( さく ) といいました。

  陰暦8月1日 は、八月朔日 を略して 『 八朔 』 ( はっさく ) といい、かつては早稲の穂が実る初秋にあたり、農家では豊作を祈願するとともに初穂を恩人に贈って秋の実りを祝いました。

  田の実頼み に通じることから、芸事や商売でお世話になっている師匠や出入り先に贈り物をして日頃の恩に感謝する行事 『 八朔 』 となりました。 新暦になった現在、八朔 の行事は 京の夏の風物詩 となり、祇園 では黒紋付の芸舞妓さんが芸事のお師匠さんやお茶屋さんへ挨拶に回る姿を見ることができます。
  

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2009年07月25日

夏の土用にかぼちゃを食せば病から逃れられる

 『 夏の土用にかぼちゃを
     食せば病から逃れられる 』


  寛政年間 ( 1789~1801年 ) のこと、ある旅人が津軽国 ( 青森県 ) へ旅した土産に かぼちゃの種 を京都へ持ち帰りました。

  その種を 鹿ケ谷 ( ししがたに ) で栽培していると、いつのまにか 瓢箪 ( ひょうたん ) の形となり、以来、京野菜の 鹿ケ谷かぼちゃ として珍重されるようになりました。

  京都では ≪ 夏の土用にかぼちゃを食せば病から逃れられる ≫ と伝えられ、安楽寺鹿ケ谷かぼちゃ供養 ( 毎年7月25日 ) では、参詣者に煮炊きした鹿ケ谷かぼちゃが振舞われます。

『 鹿ヶ谷カボチャ供養 』  安楽寺
   7月25日 ( 土 ) 9:00 ~ 15:00
   拝観料 400円
  

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2009年07月18日

 『 蓮 』

  ( はす ) は、古くに中国から日本へ持ち込まれ、池や水田などの 泥沼 で広く栽培されてきました。

  蓮は泥沼から生えてきたとは思えないような 美しい花 を咲かせ、秋には根茎が肥厚して 蓮根 ( れんこん ) を実らせることから、仏教の世界 では、迷いや煩悩の世界 ( 泥沼 ) の中にあっても、迷いや煩悩に染まらずに 悟り ( 美しい花と実 ) を得ることを、蓮に例えるようになりました。

  仏像の如来や菩薩の多くは、蓮をかたどった 蓮台 ( れんだい ) に座っています。
  

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2009年07月08日

文月

 『 文月 』

  陰暦七月異名『 文月 』 ( ふみづき ) といいます。

  文月の語源は、7月7日七夕 ( たなばた ) において短冊に歌や字を書いて献じたり、書物を夜風にさらす風習があったことに由来すると言われています。

  また、稲の穂が膨らむ月 であることから ほふみづき ( 穂含み月 ) や ふくみづき ( 含み月 ) が転じて、ふみづき ( 文月 ) になったとも言われています。

  現在の新暦では7月は夏ですが、文月 といえば 秋をあらわす季語 になります。
  

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2009年06月27日

初物

 『 初物 』

  その季節の最初にとれた野菜・果物・穀物・魚などを 『 初物 』 ( はつもの ) といい、この初物を好んで食べる人のことを 初物食い ( はつものぐい ) といいます。

  民間伝承では ≪ 初物七十五日 ≫ ( はつものしちじゅうごにち ) といわれ、初物を食べれば 寿命が七十五日延びる といいます。

  また ≪ 初物を食べた時は東を向いて笑う ≫ ともいわれ、太陽の昇る東の方角に感謝して初物をいただくと 福を招く ことができると伝えられています。
  

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2009年06月10日

梅雨

 『 梅雨 』

  昨日、京都は梅雨入りしましたが、6月11日頃を 入梅 ( にゅうばい ) といい、暦の上では 梅雨に入る日 とされてきました。

  古く中国では ≪ 黴 ( かび ) の生えやすい時期の雨 ≫ より 黴雨 ( ばいう ) と呼び、≪ 梅の熟れる時期の雨 ≫ でもあるため 梅雨 ( ばいう ) と変化して日本に伝えられたようです。

  『 梅雨 』「 つゆ 」 と読むようになったのは江戸時代以降のことで、梅の実が熟れて潰れることから ≪ 潰ゆ ≫ ( つゆ ) となったなど諸説あります。
  

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2009年06月01日

衣替え

 『 衣替え 』

  季節に応じて衣服や調度をかえることを 『 衣替え 』 といい、現在では一般的に 6月1日 になると 夏の服装 に、10月1日 になると 冬の服装 に衣替えをしています。

  衣替えは、古くは 更衣 ( こうい ) といい、平安時代 には 4月1日10月1日 にそれぞれ夏装束・冬装束に改めていました。

  また、天皇の着替えに従事した女官の職名更衣 といい、後に天皇の寝所に奉仕する女官で 女御 ( にょうご ) に次ぐ女官を 更衣 と呼ぶようになりました。
  

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2009年05月05日

端午の節句

 『 端午の節句 』

  5月5日『 端午の節句 』 ( たんごのせっく )です。 端午 ( たんご ) とは、“ 端 = 初めの ”“ 午 = 五 ” より “ 五月初めの五日 ” を意味しています。

  昔から 男の子の祭り とされ、成長出世 を願って 五月人形 を飾り、こいのぼり を立て、邪気を祓う 柏餅 ( かしわもち ) と ( ちまき ) を食べてきました。

  また、菖蒲 ( しょうぶ ) を生けたり、軒に挿したり、菖蒲湯をたてたりすることから、別名・菖蒲の節句 ( しょうぶのせっく ) とも呼ばれています。
  

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2009年04月17日

松尾大社の山吹

 『 松尾大社の山吹 』

  大宝元 ( 701 ) 年、秦忌寸都理 ( はたのいみきとり ) が背後の松尾山大杉谷の磐座 ( いわくら ) の神霊を遷し、現在の場所に社殿を造営したのが 『 松尾大社 』 ( まつのをたいしゃ ) の起源と伝えられています。

  平安京が遷都された後は賀茂社とともに 皇城鎮護の神 として厚く崇敬され、中世以降は 醸造の神 としても人びとの信仰を集めてきました。

  松尾大社の境内では、4月下旬になると約3000本の 山吹 が美しい花を咲かせます。

『 春のライトアップ 』  松尾大社
  4月18日(土)・19日(日)
  開門18時 ~ 閉門 21時
  

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2009年04月15日

御衣黄桜

 『 御衣黄桜 』

  寝覚 ( ねざめ ) 桜、胡蝶 ( こちょう ) 桜、平野妹背 ( ひらのいもせ ) 桜、手弱女 ( たおやめ ) 桜など、雅な名桜が咲き誇る京都では、晩春に咲く最後の桜として 『 御衣黄 ( ぎょいこう ) 桜 』 が桜花を咲かせています。

  御衣黄桜は 黄緑色の花 を咲かせる珍しい桜で、よく見ると緑色、黄色、ピンクと花びらの色がわずかながら変化していきます。

  御衣黄桜という名は、昔の貴人が好んで着た黄緑色の気品ある衣の色に桜花の色が似ていることから命名され、仁和寺で栽培されたのが始まりと伝えられています。  

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2009年04月12日

常照皇寺

 『 常照皇寺の九重桜 』

  南朝と北朝に天皇家が二分して争った南北朝時代、北朝の初代天皇として権力闘争の渦中にあった 光厳天皇 ( こうごんてんのう ) は、晩年は激動の都を逃れて山深い里に移り、『 常照皇寺 』 ( じょうしょうこうじ ) を建立してひたすら禅の道を極めました。

  常照皇寺は市街地から北へ車で約1時間半ほどの京都市右京区 ( 旧京北町 ) にあり、現在も境内には光厳天皇お手植えとされる樹齢600年余の 九重桜 ( ここのえざくら : 国の天然記念物 ) が見事な花を咲かせます。

  権力闘争に明け暮れ、およそ宮中の優雅な暮らしと縁のなかった光厳天皇にとって、山深い常照皇寺は心休まる悟りの世界だったのかもしれません。  

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2009年04月11日

御車返しの桜

 『 御車返しの桜 』

  京都御苑の中立売御門から御所へ進むと、左手に柵で囲われた桜の大樹があります。

  この桜の名前は 『 御車返しの桜 』 ( みくるまかえしのさくら ) といい、一重と八重の桜花が入り交じって咲く、世に名高い名桜です。

  江戸初期、この桜の前を御車で通り過ぎた 後水尾天皇 は、あまりの美しさに魅せられて、御車を返してもう一度その桜を愛でた と伝えられています。

  京都では幾つかの社寺でも、古都にふさわしい雅の名桜 「 御車返しの桜 」 を愛でることができます。  

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2009年04月10日

やすらい祭

 『 やすらい祭 』

  昔、桜の花が風で舞い散る様子が、疫病が飛散して流行する様子と似ていることから、“ 桜の花が散る頃に疫病が流行る ” と信じられてきました。

  この疫病を鎮めるために奈良時代より 鎮花祭 ( はなしずめのまつり ) が行なわれるようになり、現在では 『 やすらい祭 』 ( 12日 : 今宮神社 ) にその名残を見ることができます。

  古風な装束の氏子衆が “ やすらい花やー、ヨーホイ ” と歌い踊りながら街を練り歩き、花傘 の下に入ると 厄払い になる ことから、老若男女が皆、花傘の下に入って行列をともにします。





やすらい祭 と 西陣の隠れ桜めぐり

京都三奇祭のひとつ 「 やすらい祭 」 を見学し、疫病退散と無病息災のご利益がある風流傘の下に入ります。 氏子の子供たちが扮する鬼の躍動感溢れる 「 やすらい踊り 」 も必見です。

◆ 日時 : 4月12日 ( 日 )
◆ 集合時間 : 13時
◆ 集合場所 : 大徳寺・南門前
◆ 受講料 : 一般 2500円 / 会員 2000円

◆ 詳細&受講申込みは、らくたびホームページ から、
  または 075 - 257 - 7320 へお電話ください。

  

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2009年04月09日

平野神社の桜


撮影 : らくたろう ( 写真集は こちら へ♪ )


 『 平野神社の桜 』

  京都の桜の名所の中でも、円山公園平野神社夜桜の名所 として知られています。

  平野神社は、延暦13 ( 794 ) 年の平安京遷都にともない、桓武天皇 が奈良から平野の地に神様を遷して創建したことに始まります。 以来、歴代天皇からの崇敬も厚く、平安中期には 花山天皇 によって数千本の桜が植えられ、一躍、桜の名所となりました。

  現在、境内の桜は 約50種 400本 を数え、寝覚桜・胡蝶桜・御衣黄桜・手弱女桜・平野妹背桜など、平安王朝の雅を感じさせる名桜 が咲き誇ります。

『 平野神社 桜花祭 』  平野神社
   4月10日 ( 金 )
   艶やかな織姫や騎馬の神幸列が繰り出されます


 らくたび写真集 : さくらみやび

  

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2009年04月03日

平安神宮の桜

 『 平安神宮の桜 』

  平安神宮 は、明治28年に平安京遷都1100年を記念して創建され、平安京へ遷都した京都最初の天皇にあたる第50代・桓武天皇 と、京都最後の天皇となった第121代・孝明天皇 を祭神としています。

  本殿を取り囲む広大な神苑には、約150本の八重紅枝垂れ桜をはじめ、染井吉野や彼岸桜など約20種300本の桜が咲き誇ります。

  この一瞬の喜びこそ、
  去年の春が暮れて以来1年にわたって
  待ち続けていたものなのである
         - 谷崎潤一郎 『 細雪 』 より -  

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2009年04月02日

都をどり

 『 都をどり 』

  枝垂れ桜が京の春を彩り始め、いよいよ京の花街 ・ 祇園の歌舞練場では “ ヨーイヤサァー ” の掛声とともに 『 都をどり 』 が華やかに催されます。

  春の到来を告げる 都をどり は、明治5 ( 1872 ) 年、京都博覧会で芸舞妓さんが舞や歌を披露したのが始まりで、今年で137回目を迎えます。

 叱られて
  悲しきときは 円山に

    泣きにゆくなり をさな舞姫
     - 吉井勇 「 祇園歌集 」 より-

  芸舞妓さんの優美な舞い姿は、底冷えの寒い冬も欠かさず続けてきた厳しいお稽古の賜物なのです。 今年も一層、京の春を華やかに彩ります。

『 都をどり 』  祇園甲部歌舞練場
   4月1日~30日 1日4回公演
   入場料金 : 茶券付特等観覧券 4500円
           他、4000円、2000円  

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